ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

民主主義への重大な挑戦

2022年07月09日 | 時事ネタ関連

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安倍首相が死亡 搬送先の病院で確認 奈良市で演説中に銃撃され 病院会見『弾丸の傷が心臓に。』」(7月8日、カンテレ

安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中、男に銃撃された事件で、病院に搬送された安倍元首相の死亡が確認されました。

警察によると、8日午前11時半頃、奈良市内で街頭演説をしていた安倍元首相が銃撃され、Y容疑者(41歳)が殺人未遂現行犯で逮捕されました。

安倍元首相は、ヘリコプターで救急搬送されていましたが、午後5時過ぎ、病院で死亡が確認されました。

安倍元首相の治療に当たった奈良県立医大病院では、午後6時過ぎから会見を開き、「安倍元首相は午後0時20分に心肺停止の状態で搬送され、救命センターにて懸命蘇生措置を行ったが、残念乍ら、午後5時3分に亡くなった。」と発表しました。

病院によると、頸部に2ヶ所の銃創が在り、弾丸による物と見られる傷は心臓に達していて、心臓及び大血管損傷が在ったという事です。
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安倍元首相が街頭演説中に銃撃され、そして亡くなったというニュースは、非常に衝撃的だった。世間の人も同じ思いだった様で、帰宅中、此のニュースを多くの人が口にしていた。

、「日本の首相が暗殺されるなんて、今迄に無かったから、本当に驚いた。」と自分と同年代位の小母さんが話していたのは、「えっ!?」という思いが。正確に言えば、今回の場合は“元首相”で在る。まあ、そんな間違いはどうでも良いが、「日本の首相が暗殺されるなんて、今迄に無かった事。」というのは、申し訳無いけれど「歴史を知らないんだなあ。」と感じてしまった。現在の岸田文雄首相は通算で「64人目の首相」だが、此の内「伊藤博文氏」、「原敬氏」、「高橋是清氏」、「濱口雄幸氏」、「犬養毅氏」、「斎藤実氏」という6人の首相“経験者”が暗殺されており、今回の安倍元首相で「7人目」なのだから。

ブログでは過去に何度も、安倍晋三氏を批判して来た。2年前の記事「“次の首相”に望む事」にも詳しい理由を記したが、自身の考えと少しでも異なる考えは、徹底的に排除し様とする等、多様性一切認めないスタンス“御友達”に対しては、血税投入してでも優遇するという公私混同振り不都合な事には平然と嘘を吐いたり、胡麻化したりし続けるスタンス。等々に付いてだ。

“史上最悪の首相”という思いは全く変わらないが、同時に「暗殺という行為は、絶対に許されない。」という思いも変わらない北朝鮮等の様に「“独裁者”がを支配し、国民は一切逆らえない状況に在る。」という場合なら話は別だが、幸いにも日本はそういう状況に無い。譬え「自身と相容れない考えを持ってるから。」というのが理由だったとしても、安倍元首相を暗殺する事が許される訳は絶対に無いし、Y容疑者は則っ厳罰処されるべきで在る。

今回の安倍元首相の逝去を受け、与野党からは「民主主義への重大な挑戦だ!」という批判が出ている。全く其の通りだと思う。くどい様だが、「暴力を以て、異なる考えを抑え込もう。」というのは、絶対に許される事では無いから。

唯、国家のトップに在る人間が、『森友学園問題』や『加計学園問題』の様に、“御友達”に対して血税を投入して優遇する。」というのも然る事乍ら、「其の国家のトップの意向官僚が“忖度”し、公文書を改竄する。」、そして其の結果として「改竄強いられた官僚の1人が懊悩した挙句自殺に追い込まれた。」というのも、又、「民主主義への重大な挑戦」で在り、忘れてはいけない

以前にも書いた事だが、「『死者に鞭打つ』事を非常に嫌う文化が日本には在り、どんなに疑惑塗れな人で在っても、其の人が亡くなったら、疑惑の追及止めてしまう。当事者が亡くなろうが、徹底的に追及しないからこそ、同じ様な疑惑が何度も繰り返される。又、亡くなったら誰しもが“良い人”と美化されるのは、何とも不気味。」という思いが自分には在る。なので、安倍元首相の場合も、其の辺はきちんと書く。

国家のトップが「決まり事は、きちんと守る。」、「嘘は吐かない。」、「質問された事に対して、真摯に答える。」等、我々が大事にして来た道徳心規範意識率先して破れば、「不都合な事がばれても、嘘を吐き通したり、胡麻化し続けたりした者勝ちなんだな。」という思いが、潜在的にで在っても国民に植え付けられる。実に罪深い事で在り、安倍元首相が屡々口にしていた“美しい国”とは、道徳心や規範意識が崩壊した国では無いだ。


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4 コメント

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Unknown (悠々遊)
2022-07-09 21:45:31
こんばんは
元首相を評価する人たちがたくさんいるという事実はありますが、それにしても昨日からのマスコミの取り上げよう持ち上げようには違和感があります。
それも参議院選挙の投票日直前での、功だけをことさら取り上げるやり方は、元首相が野党相手によく口にしていた「印象操作」になっているのではないかとさえ。
元首相が直接指示したわけではないにしても、周りに忖度させる状況を作り出し、挙句に自殺に追い込まれた人もいるわけだし、そんなことはなかったかのような扱いはどうなのか。
日本人だけの特性かどうか知りませんが、結婚式と葬式は当事者を「限りなく優秀な良い人」にしてしまいますね。
それにしても、かつては要人の暗殺(未遂も含め)は、ほとんどが右翼思想の人物によって起こされていましたが、今回は政治思想が絡んでいたわけではなかったんですね。
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>悠々遊様 (giants-55)
2022-07-10 00:26:18
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

安倍元首相と“親和性”の高いフジサンケイグループや読売グループといったメディア、又は著名人ならいざ知らず、そうでは無いメディアや著名人より昨日から繰り出される“賛美の嵐”には、正直辟易としております。

功罪を示した上での事なら判るのですが、一方的な賛美の嵐には、「此れこそ正に、死者に鞭打たない文化なんだろうな。」と思ってしまいます。

街頭インタヴューでも同様。こういう状況ですから批判の声が在ったとして取り上げないのは判らないでも無いけれど、首相時の言動に疑問を呈する肥すらも無く、「非常に偉大で、尊敬出来る首相だった。」というのは鼻白んでしまった。偉大と思おうが、尊敬し様が、其れは個人の自由だけれど、具体的にどういう部分が偉大で在ったり、尊敬出来たりするのかを聞いてみたい。「何を言ったか?」では無く、「何を遣ったのか?」で判断しているのだろうか?という思いが在ります。

今回の選挙、42年前の「第36回衆院選」と同じ様な結果になるのでしょうね。公示時には与党・自民党の苦戦が噂されたけれど、選挙期間中に現職の首相・大平正芳氏が急死。選挙は“弔い合戦”の様相を呈し、同情票がどっと流れた。結果、自民党は圧勝。

又、安倍元首相が亡くなった事で、補欠選挙が行われる事になりますが、恐らくは元首相夫人が弔い合戦という事で立候補し、圧勝する気がします。感情に流され易い国民性を考えると・・・。

与党系の政治家やメディア、そして安倍元首相を支持していた人達からは今回の件に付いて、「民主主義への重大な挑戦だ!」と批判の声が上がっている。其れは其の通りだと思うけれど、じゃあ安倍元首相の言動により“忖度の嵐”が吹き荒れたのは、民主主義への重大な挑戦では無かったのか?又、其の結果、1人の官僚が自殺に追い込まれた事に、何とも感じないのか?「自分が好ましく思う対象に付いては、何でも許す。でも、そうでは無い対象が同じ事をしたら許さない!」といった感じで、判断基準が好い加減で在ってはならない。

「日本に於ける政治家の暗殺(又は未遂)事件は、概して対象がリベラルな立場の人間が多く、右翼的な立場の人は少ない。」というイメージが、自分の中には在りました。確かに岸信介元首相や中曾根康弘元首相等、何方からと言えば右翼思想の人物が襲われたケースは在りますが、比較すると圧倒的にリベラルな立場の人が多い様に感じています。だから、今回の事件は意外でした。(思想的な面からの犯行では無い様ですから、其れが為とも言えましょうが。)
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民主主義? (Kei)
2022-07-10 11:43:33
今回の事件、私もショックでしたし、暴力で人の命を奪う事は絶対に許されるべきではないと強く思います。
ただ、マスコミの報道を見て違和感を覚えたのは、「民主主義への重大な挑戦」「言論の自由の侵害」というフレーズが数多く散見された事です。
過去の政府要人暗殺、テロ事件のほとんどは、確かにそういった「民主主義・言論の自由」を封殺、阻害しようとする要素がありました。が今回に関しては、早い段階で容疑者が「政治信条に対する恨みではない」「母が特定宗教団体に入信し、家庭が破壊された。安倍氏がその団体と繋がりがあると思ったのでその恨みが動機」と供述している事が報道されています。
となると、容疑者の狙いは民主主義への挑戦だとか、安倍氏の主義主張への反感といった政治的動機とはまったく無縁の、単なる“個人的な恨み”でしかないという事です。殺された方が政治家だったら、何でもかんでも「民主主義破壊、言論の自由封殺」と結びつけるのは短絡的に過ぎます。安倍氏に近いジャーナリストの中には「この国を変えようという志半ばで凶弾に倒れた悲劇の人」「安倍氏の遺志を継いで必ず憲法改正を」と主張する方がいますが、見当違い、こじ付けも甚だしいと呆れます。
安倍氏のやった事と言えば、2013年の「特定秘密保護法」や、2015年の集団的自衛権を認める「安全保障関連法案」等を、野党や国民の多くが猛反対する中で、いずれも与党の数の力で強行採決した事が思い浮かびます。さらに憲法9条改正まで主張しています。これも世論調査では多くの国民の支持はまだまだ得られていないなずです。
“民主主義”とは字の通り、国民が主であり、多くの国民が願う方向に政治を進める事が大事です。また多数決至上ではなく、少数意見にも耳を傾け、議論を重ねる中で粘り強く理解を求める事が肝要だと言われていますが、安倍氏のやって来た事、主義主張はそうした民主主義の理念を歪めるものばかりです。「特定秘密保護法」については当時多くの海外メディアや元アメリカ政府高官からも、「報道の自由及び民主主義の根本を脅かす悪法」「日本が報道の自由を制限」 などと批判的に報じられたほどです。
その安倍氏を、いくら不慮の死を遂げたとは言え、「民主主義・言論の自由の象徴」であるかのように奉るというのは、私にはブラック・ジョークにしか思えないのですがねぇ(笑)。
ともあれ今日は参院選投票日。ムードに流されず冷静な判断で投票に行かれる事を望みます。
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>Kei様 (giants-55)
2022-07-10 14:05:47
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

此の記事を書いて以降、新たな情報が次々と報じられました。一番重要なのは、Kei様も指摘されている様に「安倍元首相の政治信条への不満からの犯行では無かった。」という点ですね。悠々遊様へのレスでも書かせて貰ったのですが、「日本に於ける政治家へのテロ行為は、概してリベラルな立場の人に対して行われる事が多かった。だから、右翼的な立場の安倍元首相が狙われたというのは、違和感を覚えた。という点も、擁護者の供述を知ると、「成る程。」と。

容疑者曰く「母親が特定の宗教に入れ揚げ、破産してしまった。其の宗教のトップを狙いたかったが、現実的には難しいので、其の宗教と近しい関係とされる安倍元首相を狙った。」と。知る人ぞ知る話なので実名を挙げますが、其の宗教とは「統一教会」と思われます。安倍元首相の祖父・岸信介元首相の頃から親密さが指摘されており、父・安倍晋太郎氏も親密な関係に在ったとされています。又、安倍元首相も此の宗教団体に対し、屡々“友好的なメッセージ”等を送っている事が明らかとなっていますし、彼の事務所も否定はしていません。

数多くの問題が指摘されている組織ですが、明々白々な犯罪行為が無ければ、何を信じ様が個人の自由。唯、不思議でならないのは、安倍元首相を熱狂的に支持する人達の多くは、韓国を蛇蝎の如く嫌っているというのに、其処を拠点とする宗教と安倍元首相との“親和性”を何とも思っていない事。勘違いして欲しく無いのですが、韓国に対する偏見とかでは無く、純粋に其の点が不思議なんです。意識的に触れない様にしているのか、又は一部に見られる様に「親しい関係なんてフェイクだ!」と信じ込みたいのか。明々白々な証拠が、あんなにも出ているというのに・・・。

安倍元首相の人間性を一言で言えば“幼稚”だと思っています。だからこそ、自分と少しでも異なる主張をされると、異常な迄の打ち切れ方をする。

今回の街頭インタヴューで、「以前、安倍首相(当時)が街頭演説をしていた際、反対の声を上げる人達に対し、『こんな人達に負ける訳にはいかない。』と言ったのを、私は現場で見ていた。其の言葉を聞いて、『此の人は、自分を曲げない強さが在るんだなあ。』と感心した。」という趣旨のコメントを出している女性が居た。「疑惑に真摯に向き合わず、胡麻化しと逃げに終始しているからこそ、批判の声が高まる。演説中に騒ぐというのは決して許される事では無いだろうけれど、首相は『全国民に目を向ける義務が在る筈。』で、こんな人達呼ばわりするのは『自分の“御友達”だけが国民で在り、其れ以外は国民では無いと思っている証左だと思う。嫌な事を言われたから、単純に打ち切れただけ(国会の答弁からも其れは言える。)。なのに、『自分を曲げない強さが在ると感心した。』というのは、贔屓の引き倒しだと思うがなあ・・・。」という感想。

今回の一件で、安倍元首相を“悲劇のヒーロー化”し、利用する連中がどっと出て来そうな気がします。「政治家引退。」を公言した某2人も、「安倍元首相の意志を継ぐ為、政治家を続ける事にした!」なんぞと言い出し、“復活”しそうな予感。何しろ、此の2人は「嘘を吐く事に躊躇無し。」ですから。
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