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「殺害された世界の記者45人 国際団体、2021年集計」(1月1日、時事通信)
国際ジャーナリスト連盟(IFJ)は2021年12月31日、「2021年中に世界で殺害された記者は、計45人だった。」と発表した。
過去の記録と比べ、「最も少ない年の1つ。」になったと言う。
声明を出し、「減少は歓迎するが、記者への暴力は続いており、小さな癒やしだ。」と指摘した。犠牲者はアフガニスタンで最も多く、9人が亡くなった。メキシコで8人、インドで4人、パキスタンで3人が殺された。
地域別の死者では、アフガンを含むアジア太平洋が20人、南北米大陸10人、アフリカ8人、欧州6人、中東は1人だった。イランでは、「重大な事故」で2人が死亡したと注意を促した。
IFJは、現場で取材出来る記者が減り、「武力紛争に絡む危険は減った。」と分析した。一方で、「メキシコの貧困地区から、ギリシャやオランダの路上迄、犯罪組織や麻薬カルテルの脅威が高まり続けている。」と警告した。
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「2021年中に世界で殺害された記者は計45人で、過去の記録と比べ、最も少ない年の1つだった。」というのが事実で在ったとしても、決して喜ばしい事では無い。「権力者にとって不都合な記者が殺害されるというのは、絶対に許される事では無く、『最も少ない。』云々以前に、“零”にしなければいけない。」からだ。
抑、「過去の記録と比べ、最も少ない年の1つだった。」というのが、「本当かなあ?」と思っている。独裁国家で在り、「権力者に不都合な者達が、次々に殺害されている。」と指摘され続けている国、ロシアや中国、北朝鮮、ミャンマー等が、今回の“調査対象”に含まれていない様なので。此れ等の国が調査対象に含まれ、徹底的に調べ上げられたならば、記者だけでは無く、権力者にとって不都合な人々の殺害数は、凄い事になるのではなかろうか。