ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

胸に付けてるマークは流星♪ Part1

2007年03月11日 | TV番組関連
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或る丘に1人佇む男。その胸には科学特捜隊流星バッジが輝いている。そう、その人こそハヤタ(黒部進氏)・ウルトラマン

或る日、ミライ(五十嵐隼士氏)の夢の中に四天王の最後の一人”悪質星人”メフィラス星人が現れ、「ウルトラマンメビウスを倒すのは自分では無く、GUYSの隊員達だ。」と宣告する。目覚めたミライが公園で見たものは、「メフィラス星人は地球を守るヒーローで、メビウスは侵略者だ。」と口々に言う子供達の姿だった。どうやらメビウスに関する記憶が、メフィラス星人に置き換えられてしまった様だ。

其処へメフィラス星人と”宇宙礫岩怪獣”グロマイトが出現。ミライはメビウスに変身するが、仲間だった筈のGUYSメンバーが乗る戦闘機はメフィラス星人の援護に回ってしまう。

何とか自分の事を思い出して貰いたいミライは、テッペイ(内野謙太氏)の元へと向かう。テッペイはミライの話を信じようとはしないが、少しずつ心を動かされている様だ。基地に向かった二人は、メフィラス星人の乗る円盤が、人間の脳を操作している事実を突き止める。

其処へリュウ(仁科克基氏)達が駆け付けて来る。「自分がウルトラマンメビウスだ。」と言うミライに対し、一斉に銃を向ける隊員達。悲痛の余り、ミライはメフィラス星人の円盤を撃とうとガンローダーで飛び出した。一緒に乗り込んだテッペイに、メフィラス星人は「ミライを撃て!」と指令を出す。そして遂に、テッペイは震える手でミライに銃を向けて・・・。
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「ウルトラマンメビウス」の第47話「メフィラスの遊戯」の内容は、そのタイトルが示す通り「メフィラス星人とメビウスの間で執り行われる1対1のゲーム」。それも、メフィラス星人は人間の脳をコントロールする事で「人間とメビウスを対立」させ、自身は人間にもメビウスにも指一本触れずにその対立を楽しむといった、「人間の心」を懸けた卑劣で残酷なゲーム。

ミライとの記憶を奪われてしまったGUYSの隊員達が、ミライに纏る事象に触れる事で徐々に記憶を取り戻して行く。自身の正体がメビウスと知られてしまい、密かに地球を離れる事を決意したミライが、別れを告げずにGUYSの仲間達に渡した手作りの御守りを、まさか最終回が目前に迫ったこの段階で”絆”を再生させるツールとして使って来るとは。何度も書いている事だが、メビウス・スタッフの絶妙な伏線の張り方に敬服させられるばかり。

ベーターカプセルを握り締めた右腕を宙空に突き上げて、ハヤタがウルトラマンに変身するシーンでは、右斜め上(約50度)にビシッと腕が伸びたポーズが実に美しい!ウルトラ・シリーズ40周年の歴史や初代ウルトラマンとしての風格等、全ての”重み”が凝縮された究極の様式といった感じ。

GUYSの隊員達が全ての記憶を取り戻し、メビウス達と共にメフィラス星人に立ち向かって行く。彼等に対して攻撃を仕掛けるメフィラス星人に対し、ウルトラマンが言い放つ。「無駄な抵抗を止めろ。御前の仕組んだこのゲーム、御前自身が手を出した時点で既に御前の負けだったのだ。」この言葉でハッと我に返り、「判りました。どうやらその様です。我々四天王が何故君達如きに敗れ去ったのか、私は今それが判った気がします。」と潔く負けを認めるメフィラス星人。40年前にウルトラマンと互角に闘った末、「宇宙人同士が争っても仕方が無い。」と言い残して地球を去って行った”初代”メフィラス星人を彷彿とさせる演出も憎い。

「しかし、私は決して諦めた訳では在りません。必ず、又君達に挑戦しにやって来ます。何時の日か・・・必ず・・・。」と言い残して地球を離れたメフィラス星人。だが四天王が仕えていた”皇帝”は、そんな彼を殺してしまう。残忍な皇帝にとって、四天王の生き残りだったメフィラス星人ですら”不要になったゲームの駒”に過ぎなかったのだ。

来週からは遂に、”最終三部作”が開始。謎のベールに包まれた皇帝が登場する。そしてウルトラマンメビウスでの、否、ウルトラ・シリーズでの謎も明らかになって行く様だ。非常に楽しみだが、一方でメビウスの最終回が近付いている現実は哀しくも在る。(TBSにて放送される31日の最終回は、特番の影響で放送時間が変更されてしまっている。これ迄にも何度か時間変更&休止の措置が採られたが、よりによって最終回迄もが”軽い扱い”を受けるとは。40周年記念作品の重みを、TBSにはもっと理解して欲しかった。

ところで今回のストーリーの終盤、非常に意味深長なウルトラマン(ハヤタ)の台詞が。

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ウルトラマン: 弟よ・・・我々兄弟は、間もなく地球を離れる。

メビウス: 「兄さん・・・。」

ウルトラマン: 案ずる事は無い。私が地球人を愛した様に、君も又彼等を心から愛し、信頼してる筈だ。


[テッペイ&ミライの後姿を遠くから見詰めるハヤタ。]

ハヤタ: 君達ならば・・・必ずやこの星を守り抜く。私はそう信じてる。
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