第22回参議院議員選挙は、与党の過半数割れという結果に終わった。*1公示日以降、マスメディアによる「民主党の獲得議席予測」は悪化する一方だったので与党の過半数割れは想定内だったけれど、此処迄民主党の議席数が減るとは思っていなかった。昨年に政権交代を果たしてから、マニフェストで謳っていた“約束事”に取り消しや変更が相次ぐ等、与党の迷走は批判されて当然だが、「政治と金の問題」や「普天間基地代替施設移設問題」、「社民党&国民新党の暴走」等で政権運営に専念出来なかったという面も在った様に思う。「民主党単独で参議院に於ける過半数獲得を果たした上、“フリーハンド”で政権運営に当たらせてみて、民主党という党の政権運営能力を判断。『こりゃ駄目だな。』となれば、政権の座から降ろされれば良いのではないか。」というのが自分の考えだったけれど、国民が下した判断なのだから「この結果」を元に政治がどう動いて行くか注視したい。政治の停滞や党内の政争になる事だけは勘弁だが。
民主党が議席数を減らした要因は幾つか在ろうが、菅直人首相の「消費税引き上げ検討発言」が大きく影響したのは間違い無い。「次の衆議院選挙迄、消費税を引き上げる事は絶対に無い。」とは言っていたものの、自分と同じく「世論調査のいいとこどりは駄目!」、即ち「政治家や官僚に関する無駄が未だ未だ在るのに、そういった無駄を無くさずして消費税の引き上げを検討というのはおかしいだろ。」と思う国民が少なくなかったのではないか?
「挙げ足を取られない為に先ずは断言するが、次の衆議院選挙迄消費税を引き上げる事は絶対に無い。それを念頭に置いた上で、これからの話を聞いて下さい。多くの国民は必死で働いているのに、厳しい生活を送っている。生活を切り詰めて子供達に残したカスカスの財産も、ドカンと相続税を課せられてしまうのに、政治家の中には『政治資金管理団体を経由させる事で相続税を逃れる。』者が居る。天下り等の既得権益で、法外な利益を得ている官僚も未だ居るし、無駄な組織も多い。『それで消費税を引き上げるなんて、ふざけるな!』と思われる国民が多い事は重々理解しているので、兎に角政治家や官僚を含めて徹底的に無駄を無くして行く。それでも財源が足りないという事になれば、消費税の引き上げを御願いする事になる。」
この様な発言だったならば、批判も此処迄大きくならなかったのではないか?言葉は一旦口から放たれたら、それを無しにする事は出来ない。それだけに、十二分に考えた上で発言しないといけないのだ。「リーダーシップが無い。」と鳩山由紀夫首相が散々批判されていただけに、「消費税引き上げの検討」でリーダーシップをアピールしたかったのかもしれないけれど(消費税引き上げの検討自体は、決して悪くは無いと思っているが。)、如何せん言葉が足りなさ過ぎた。菅首相はその点を猛省すべきだろう。
興味深いのは「マスメディアによる世論調査では概して、民主党が自民党を政党支持率で引き離している。」及び「今回の出口調査では概して、比例代表で民主党に投じた人が自民党に投じた人より結構多い。」というデータ。それにも拘わらず、選挙区では民主党が惨敗を喫した訳で、巷間言われている様に「自民党と公明党とのバーター方式」(選挙区は自民党の議員に、比例代表は公明党に票を投じるという取り決め。)が大きく影響したのは間違い無いだろう。民主党は労組頼みの部分が大きいし、与野党を問わず当選者の中には様々な宗教団体の猛プッシュが在ったと思われる人も結構居る。組織票で選挙の大勢が決してしまうというのは決して良い事では無いし、だからこそ柵の無い人々がより多く投票する必要が在るのだけれど・・・。
以前から何度も書いている様に、どの政党が政権の座に就こうが全く構わないと思っている。その代わり、真に国民の為に良い政治を行って欲しい。今は与党も野党もパフォーマンスばかりに明け暮れ、自分達の私利私欲を満たす事に専念している様に思えてならないのが残念だ。
*1 具体的な政策や理念が全く感じられない様な所謂「有名人候補」が乱立した今回の選挙だったけれど、その殆どが落選した事にはホッとしている。個人的に「候補者を真面目に選んでいるな。」と感じていたみんなの党が躍進したのには、「有名人を立てさえすれば、誰でも当選する。」という政党に多くの国民が「NO!」を付き付けた結果ではないか?こういうふざけた候補者の擁立はもう止めて欲しい物だが、次の国政選挙でも同じ過ちが繰り返されるのではないかという気もしている。
民主党が議席数を減らした要因は幾つか在ろうが、菅直人首相の「消費税引き上げ検討発言」が大きく影響したのは間違い無い。「次の衆議院選挙迄、消費税を引き上げる事は絶対に無い。」とは言っていたものの、自分と同じく「世論調査のいいとこどりは駄目!」、即ち「政治家や官僚に関する無駄が未だ未だ在るのに、そういった無駄を無くさずして消費税の引き上げを検討というのはおかしいだろ。」と思う国民が少なくなかったのではないか?
「挙げ足を取られない為に先ずは断言するが、次の衆議院選挙迄消費税を引き上げる事は絶対に無い。それを念頭に置いた上で、これからの話を聞いて下さい。多くの国民は必死で働いているのに、厳しい生活を送っている。生活を切り詰めて子供達に残したカスカスの財産も、ドカンと相続税を課せられてしまうのに、政治家の中には『政治資金管理団体を経由させる事で相続税を逃れる。』者が居る。天下り等の既得権益で、法外な利益を得ている官僚も未だ居るし、無駄な組織も多い。『それで消費税を引き上げるなんて、ふざけるな!』と思われる国民が多い事は重々理解しているので、兎に角政治家や官僚を含めて徹底的に無駄を無くして行く。それでも財源が足りないという事になれば、消費税の引き上げを御願いする事になる。」
この様な発言だったならば、批判も此処迄大きくならなかったのではないか?言葉は一旦口から放たれたら、それを無しにする事は出来ない。それだけに、十二分に考えた上で発言しないといけないのだ。「リーダーシップが無い。」と鳩山由紀夫首相が散々批判されていただけに、「消費税引き上げの検討」でリーダーシップをアピールしたかったのかもしれないけれど(消費税引き上げの検討自体は、決して悪くは無いと思っているが。)、如何せん言葉が足りなさ過ぎた。菅首相はその点を猛省すべきだろう。
興味深いのは「マスメディアによる世論調査では概して、民主党が自民党を政党支持率で引き離している。」及び「今回の出口調査では概して、比例代表で民主党に投じた人が自民党に投じた人より結構多い。」というデータ。それにも拘わらず、選挙区では民主党が惨敗を喫した訳で、巷間言われている様に「自民党と公明党とのバーター方式」(選挙区は自民党の議員に、比例代表は公明党に票を投じるという取り決め。)が大きく影響したのは間違い無いだろう。民主党は労組頼みの部分が大きいし、与野党を問わず当選者の中には様々な宗教団体の猛プッシュが在ったと思われる人も結構居る。組織票で選挙の大勢が決してしまうというのは決して良い事では無いし、だからこそ柵の無い人々がより多く投票する必要が在るのだけれど・・・。
以前から何度も書いている様に、どの政党が政権の座に就こうが全く構わないと思っている。その代わり、真に国民の為に良い政治を行って欲しい。今は与党も野党もパフォーマンスばかりに明け暮れ、自分達の私利私欲を満たす事に専念している様に思えてならないのが残念だ。

*1 具体的な政策や理念が全く感じられない様な所謂「有名人候補」が乱立した今回の選挙だったけれど、その殆どが落選した事にはホッとしている。個人的に「候補者を真面目に選んでいるな。」と感じていたみんなの党が躍進したのには、「有名人を立てさえすれば、誰でも当選する。」という政党に多くの国民が「NO!」を付き付けた結果ではないか?こういうふざけた候補者の擁立はもう止めて欲しい物だが、次の国政選挙でも同じ過ちが繰り返されるのではないかという気もしている。
