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「マドンナの兄がホームレスに」(10月28日、日刊ゲンダイ)
彼のマドンナ(53歳)の兄が1年以上もホームレス生活を送っている事が判った。マドンナの兄はアンソニー・チッコーネ(55歳)で、ミシガンの橋の下で暮らし、空き瓶や缶等を集めて何とか凌いでいる。地元紙「ミシガン・メッセンジャー」に本人が語った。
アンソニーは家族が経営する葡萄園で働いていたが、首になり、ホームレスになった。「要するに、人生の辛い時期に家族から見捨てられたんだよ。妹が億万長者なのに、何故私はホームレスなのか?在り得ない事じゃない。誰にでも起こり得る事さ。」とアンソニー。
ミシガンの厳しい寒さの為に、凍傷を負っている事も告白した。ホームレスの兄を見捨てるとは・・・どんな確執が在ったのか?
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「元いいとも青年隊・岸田健作、ホームレスになっていた」(10月28日、ニコニコニュース)
フジテレビの番組「笑っていいとも!」に「いいとも青年隊」として出演し、其の後も「御馬鹿キャラ」として活躍したタレントの岸田健作さんがホームレスになっていたと、2011年10月28日発売の芸能スクープ誌「フライデー」が報じている。
「元『いいとも』青年隊が再起を掛けて、衝撃の過去を告白!」と題して本件を報じた「フライデー」によると、岸田さんは「芸能界で働くのが突然怖くなった。」事を理由に「自分から芸能界を去りました。」と言い、家賃の支払いが出来なくなった事からホームレスになったとしている。
「財布を無くしたと言って通行人に小銭を貰い、体は公園内のトイレで洗った。コンビニの外に捨てられた弁当を漁り、口に入れる事も在った。」
其の様な生活を代々木公園で2ヶ月程続けていた時、公園内で練習するダンサー達に出会ったと言う。彼等に刺激を受け、再び「表現をしたい。」いう気持ちが芽生えた事で、派遣会社に登録して公園と仕事現場を往復し乍ら働き、「再起」を目指したとされる。現在はロック・バンド「Kensaku Kishida en V」のヴォーカルやスプレーアート・アパレル・ブランド「B★ROP」のデザイナー、11月12日公開の映画「COOL BLUE」での主演を務める等している。
岸田さんは、同じく芸能界を引退して「ハイパーメディア“フリーター”」となった元俳優・黒田勇樹さんのインターネット番組に出演した翌日のブログ(2011年6月24日)で、ホームレス生活から脱した事を以下の様に振り返っている。
「(ホームレスの)経験が在ったから今が在るし、今スゲー充実してるし。(中略)多分自分の人生の中で一番貴重な時間だったと思う。だって、100円御握りの美味しさが判って、自分に遣りたい事が在る事を知れて、本当に大切な人達が判って、、、もーこんな贅沢な経験出来たんだよ?(中略)今は毎日大切な仲間や大切な人達に囲まれて1日1日大事に生きれる様になった。」
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「意外な人がホームレスに」という共通点から、2つの記事を紹介させて貰った。マドンナさんの実兄がホームレス生活を送っているというのも驚きだったが、岸田健作氏がホームレス生活を送っていたというのはもっと驚きだった。
岸田氏の場合、元記事を読む限りでは“今の仕事の宣伝も兼ねての告白”という感じもしなくは無かったけれど、実際にホームレス生活を送っていたというのは事実なのだろう。近年、街中で若いホームレスが増えているという話は見聞していたが、彼の様に若く(今年で33歳)、其れも有名人が、捨てられた弁当を漁ったりしていたというのは、非常にショッキングな話。でも今はホームレス生活から脱し、再起しているというのには、「良かったなあ。」という思いが。
アンソニー氏が、取材を受けている映像を見た。「非常に冷たい。」等と、妹で在るマドンナさんへの恨み節を口にしていたけれど、我々の様な第三者が「大金持ちなのだから、実兄がホームレス生活を送っているのを知っているなら、少しでも援助して上げれば良いのに。マドンナは冷たいなあ。」等と言うのなら未だしも、実兄が口にするのはどんなものなのだろうか?「マドンナさんに金を貸していて、其れを返してくれない。」というので在れば「非常に冷たい。」というのは判るのだけれど、彼女自身が必死で稼いだ金を、実兄だからという理由だけで「援助してくれないのは、非常に冷たい。」と詰るのは御門違いだと思う。
当事者でないと判らない部分は在るけれど、「家族が経営する葡萄園を首になった。」というのも、彼自身に其れだけの問題が在った可能性も考えられなくも無い。もしそうならば、其れを棚に上げて妹を非難するというのは、より理解に苦しむ。
社会復帰出来た岸田氏と、ホームレス生活を続けているアンソニー氏。「若さ」と「有名人」という点が、岸田氏の社会復帰を後押したとも言えるし、其れだけで言えばアンソニー氏は気の毒と思う。でも妹を詰る姿を見る限り、彼が社会復帰出来ない理由は、別に在る様な気がしてならない。
この人物に身内の有名人にたかって、おこぼれで楽をしようという魂胆が、あったのか無かったのか。
恥ずかしながらわが身内にも、屁理屈は一人前で他人の欠点を非難するが、わが身の生活力の無さには口をつぐんで、誰かをあてにする人物がいたので、その辺のことを想像してしまいます。
報道されている事が全てでは無いし、其れ等を元にして「こうだ!」と断じるのはいけない事だけれど、インタビューを受けているアンソニー氏の言動からは、恵まれている嫉妬心しか感じられませんでした。
我々には窺い知れない「家族間の暗闇」が在るのかもしれないけれど、嫉妬心を吐露するだけでは何も有益な物が生み出されない。嫉妬心を持つならば、其れをバネにしてプラス方向へと転じないといけないでしょうね。
家族間の事柄は、外部からは窺い知れない部分が多いもの。インタビューではマドンナさんへの恨み節許りを口にしていたアンソニー氏だけれど、昨日読んだ記事では「妹に無心する気持ちなんて、全く無い。」といった発言をしていた様ですし・・・。
今回のマドンナの記事は新聞で見ましたが、あれれと思いました。以前、自分のブログでも採り上げたのですが、
http://orange.ap.teacup.com/applet/iyokakun1961/20110701/archive
アメリカ人って、低収入の仕事に就こうが、ホームレスになろうが、「自己責任」の一言で片付けてしまうものだと思っていました。
僕の経験から言うと、親や兄弟や友人には、借金は頼みにくいものです。それよりも、見ず知らずの他人=消費者金融とかに頼ってしまうのです。無人契約機が瞬く間に普及したのも、僕と同じ気持ちの人が多かったからかもしれません。