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「『最も危険』な小惑星を発見、地球衝突の僅かな可能性」(3月9日、Forbes JAPAN)
新たに発見された小惑星「2023DW」は、人類を恐竜と同じ運命に追い遣る事は無く、地球に何等かの影響を与える可能性は低い。だが其れでも、今の所、地球に衝突する可能性が最も高い天体として、天文学者の注目を集めている。
2023DWは、地球衝突の可能性が在る地球近傍天体を纏めた欧州宇宙機関(ESA)の「リスク・リスト」で、現在トップに位置しており、2046年2月14日のヴァレンタイン・デーに約625分の1の確率で、地球に衝突する可能性が在る。
2023DWは、科学者が管理しているトリノ・スケールに現在登録されている唯一の天体でも在る。トリノ・スケールは、特定の天体に対して一般大衆が懸念すべき程度を示す為に使われる。2023DWは、同スケール上で「レヴェル1」とされており、此れは記事で取り上げる事自体が大袈裟だと言われ兼ねないレヴェルだ。
トリノ・スケールの「レヴェル1」が実質的に表しているのは、「其の天体が追加の観測を要する物で在り、其れにより得られる追加の軌道データに基づき、地球に衝突する可能性を排除、或いは著しく減少させる事が出来る。」という事だ。
新たに発見された小惑星は通常、そうした経過を辿る。リスク・リストのトップ近くに躍り出た後、数日~数週間の追加観測により、順位を可成り落とすのだ。
唯、現状の予測だと、2023DWは23年後、1%以下の確率で地球に衝突する。万が一そうなった場合を考えると、2023DWの直径が50mと推定されている事を指摘しておくべきだろう。此のサイズは、近代最大級の天体飛来事例2件に匹敵する。2件は1908年と2013年に、何れもロシアで発生し、被害は大規模乍らも、概ね表面的な物に留まったが、シベリアで1908年に起きた「ツングースカ大爆発」では、隕石の空中爆発により、3人が死亡した可能性が在る。
ツングースカ大爆発がシベリア遠隔地の森林地帯の広範囲を破壊したのに対し、2013年の隕石は大気に進入する角度が小さかった為、其の潜在的威力は減少。何千枚もの窓硝子が割れ、多数の軽傷者を出したが、死者は居なかった。
若し2023DWが都市部を直撃すれば、深刻な被害を齎す可能性が在る。勿論、地球の大部分が海と森林で覆われている事を考えると、其の確率は可成り低い。
其れでも一部の研究者は、御遊び的に最悪の事態を想定し、2023DWのあらゆるデータをシミュレーションに投入して、衝突地点を予測している。
其れによると、筆者の住む米国南西部も衝突地点となる可能性が在る様だ。更には、インドネシアも衝突可能性が在る地域に入っている。唯、賭けるとすれば、太平洋に落下すると見た方が良さそうだ。更に言えば、抑、地球にぶつからない事に賭けるべきだろう。
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1970年代から1990年代末に掛けて、日本国内に“終末論”を拡散させた本「ノストラダムスの大予言」。自分も子供の頃に此の本を読み、「1999年7月、人類は滅亡するのか・・・。其の時、自分は〇〇歳・・・還暦迄生きられないんだ。」なんぞと、暗澹たる思いになった物。
「ノストラダムスの大予言」を著したのは、作家・五島勉氏。彼は不可思議な事象を取り扱った本を多く上梓しており、「ノストラダムスの大予言」以外にも、自分は何冊か彼の本を読んでいる。其の中の1冊「ツングース恐怖の黙示 遥か原爆以前に,突如,起きた核爆発の謎」にて、「ツングースか大爆発」に付いて知ったのだった。
ツングースカ大爆発の際の隕石は、直径50~60mと推計されている。此の際の死者数は3人とされているが、落下した場所が人口密集地だったら、こんな数では済まなった事だろう。2023DWの直径が同程度と推定されているのだから、用心に越した事は無い。
2023DWが地球に衝突する可能性は「約625分の1」との事で、此れは「約0.16%」という確率になる。此方の情報によると、「東大に合格出来る確率:0.12%」となっており、其れよりは高い確率。又、「賽子で“同じ数字”を“4回連続”で出す確率:約0.07%」なので、其れよりは低い確率。「約0.16%」という確率をどう捉えるかは人其れ其れだろうけれど、「2023DWが万が一、地球に衝突した場合。」は、当たり前の事だが「1分の1」、即ち「100%」になるのだから、約23年後迄“動き”を注視すべきだろう。
天文ネタにつき喰いつきました(笑)。
この隕石が万が一人口密集地に落下したら、今回のトルコ・シリア地震など比べ物にならない被害を生むことでしょうね。
恐らく広島・長崎原爆被害を合わせた程度は覚悟しなければならないかも。
しかし、むしろロシアによるウクライナ侵略をきっかけとする、核戦争の勃発の方が確率は高いのではないかと私は思っています。
この事態をうまく収める英知が人類に残っているなら、23年後の災厄を避けるだけの技術力は確保できるでしょう。
食い付いて戴いて嬉しいです。宇宙に関する話、今回は不安要素が在る話では在りますが、見聞すると“壮大さ”を感じるんです。現実逃避的な面も在りますが、日常の悩ましさが霧消する様な感じが在って。
古代の遺跡から、「大昔には、現在よりも文明が進んでいたのかも。」と感じさせられる事が在ります。そんな高度な文明が存在していたならば、何で“消滅”してしまったのか?高度な文明だったからこそ、私利私欲によって消滅の道を突き進んでしまったのかも知れません。
実戦で原爆を2度も使用してしまったアメリカ。そして今、ロシアが同じ過ちを繰り返す懸念が在る。人間って、本当に愚かです。過去から、何も学んでいない・・・。