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「ボツワナで350頭以上の象が集団死。死因判らず、更に増える可能性も。」(7月2日、HUFFPOST)
ボツワナで、350頭を超える象の集団死が確認されている。
死因は判っておらず、「調査をしなければ、象の死は更に増える可能性が在る。」と自然保護団体は警鐘を鳴らす。
イギリスの自然保護団体「ナショナル・パーク・レスキュー」のニール・マッキャン氏によると、集団死が起きているのは、ボツワナ北部に在る内陸デルタ「オカヴァンゴ・デルタ」の周辺だ。
現地で空撮された写真は、地面に横たわる多数の象の死体を捉えている。
オカヴァンゴ・デルタ周辺では、5月に12頭の集団死が確認された。マッキャン氏はBBCに、其の後の調査で5月に少なくとも169頭の死を確認したと話す。6月半ばの調査で、其の数は350頭に急増した。
「此れ程の大量死は、長い間観測されていません。旱魃以外で、此れ程迄大規模な大量死を、私は知りません。」とマッキャン氏は、ガーディアンに語っている。
死因は未だ判っていないが、突然死の兆候を示している死体が在る一方で、「円を描く様にフラフラと歩いていた象も居た。」という目撃証言も在る。
「顔から地面に崩れ落ちて死んだ象も居ます。此れは、突然死だった事を示唆しています。他の象はもう少し時間を掛け、暫く歩いた後に死んだと思われます。」 とマッキャン氏は話す。 死んだ象の体には牙が残っていた為、地元の自然保護局は密猟の可能性を否定している。又、ボツワナでは2019年に炭疽菌中毒での象の集団死が起きているが、自然保護局の調査は炭疽菌の可能性も否定している。
「他の可能性として、密猟に使われるシアン化物中毒等が考えられるが、毒なのか病気なのか、水が原因なのか土に問題が在るのか、適切な調査をしない限り判らない。」とマッキャン氏は話す。
更に、生きている象の中にも衰弱している個体も目撃されており、象の死は更に増えるだろうと考えられている。
ボツワナ政府の野生生物国立公園局の担当者は、「研究所に、死体サンプルの検査を依頼している。」とする一方で「新型コロナウイルスの制約により、結果が判るのには、時間が掛かるだろう。」とガーディアンに話す。
環境保護NGO「環境調査エージェンシー」のメアリー・ライス氏は、「検査の遅れが、状況改善の遅れを招く。」と危機感を示し、一刻も早い検査を求めている。
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「猫は死期を悟ると、飼い主の前から姿を消す。」とか、「象は死期を悟ると静かに“象の墓場”に行き、其処で死ぬ。他の象達に、自分の死んだ姿を見せない。」といった“動物の死に関する不思議な話”を、子供の頃に読んだ事が在る。共に都市伝説の様だが、今回の象の集団死は都市伝説でも何でも無い、実際に起こった(起こっている)話。
「円を描く様にフラフラと歩いていた象も居た。」という目撃証言からは、「脳に寄生虫が入り込む等して、何等かの障害が出たのかなあ?」と思ったりもするが、其れにしては頭数が多い気もする。「中国で飼育されている豚の間に、人間に感染し得る豚インフルエンザ・ウイルスが広がっている。」とつい最近報じられてし、「新たなウイルスによる集団死でなければ良いが。」と願う許りだ。