ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ナポリ消滅!?

2007年09月03日 | 時事ネタ関連
我が家では視聴出来ないファミリー劇場。「ウルトラセブン」(動画)に「ウルトラマンタロウ」(動画)という懐かしの作品と、未見の「ウルトラマンネクサス」(動画)というウルトラ・シリーズが同局で現在再放送されており、知人に録画して貰ったのを纏めて見るというのが週末の楽しみの一つとなっている。そして先月末から視聴リストに加わったのが、原作をあの川内康範大先生が担った「ダイヤモンド・アイ」*1(動画)。ストーリーはこちらを見て戴くとして「前世魔人」という設定等、硬骨漢と称される川内大先生の主張が「これでもか!」とばかりに反映された非常に濃い内容。大好きな脇役の一人で在る菅井きんさんや、「元祖どっきりカメラ」では「ヤクザの親分役をやらせたら、この人の右に出る者が居ない。」と言われた玉川良一氏(「俺だぁ、玉川良一だよぉ。」という濁声が忘れられない。)等、これ又濃い顔触れが見られるのも嬉しい。ヒーローのダイヤモンド・アイが敵に対して「外道照身霊破光線」なる光線を浴びせると、人間に化けている前世魔人の正体が明らかとなり、「汝の正体みたり!前世魔人○○!」(ダイヤモンド・アイ)、「ウ~、バレたか~。」(前世魔人)という御約束の遣り取りが”フェチ”には堪らないのだが、「前世魔人の姿にわざわざ戻す意味合いって何?特殊攻撃を用いる前世魔人体よりも、人間体のままの方が間違い無く倒し易いだろうに。」という思いも。そういった突っ込みどころが満載なのも、この作品の魅力だろう。

閑話休題。もうかなり前の話になるが、ポンペイを訪れた事が在る。「ホンジャマー、ホンジャマー、ホンジャマーよ~。ハイ、ナポレオン!」という帽子芸をやっていた早野凡平(はやの・ぼんぺい)氏の事では勿論無く、ヴェスヴィオ火山の大噴火によって紀元79年に壊滅したとされる、イタリアの都市・ポンペイを訪れたのだが、最盛期には約2万人の人口を抱えていたという都市の規模や、逃げ遅れて火山灰の中に埋もれ死んだ人々の姿(石膏で復元されている。)には言葉を失ってしまった。又、売春宿の跡が在ったのには思わず苦笑。「2千年近く前でも、人間の欲望というのは変わりが無いのだなあ。」と感じたからだった。

8月31日付けの東京新聞(夕刊)に「ベスビオ火山『大噴火の恐れ』 ナポリ消滅?」という記事が載っていた。同月30日に発売されたナショナル・ジオグラフィック誌に、最近の調査に基づいたイタリアの火山学者の警告が掲載されたとの事で、古代ローマ時代のポンペイを消し去ったヴェスヴィオ火山の大噴火が迫っており、今度はナポリが消滅する可能性が高い。というショッキングな内容。

国立火山研究所等が3年間に渡って火口付近を調査した結果、内部に空洞が出来て火山が不安定な状態に在る事が判明。噴火した場合はポンペイのケースを上回る被害が予想され、ナポリ付近迄を火山灰等で埋め尽くした約3千8百年前の大噴火と同規模になる可能性が高いとしている。研究結果を発表したヴェスヴィオ観測所のマストロロレンツォ氏は大噴火の周期は約2千年。近く起きる確率は50%と言っても良い。としている。

但し、この警告には異論も出ている。「ヴェスヴィオ火山は8千年間、大噴火しない時期”も”在った。次の150年間に起きる可能性は1%。」という意見等、「大噴火の可能性は非常に低い。」と。

サミット出席の為に訪れ、食べ慣れない食事という事も在って当時の村山富市首相が急性胃腸炎で緊急入院したのはナポリだった。「ナポリを見てから死ね。」という有名な言葉が在るが、実際にナポリ湾の風景を眺めた時はその美しさに見入ってしまったもの。ヴェスヴィオ火山が最後に噴火したのは1944年という事で、民謡「フニクリ・フニクラ」(動画)でも有名な登山電車はその時に破壊されたとも(1990年に復旧&再開。)。大噴火が起こらない事を祈るばかりだ。

*1 「こちら特撮情報局」というサイトでは、特撮番組スタッフ&キャストからの直筆メッセージが紹介されている。此処に「ダイヤモンド・アイ」の主人公・雷甲太郎(らい・こうたろう)を演じた大浜詩郎氏の直筆メッセージも。(”一文字隼人”こと佐々木剛氏も載っているのだが、リンク先が存在していないのが残念で在る。)

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6 コメント

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富士山噴火とどちらが早いか。 (トキオ・ポーロ)
2007-09-03 22:47:49
55さん、こんばんは!
天災に関してはどうにもなりませんね。日本においても富士山噴火はいつくるのか、首都圏大地震はいつやってくるのか、誰にもわからないし、その前に地球全体が環境変化などでおかしくなって突如爆発なんてことも起こることになるかもしれないし・・・。

先のことに憂いても仕方がないと思うし、それならば
前もって被害最小限にくいとめるよう、きちんと対策を練るべきだと思います。

私だったら「ナポリを見て死ね」といわれたら、「リオ(デジャネイロ)を見て生きながらえよ」と言い返すか、敬愛する主人公、「ゲンやスカーレットを見て生きながらえよ」と言い返すでしょうね。(^-^)
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>トキオ・ポーロ様 (giants-55)
2007-09-03 23:57:31
書き込み有難う御座いました。

「天災は忘れた頃にやって来る。」と言いますが、どれだけ科学が進歩しても天災を事前に100%予想するのは先ず無理でしょうし、そうなるとトキオ・ポーロ様の仰る様に個々人及び国家として採り得る限りの対策を採るというのが大事でしょう。唯、先日興味深いアンケート結果がラジオ番組で紹介されており、それによると「関東大震災級の大地震が今後10年以内に発生すると考えている人は80%以上居るものの、実際にその大地震に自分が巻き込まれて酷い目に遭う(最悪死亡。)と考えている人は、その内の60%しか居なかった。」とか。即ちアンケートに答えた全体数から言えば、「10年内に発生する大地震で、自分が巻き込まれて酷い目に遭う。」と考えている人間は48%(100x0.8x0.6と半分も居ないって事になります。半分以上の人間が「自分は大丈夫。」と考えているのは楽観的に過ぎるという感じが。まあ、それだけ万全の対策を個々で採っているというので在れば、未だ判るのですが(苦笑)。
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Unknown (トキオ・ポーロ)
2007-09-04 00:18:35
ご意見ありがとうございます。
大地震が10年以内に起こると思いつつも自分は大丈夫と思っている人、私の予想では多分きちんとその時の対策をしているから大丈夫という人は少なく、単純に燃え盛る家々から離れればもOK,という風に考えてる人、起こってみなけりゃわからない、案ずるより産むが易しと考えてるケースがおおいのではないでしょうね。
でも首都圏は地図を見てもわかるとおり、かなり広大な関東平野にあり、地震などがおきて火災が広まると平野の端まで避難するのに都心からだと、とても1日では到達できないし、逆に北関東から都心で通勤してる人の場合、電車が不通になるとこれまたその日のうちに自宅に戻ることが不可能になる。首都圏は大混乱にいたるでしょうね。
私は札幌を離れる時、東京に戻るか福岡という新天地でがんばるかを考えた時、実はこのことを念頭に置いて、福岡在住を決めました。まあ、朝鮮でまた再戦となった時は、逆に韓国に最も近い福岡は危険地帯になるのですけどね。
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>トキオ・ポーロ様 (giants-55)
2007-09-04 02:02:08
上記したラジオ番組では、他にも興味深い話が紹介されていました。「今、関東大震災級の大地震が起きた際、最悪でこれだけの死者数が予想される。」といったデータが政府等から発表されているが、それはあくまでも倒壊した家屋の下敷きになっての死者数で在り、例えば車の玉突き事故や電車の脱線事故といった”二次的被害での死者数”等は加味されておらず、予想数はかなり低く見積もられていると。

又、関東大震災が起こった当時と比べて現代では「3G」が激増していると。「3G」とは「ガソリン、ガラス、ガス」の量が当時に比べると飛躍的に激増しており、その為に被害も大幅に増すだろうと指摘。車で脱出しようと道路に殺到し、交通渋滞で車が数珠並びしている所に、道の両サイドで火の手が上がれば、30分以内にその高熱で車の群れが発火して、一気に火の海と化すだろうというのも恐ろしい話でした。
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山が怒っていると古代の人は言ったそうですね (マヌケ)
2007-09-04 09:41:00
火砕流がものすごいスピードで山の斜面を降りてきて麓の町が住民が逃げるまもなく飲み込まれてしまったのがポンペイですね。 近所のピザ屋の壁にモザイクでナポリの風景が描かれていて、とても美しいです。予知したり、シミュレーションしたり、防災訓練などを行っても、人の力をはるかに凌駕する自然のパワーには抗いようがないですね。 地表という岩盤のうえにへばりついている砂粒のような我々なんて、はかないなあ。 今の地球はかなりヒトに対して怒っているだろうから、いつか大暴れしそうに思います。 っていうか、もうかなり暴れていますよね。 最近は夕立だって、滝のように降るし、まるでスコールのようで気の毒にも地形の悪い場所に住む人や家を押し流したり、田畑を水没させて、作物がやせ細ったり、おかしな害虫が発生したり、ウイルスが北限を超えて来たり、トンボやカエルがいなくなったり、これは警告ですね。 自然信仰の強いモンゴロイド系は火山や雷を神様の怒りとして自分たちは懲らしめられていると素直に受け取ったそうです。 そして生活を改めようと欲や我侭を捨て道徳を重んじ質素に暮らしてきたのです。 そこへいくと我々現代人はどうでしょう。
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>マヌケ様 (giants-55)
2007-09-04 12:07:54
書き込み有難う御座いました。

森羅万象に生命が宿っているとする「アニミズム」の概念が、古代の人々の中には存在していたと言われますね。自然現象は人知を超えた存在で在り、恐れる対照でこそ在れ、それを支配しようと考えるなんてとんでも無い事というのが古の人々の認識だったと思いますが、何時の頃よりかその自然現象を支配しようと考え出したのも同じ人間。軍事的な見地から「人工降雨」を利用しようなんて話も在りますし、そういった奢り高ぶった考え方をしていると遠からず人類は自然からこっ酷いしっぺ返しを食らう事になりそうな気がします。
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