1990年代、仕事が終わった後、同僚達と酒を飲みに行き、其の後にカラオケで歌うという事が良く在った。未だ若かったので、べろんべろんに酔っ払い乍ら、終電に間に合う迄歌い捲るという事も。今となってみれば、とても懐かしい思い出だ。
当時は、“オザケン”事、小沢健二氏の歌も良く歌っていたっけ。ポップな言動やファッション感覚の中に、時折見せる知的な面(東大卒)が魅力で、“渋谷系の王子様”と呼ばれ、非常に人気が在った。
1998年、シングル「春にして君を想う」【動画】をリリース後、唐突に活動を休止した彼。以降、2002年に音楽活動を再開してはいた様だが、彼の姿を見掛ける事は余り無くなった。そんな中、2005年に書いた記事が「小説家オザケン」。ドイツ文学者として口承伝承による昔話の研究をされている父・小澤俊夫氏が編集&出版している季刊誌「子どもと昔話」にて、オザケンが小説の連載を開始するというニュースを紹介した内容。久し振りに彼の名前を目にして、何とも懐かしかった。其れから12年が経ち・・・。
昨夜、何時もの様に「NEWS ZERO」【動画】を見ていたら、オザケンがインタヴューに応じていた。19年振りに新曲「流動体について」【動画】を発売し、本格的に音楽活動を再開する事を受け、今回のインタヴューとなった様だ。
高橋一生氏や星野源氏、羽生結弦氏、風間俊介氏等、「スリムでふわっとした犬顔、はにかんだ顔が王子様っぽい有名人が受ける昨今。」に、其の源流とも言えるオザケンが復活というのは興味深い。
【昨夜のオザケン】
同年代に比べたら若いのかもしれないが、“渋谷系の王子様”の時代を知っている身からすると、「流石にオザケンも老けたなあ・・・。」と感じた。今年で49歳というのだから、「年相応の落ち着きが増した。」という事なのだろうが。