詳細は「残りの対ドラゴンズ戦で、原監督の“成長度合い”が判る」という記事で書いたので其方を読んで戴くとして、一昨昨日からの対ドラゴンズ3連戦では、「ジャイアンツの原辰徳監督が、奇襲攻撃に打って出るのでないか?」という懸念を抱いていた。レギュラー・シーズンでドラゴンズと対戦するのは此の3連戦が最後故、「過去に落合博満監督から何度も味わわされた屈辱の思いを、敢えて『奇襲攻撃』という形で勝利に結び付け、意趣返しを図る。」という強い思いを原監督が持っているのではないかと。でも、もしそうなったら、逆にジャイアンツは惨敗を喫する可能性が非常に高いと思っていたので、「原監督が“成長度合い”を見せ、正攻法で闘って欲しい。」と願っていた。
結果として此の3連戦、原監督は正攻法で闘った。従来の彼だったら、初戦に大野雄大投手を先発に立てられた時点でカッカとし、2戦目以降に奇襲攻撃を仕掛けた事だろう。更なる成長を見せてくれた原監督を、ジャイアンツ・ファンの自分は評価する。
落合監督より小馬鹿にした様な態度を何度も取られた事は、原監督にとって非常に悔しい事だったに違いない。落合監督の心理作戦にまんまと引っ掛かり、負けを喫して来た原監督を自分は何度も批判したが、原監督に対して「正攻法にて、落合監督を打ち負かして欲しい!」という強い思いが在ったればこそ。ドラゴンズ・ファンの皆様には大変申し訳無いが、此の3連戦にジャイアンツが全て勝利出来た事で、「スッキリ!」という爽快感が。
何度も書いている事だけれど、「クライマックス・シリーズ(CS)は、レギュラー・シーズンで優勝したチームが勝ち抜くのがベスト。」と思っている。だからジャイアンツにとってCSは、「単なる御負けの試合」というのが自分の認識。勝とうが負けようが、ジャイアンツには引き続き正攻法で闘って欲しいだけ。落合監督が名将の1人なのは確かだが、原監督も同様に名将の1人と信じているので、ドンと構えて闘えば良い。
内海の延長戦までの続投、西村の4回途中交代、吉伸の代打など。特に中日三連戦の完勝劇は、仰るとおり奇策を弄せず相手を圧倒しました。
ところで、セのMVPは浅尾投手でしょうか?彼の来季には要注意ですね。
130試合以上も駄目駄目な試合を見せて来たジャイアンツですが、最後の最後の最後の最後の最後(笑)でやっとスカッとさせてくれましたね。原監督の采配も充分褒めたいけれど、内海&澤村両投手の熱投を最も褒めたいです。
「超」が付く程の「投高打低」状態だった今季のプロ野球。両リーグ共に、MVPは投手が選ばれるのではないでしょうか。セ・リーグの場合は浅尾投手(あんな可愛い顔をして、憎らしい投球をするギャップ。)か吉見投手の受賞が考えられるのではないかと。
其れにしても「良い外国人選手は、きちんと帳尻合わせをする。」と言われますが、終盤に来てのラミレス選手の爆発もそんな感じなのでしょうか。好きな選手の1人なので、来季は開幕から突っ走って欲しいものです。