ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「通貨」に関する2つのニュース

2012年04月10日 | 時事ネタ関連

今日は、「通貨」に関する2つのニュースを取り上げる。

 

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カナダが1セント硬貨廃止へ、『経済への負担重い。』」(3月30日、ロイター

 

カナダ政府は29日、1セント硬貨の流通を今年で中止する方針を発表した。製造コストが掛かり過ぎる一方、通貨としての価値が低い事が理由だとしている。

 

政府によると、1セント硬貨の購買力は最初の発行当時に比べて20分の1に縮小。一方、1セント硬貨1枚の製造には1.6セント掛かり、流通の中止によって年間約1,100万カナダドル(約9億300万円)のコストが削減出来ると言う。

 

政府は「一部国民の間で1セントは実用的硬貨というより、寧ろ厄介者と考えられている。1セント硬貨を仕舞ったり、噴水に投げ込んだりするが、釣り銭としては断る事も多い。」と指摘。更に「金融機関は1セント硬貨の取り扱い、保管、移送のコスト増大に直面しており、1セント硬貨は支払い手段としての価値に比べ、経済への負担が重くなっている。」と説明した。

 

世界では、オーストラリアブラジルフィンランドイスラエルオランダニュージーランドノルウェースウェーデンスイス英国等が少額硬貨の製造や流通を中止している。

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海外旅行を良くしていた昔、旅先で使い切れなかった海外の通貨を「」に換金した後に、換金し切れなかった少額通貨が手元に結構残った。円換算では、「1円」に満たない通貨が殆どだったが。

 

「製造コスト」と「通貨としての価値」のバランスが余りに崩れてしまったという事で在れば、そして流通中止によって莫大なコストが削減出来るので在れば、今回の1セント硬貨廃止という決断は止むを得ないだろう。

 

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二千円札、今年度も製造せず 此れで9年連続」(4月3日、産経新聞

 

財務省は3日、2012年度も2千円札は製造しないと発表した。製造枚は9年連続。二千円札の人気が回復する兆しは無く、同省の担当者は「2013年度以降も、製造再開は難しいのではないか。」と話している。

 

二千円札は2000年7月、九州・沖縄サミットの開催に合わせて発行され、沖縄首里城守礼門が描かれたデザイン等が話題になった。しかし、日本では「2」の付く御札に馴染みが無かった事等から普及せず、2003年度の1億1千万枚を最後に製造はストップしている。

 

御札の製造枚数は財務相が定め、独立行政法人国立印刷局が製造して日銀に納入している。2012年度は一万円札を10億5千万枚、五千円札を2億3千万枚、千円札を18億7千万枚製造する。

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二千円札の発行が決まった当初から、「二千円札なんか、本当に需要が在るのか?」という疑問の声は多かった。二千円札の発行理由として当時の政府は「海外では『2ドル札』や『20ドル札』と『2』が付く紙幣が大量に流通している。」という事だったが、此方に詳しく書いてある様に海外では一般的に高額紙幣を持ち歩く事が少ないのに対し、普通に持ち歩く日本という環境の違い。挙げて、「日本で二千円札は普及しない。『新札発行時の首相』という事で、後世の歴史に名を残したい首相の勇み足だ。」という指摘する人も少なくなかった。結果としては・・・。

 

9年連続で製造零で、来年以降も製造しない可能性が高いというので在れば、もう二千円札自体を廃止しても良いのではないか?敢えて廃止する必要は無い。製造しない事で、別段コストが発生する訳でも無いのだから。」とか、「消費税が上がれば、もしかしたら二千円札の需要が出てくるかもしれない。」といった声も在るだろうけれど、中途半端にずっと「製造零」とし続けているよりも、スパッと「廃止」とした方が、個人的には良い気がする。


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