盆踊りは、夏の風物詩で在る。10年前の記事「炭坑節」で記した様に、盆踊りの会場で「炭坑節」【動画】が流れて来ると、幼少期の思い出が蘇って来て、堪らない程の懐かしさを覚える。そんな盆踊りだが、以前書いた様に「人混みや大音量が近所迷惑だし、開催費用を捻出するのも厳しい。」として、開催を止める所が出て来ているとか。開催されても「大音量による近所迷惑を考慮して、踊り手がイヤホンで音楽を聞き乍ら踊る、所謂『無音盆踊り』【動画】が登場した。」なんて話を聞くと、「何とも味気無いなあ。」と“昔を知る小父さん”としては思ってしまう。
花火大会も夏の風物詩の1つだが、矢張り“時代の変化の影響”を受けている様で・・・。
************************************************
「『花火大会』の中止相次ぐ “今後無くなるかも”自治体も苦渋・・・資金不足や人手不足で」(7月14日、テレ朝news)
もう直ぐ夏の風物詩・花火のシーズンを迎えます。多くの自治体が4年振りに花火大会を復活させる一方、中止を発表する自治体が相次いでいます。何が起きているのでしょうか。
千葉県御宿町で、1987年に始まった「おんじゅく花火大会」。2,500発の花火が打ち上げられ、町民等、凡そ3,000人に楽しまれて来ましたが、コロナ禍で2020年から中止となっていました。
今年、4年振りの開催が期待されていましたが、又しても中止に。一体何故?
御宿町観光協会・吉清文夫代表理事:「寄付金を主体に、此の花火大会が実行されていたが、物価高騰している事で、皆さんが厳しい状況に置かれている。経済的な問題で寄付を御願いするのは、如何な物かという考えが在り、今年も中止という事で。」。
花火大会の総予算は凡そ500万円で、其の内の8割を地元企業等の組合や町民の寄付金で賄っていました。
然し、コロナ禍による地域経済への打撃や物価高騰の影響で、開催に必要な寄付金が集まらないと判断したと言います。
吉清代表理事:「恐らく今後は、今迄遣っていた花火大会というのは、無くなって行くだろうと思います。新たな形を模索して、進んで行きたい。」。
又、コロナ禍でも規模を縮小して開催していた千葉県鴨川市も、花火大会の中止を発表しました。資金不足に加えて中止の理由となったのが、「人手不足」です。
今年は大勢の観客が見込まれていましたが、大会を安全に開催する為の警備や誘導を行うスタッフを確保する見通しが立たなかったと言います。
其の一方で、新たな方法による資金集めで、4年振りに開催される花火大会も在ります。毎年凡そ40万人が訪れていた「手賀沼花火大会」です。
柏商工会議所総務課・小平龍太副主査:「今年はガヴァメント・クラウドファンディングを実施しまして、市民の皆様から寄付を募るといった事も遣っております。」。
今年初めてクラウド・ファンディングで出資を募った所、目標額150万円の凡そ6倍となる900万円以上の金額が集まりました。
小平副主査:「此方の予想を上回る反響。4年振りの開催になりますので、例年以上に楽しんで戴ければと思っております。」。
************************************************
盆踊りと共に、“夏の風物詩”として残して行って欲しい花火大会。ガヴァメント・クラウドファンディング等、叡智を絞り出して、何としても消滅の危機を乗り越えて貰いたい。
感じ方は人其れ其れですから、風鈴の音色が煩いと感じてしまう人も居るでしょうが・・・個人的には凄く好きです。
風鈴の季節なんて、精々2ヶ月位の物。其れを「煩いから外せ!」と言ってしまうのは、何とも情緒が無いと思ってしまうのだけれど・・・。
今後とも、何卒宜しく御願い致します。