ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

現在の日本の人口の約9割に当該

2012年04月14日 | 時事ネタ関連

のたうちまわる」という表現が在るけれど、罹患した祖母は正に、痛みでのたうちまわり乍ら、天国へと旅立って行った。其の壮絶な姿を知っているからこそ、自分は癌を恐れているし、癌に罹患したくないと願っている。

 

認知症を罹患した祖父。其の介護に当たった祖母達は当時、心身共に疲弊してしまったと言う。だから自分は認知症に罹患する事を癌同様に恐れているし、予防効果が在るとされる事は、積極的に取り入れたりしている。

 

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「認知症、2050年に世界で1億人以上 WHO予測」(4月11日、朝日新聞

 

世界保健機関(WHO)は11日、認知症の患者が2050年に今の3倍の1億1,540万人に達するとする報告書を発表した。先進国だけで無く途上国でも高齢化が進み、患者が増えると言う。

 

世界の認知症患者は2010年時点で3,560万人。2030年に6,570万人と1.8倍になり、2050年には3.2倍になると言う。患者の内新興国や途上国に住む人の割合は2010年の58%が2050年には70%に迄拡大すると言い、ケア一層難しくなりそうだ。

 

報告書は、医療や介護、働けなくなる事に伴う所得の損失を含めて認知症絡みのコストは2010年時点で年6,040億ドル(48兆3千億円)に上る分析。認知症対策で国レヴェルの戦略や計画が在るのは日本フランス韓国等8ヶ国に限られるとも指摘した。日本が2000年に始めた介護保険を「長期的に認知症をケアする保険の仕組み」として紹介したものの、財政の問題に付いては触れていない。

 

WHOのマーガレット・チャン事務局長は報告書で「世界は老い始めた。認知症は世界の保険制度にも大きな負担となる。患者を抱える家族を貧困ライン以下に押し遣り兼ねない。社会全体で対応策を考える必要が在る。」と訴えた。

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世界中で高齢化が進む中、認知症患者が増加するのは想定内だが、38年後の2050年に世界で1億1,540万人もに上るという予想には、「そんなにも拡大してしまうのか・・・。」という驚きが。現在の日本の人口(2012年3月1日時点での概算値)が約1億2,765万人となっているので、其の約9割に当該此れは、相当な数だ。

 

医学の進歩は「日進月歩」ならぬ「秒進分歩」の勢いになっているという話も在るので、38年後迄には認知症を完治させる、乃至は認知症を完全予防する方法の確立に期待したい。


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4 コメント

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言っちゃいけないことなんだろうけど (悠々遊)
2012-04-14 12:14:55
人間がいくら努力しても万能の神には成りえないなら・・・。
終末期医療で回復の見込みが限りなくゼロに近いなら・・・。
認知症も含めて、尊厳死の選択があってもいいのではないかと思います。
ただ生かすためだけに医療のプライドをかけるのはどうかと思うし。
適用にはそれ相当の審査と検証が必要でしょうが、決して医療の敗北ではないと思います。
生きている限りいつかは死を迎えますが、もがき苦しみながら幕が下りるのを待つのはごめんだし、何も知らぬまま周りに醜態をさらし迷惑をかけながら舞台を降りるのも嫌です。
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Unknown (AK)
2012-04-14 14:14:39
どっちも嫌ですが、最近の幻冬舎商法本で「ガンで死ぬのが一番!」という内容のがあるそうです。がんは老化が最大の原因だから年とりゃなる、無駄な延命はいかんという身もふたもないものだそうです。

別に無駄に延命していたわけではないが、94か5で90まで農作業やってる元気ばあさんだったのに、90こえたとたんに具合が悪くなってボケだし、去年骨折で入院したらガンがあって、除去(この歳になってしまうとガンでもあまり意味がなく、単に腐敗防止のためらしい)、結局オツムと足以外まだ元気なばあさんが親類にいますが、あそこまで行くと長生き考え物と思ってしまいます。これは幻冬舎の先生も迂闊で?というか、別に近代医療の厄介になってたから無駄に長命というわけではないです。90前後だとこういう老人は結構多いと思います。その下の世代はここまで丈夫ではなくどうでもいいようなことにも医者に行く趣味があるようです。
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>悠々遊様 (giants-55)
2012-04-14 23:40:10
書き込み有り難う御座いました。今回は此方にレスを付けさせて貰います。

「安楽死」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/1462f62aa432135734eb9f1d3d390433)等、過去に何度か「生と死」に関する記事を書いていますが、個人的には「安楽死(尊厳死)」に肯定的な思いを持っています。苦しみ乍ら亡くなって行った祖母の事が、どうしても大きく影響しているんです。

唯、「脳死と判定されるも・・・」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/d51d8a618c173f2346e47e3c1a50db42)で紹介した女優・南美江さんの様なケースも在りますから、其の適用を巡ってはより慎重で在る必要も感じていますが。
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>AK様 (giants-55)
2012-04-14 23:51:56
書き込み有り難う御座いました。

8年前の記事「死生観」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/6d9914cf535a18fa448efbfa86cf7bfc)で紹介しましたが、ノンフィクション作家の柳田邦男氏が自身の著書の中で「自分は敢えて、癌で逝きたい。」といった主張をされているのは、非常に意外でした。「癌を告知される事で、余命を知り、限られた人生をより有意義に生きられるだろうから。」というのが其の理由でしたが、自分は其処迄割り切れませんでした。

唯、3年前の記事「緩和ケア」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/20a50d19fe92ed46b12265345e0b2721)で紹介した「アメリカ人は、癌で死にたいという人が多い。」という話は、「癌患者に対してモルヒネを“普通に”使い、痛みを抑える事で、残りの人生を有意義に過ごさせる。」というアメリカの事情を知り、「其れならば、理解出来るなあ。」と思った次第。日本では「モルヒネ=害悪」という概念が強い事も在って、使われる事に医師も患者の側も抵抗が在ると。考え方の違いなんでしょうね。
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