ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「アリのままでいたい」

2015年07月16日 | 映画関連

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私達の最も身近に乍ら未だに多くの謎に包まれている昆虫其の未知なる世界を撮影可能にしたのが、世界唯一の特殊カメラの目カメラ”。従来の技術では不可能で在った昆虫達の超クローズアップ映像の撮影を世界で初めて実現させ、丸で昆虫になったかの様な体験を可能にした。

 

オアシス樹液”を巡る甲虫鍬形虫雀蜂壮絶死闘、鋭く尖っ獲物待ち伏せする蟷螂ハンティング。昆虫達が繰り広げる熾烈生存競争は迫力満点正に怪獣映画を観ている様だ。

 

そして、日本生息する50種類以上の昆虫が登場し、身近に居乍ら、今知りなかった昆虫たちの「生態=真実」が明らかに。

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人類歴史が約500万年なのに対し、昆虫の其れは約4億年なのだとか。昆虫は我々の“大先輩”な訳だ。そして、其の昆虫は、地球上の生物の約7割を占めるそうだ。そんな昆虫達の生態を追った映画「アリのままでいたい」を観て来た。

 

先ずは良く無かった点を。ナレーションDAIGO氏、吉田羊さん、杉崎花さんの3人が担当しているのだが、此の手ドキュメンタリー映画のナレーションは低く、尚且つゆっくりとした声じゃ無いと、落ち着いて観られない。DAIGO氏は嫌いじゃないけれど、彼の高くてシャウトする様な喋りは合わない。

 

其れと、時折挟み込まれるアニメーションだが、は要らなかったと思う。必要性を感じ得ないおちゃらけで、観ていて白けてしまった。

 

次に良かった点だが、昆虫達を間近捉えた映像、特に熾烈な生存競争のシーンは、実に迫力満点。昆虫は苦手な自分だけれど、ついつい見入ってしまった。

 

「蟻の強靭で、自重の約100倍の重量の物を持ち上げられる。(70kgの人間ならば、約7トンの重さの物を持ち上げる計算となる。)」というのは知っていたけれど、他に多くの知らない話が紹介されていた。蜘蛛の糸はの約5倍の強度を有し直径cmの蜘蛛の糸で作られた巣ならば、ジェット機も受け止められる。飛蝗跳躍力は物凄く、1回で飛ぶ距離を飛蝗自身の体長と比較すると、人間で言えば10階建てのビルを飛び越える程。等。

 

又、「交尾を終えた蟷螂のは、によって食べられてしまう。」と思い込んでいたけれど、「蟷螂は、動く物を全て認識し、捉えて食べ様とする習性が在る。」というのが正確なのも初めて知った。概して雌の方が雄よりも大きいので、其れで雌が雄を食べるというイメージが出来上がったのだろうが、大きい雄の場合は雌を食べる事も在る訳だ。

 

一番ショッキングだったのは、雌に頭部を食い千切られたしまった雄が、頭部が無い状態で交尾をしていた映像。子孫を残そうとする執念は、何とも凄まじい

 

総合評価は、星3.5個とする。


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