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「中日監督 谷繁捕手 落合元監督がGMで復帰」(10月9日付け東京新聞【朝刊】)
プロ野球の中日ドラゴンズは8日、今季限りで退任した高木守道監督(72歳)の後任として、新監督に谷繁元信捕手(42歳)を内定した。谷繁捕手は現役を続ける意志が固く、球団関係者によると「プレイイング・マネジャー(選手兼任監督)なら」と承諾した。契約年数等詳細を詰め、近く正式に発表する。又、球団史上初のゼネラル・マネジャー(GM)として、前監督の落合博満氏(59歳)が3季振りに復帰する。
谷繁捕手は1989年、大洋(現DeNA)にドラフト1位で入団。2002年にフリー・エージェント(FA)で中日へ移籍し「投手王国」のチームを正捕手として支えた。
チームは今季、12年振りにBクラスへ転落。球団は「野球が判っていて、チームを強く出来る人。」という白井文吾オーナー(中日新聞社会長)の意向を踏まえて人選を進めて来た。
落合氏は監督を補佐し、総合的な戦略を練る。球団は9日に臨時取締役会を開き、GMを置く為の準備を進める。
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「高木監督の後任は、一体誰がなるのか?」で、此れ迄に様々な名前が報道されて来た。個人的には「落合博満氏が、大本命だろうな。彼が監督に就任したら、ドラゴンズは強さを取り戻すだろうし、ジャイアンツにとっては嫌だなあ。もし落合氏じゃ無ければ、有力候補は立浪和義氏だろうけれど、彼の場合は私生活で色々問題が在ると言われているし、親会社が新聞社なので、其の辺で二の足を踏みそう。そうなると小松辰雄氏か?大穴だと、谷沢健一氏辺りか?」と考えていた。
谷繁選手の名前は全く頭になかったので、唯々意外。GMとして落合氏が復帰するというのは悪く無い判断と思うが、谷繁選手の監督就任、其れもプレイイング・マネージャーとしてというのは、「大丈夫かなあ?」という懸念が。
懸念を抱いてしまうのは、「スワローズの監督を務めた古田敦也氏。」の事を思い浮かべてしまうから。同じ捕手、そして同じくプレイング・マネージャーとして指揮を執った古田氏だが、大きな期待を掛けられたものの、2年間の就任期間は決して成功したとは言い難い。否、少なくとも2年目に関して言えば、「フロントのみならず、選手達からも猛反発を食らっていた。」と報じられ、チームは最下位に沈んだ事を考えると、監督として失敗したと言っても良いだろう。
「名選手は、必ずしも名監督ならず。」と、良く言われる。落合氏や原辰徳監督等、例外は在るけれど、概して当たっていると思う。ON、特に彼等の第一次政権を考えると、「名選手だっただけに、監督に就任した際、選手達に対して『何で、こんな当たり前の事が出来ないのか?』という思いに支配されてしまい、選手との間に軋轢を生んでしまう。」というのが、監督として失敗した大きな要素だったと思う。
古田氏の場合、プレイイング・マネージャーという立場だったので、優れた現役選手としての思いも強かっただろうから、そういった思いが強かったのではないだろうか?
又、古田氏がプレイング・マネージャーに就任した際、マス・メディアは「監督として采配を揮う古田氏が、スワローズの攻撃時にチャンスで、自身を代打に送るのが楽しみ。」として、「代打、俺!」というフレーズを矢鱈と多用していた。確かにファンの間にも「そういうシーンを見てみたい。」という思いが在り、ファン・サーヴィスという意味合いも在ってだろうが、古田監督も「代打、俺!」に前向きだった様に感じる。
考え方は色々在るだろうけれど、個人的には「監督が前面に出てしまうと、チームはばらばらになり勝ち。チームの主役は飽く迄も選手達で在り、監督は出来るだけ黒衣に徹した方が良い。」と考えている。選抜に選抜を重ねてプロの世界に入って来た選手達は概してプライドが高く、「プレイイング・マネージャーと言ったって、実質的には“半現役”だろ?現役選手の俺達を差し置いて、監督が主役になるって、何だかなあ・・・。」という思いが在ったに違い無い。
以上の点から、谷繁選手が監督に就任する際には、プレイイング・マネージャーでは無く、現役を引退した形での就任という方が良い様に感じるのだが・・・。
谷繁はヘソ曲がりだから選手と衝突してチーム内に不協和音を産み出し今年以上の悲惨な順位になるかも
ピッチャーは居れば居るだけ良いと言われるのに川上が切られたのは次期監督の谷繁の意向を無視してフロントが勝手に決める訳が無いから谷繁が要らないと判断したのでしょう(もしかして落合かも?)
谷繁には是非とも早くキャッチャーを育てて欲しいです(清原の使い走りだった小田は相変わらず宴会部長で野球に関してはチンタラチンタラしてます)
同じプレイイング・マネージャーですが、古田氏と谷繁氏を比較した場合、一番大きい違いは「バックアップ体制」だと思うんです。勿論、スワローズも其れなりのバックアップ体制を敷いていたとは思うけれど、古田人気も在って「古田氏>フロント」という関係になっていた様に感じます。本来の意味通り、チーム作りでは「フロント」が前面に立たなければいけないのだけれど、少なくとも古田政権はそうじゃなかった。其処に、様々な歪みが生じた様な気がします。
谷繁氏の場合、落合氏という強力な支柱が在り、少なくとも谷繁氏の暴走は無いのではないかと。唯、落合氏の権限が強くなり過ぎてしまうと、現場とフロントの間に歪みが生じる可能性も。
現代野球は「投手」に依存する部分が非常に多いけれど、強いチームには「確りとした捕手」が存在している。谷繁選手が良い捕手で在るのは事実だが、二番手が育っていないのが気になりますね。此れは、ジャイアンツにも言える事だけれど。