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「地球史上6回目の大量絶滅、既に突入か 研究」(6月22日、AFPBB News)
世界は地球史上6回目の大量絶滅を迎えつつ在り、此れ迄の約100倍のペースで生物種の消滅が進んでいるとした研究論文が先週、発表された。人類も早期に死滅する可能性が在るとして警告している。
米スタンフォード大学、プリンストン大学、カリフォルニア大学バークレー校の専門家等が率いた研究によると、地球では現在、6,600万年前に恐竜が絶滅して以降、最も速いペースで生物種が失われていると言う。
今回の研究に付いて、論文の共著者でスタンフォード大生物学部のポール・エーリック教授は、「地球が現在、6回目の大量絶滅に突入している事を示している。有意な疑いも無い。」と述べる。研究者等は、米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に掲載された論文を「控え目な算出法」に基づく予測だとしているが、研究では人類も絶滅する種の1つとなる可能性が在るとしている。
研究は脊椎動物等、内骨格を持つ生物の記録や、化石等の歴史的データの解析に基づき、「人類の活動が支配的になる以前の生物種の自然な消滅ペース」と「現在の消滅ペース」を比較した。
地球の45億年の歴史の中で発生した事象を人類は正確に知り得ない為、自然計数率(バックグラウンド計数率)と呼ばれる、こうした値を算出するのは難しい。
其の為、今回の研究で科学者達は、広く使用されている算出方法の倍の速度で、過去の絶滅速度を当て嵌めた。100年間で1万種の生物種の内2種類の哺乳動物が絶滅するとすれば、「前世紀の脊椎動物の平均消滅速度は、生物種の消滅に関する最も控え目な見積もりに依拠したとしても、人類の活動が無かった頃の最大114倍に当たる。」としている。
研究は「既に脅威に晒されている生物種を保護する為、生息圏の喪失や経済的利益の為の搾取、気候変動等、生物種に掛かっている、そうした圧力を緩和する集中的な取り組みが早急に必要。」だと呼び掛けている。
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当ブログで過去に何度か取り上げているが、30年以上前に「生物が一日一種消えてゆく‐滅びの動物学」という本を読み、大きな衝撃を受けた。生物の絶滅ペースが、思っていた以上に速かったからだ。
「地球では現在、6,600万年前に恐竜が絶滅して以降、最も速いペースで生物種が失われている。」という今回の研究結果は、同様の衝撃を受けた。「人類も早期に死滅する可能性が在る。」という事で、解決策を真剣に考えなければいけないというのに、人類は相変わらず私利私欲の追求に汲々とし、不毛な戦争が絶える事は無い。本当に情けない事だ。