ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

健康の為なら賛成だが、単に飼い主の自己満足の為だけなら反対

2013年07月09日 | 動物関連

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アメリカでペットの整形手術が流行の兆し」(7月7日、日刊テラフォー

 

取り、弛んだ肌のリフト・アップ歯列矯正、眉毛修正、ボトックス注射・・・何れ御馴染みの整形手術だが、最近は、こんな手術を犬もが受ける様になって来ている様だ。

 

飼い犬の容姿を美しく保つに、整形手術を受けさせる飼い主が最近増えて来ているらしい。上記挙げポピュラーな整形手術だと、約1万ドル(約100万円)する。

 

更には、人間の都合で去勢された犬が、自然な姿と自尊心を維持出来る様に、シリコンで作った睾丸を取り付ける事も在ると言う。

 

カリフォルニア州ロサンゼルスに住むヘザー・ヒューズさんは、飼い犬のドーベルマンカイサー」に整形手術を受けさせる決心をした。カイサーのチャームポイントのピンと長く尖った耳が、最近ではとてもけちょんとして、パタパタする様になってしまったからだ。

 

【“カイサー”】

 

30分間の手術で、獣医はカイサーの耳にメッシュを挿入して、再び耳がピンと立つ様にした。手術のビフォア及びアフターの写真を見ると、確かに耳がピンと立っている・・・様な気もするかなあ・・・。

 

「本当に、犬に整形手術は必要?」と突っ込みたくなってしまうが、人間と同様に、場合によっては、整形手術をする事で、犬がより健康になると言う。

 

例えば、オレゴン州に住むダックスフント。オビーは、床に着く程の弛んだ御腹を手術で切除した所、体重は半分になり、肥満から脱する事が出来た。屹度、前よりもずっと走り易くなった事だろう。

 

他にもイギリスのスマートさん夫妻は、飼い犬ジュニアの狭まり掛けた視界を広げるに、1万3千ドル掛けてジュニアの顔にリフト・アップ手術を施した。ジュニアの場合は、皮膚の皮が異常に発達して垂れ下がる病気を患っていた。

 

しかし、医療の為では無く、美容目的の犬の整形手術も多い事とは否めない。ペット専門保険会社の調査によると、2010年には推定250万ドル(約2億5,000万円)がペットの鼻整形に費やされ、160万ドル(約1億6,000万円)がアイ・リフトに費やされた。

 

特別なケースを除き、ペット保険では整形手術はカヴァーされないし、其れ以前に、多くの獣医が整形手術は行わない。ペットの整形手術に反対している獣医団体は多い。獣医の1人は、私は、動物達に痛みを強い、回復を待たせ、整形したからといって100%理想の容姿になるとは保証出来ないリスク晒して迄も、動物達に整形手術を施す価値が在るとは思えません。と整形手術を否定している。

 

其れでも、ペット整形手術第一人者のエドガード・ブリトー医師は、美しくなって、何が悪いのです。ペットが美しいかどうかは、とても重要な事です。ペットが美しければ飼い主は嬉しいし、友人達にペットを見せたくなるではないですか。と発言している。

 

此れは、動物虐待には当たらないのだろうか?人間のエゴでしか無い様な気がする。犬達は、本当に美しくなりたいと思っているのだろうか?其の美しさの基準は人間の基準で在って、犬の世界での美しさの基準は違うかもしれない。

 


其れでも屹度、ペットの整形手術の数は増して行くのだろう・・・。

 

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8年前、「ペットの整形」という記事を書いた。ブログでは基本的に、同じテーマは複数回取り上げない様にしているのだが、犬の飼い主としては例外的に、此の話題を取り上げない訳にはいかない。

 

個人的には「親から貰った身体にメスを入れたりするのは、“必要不可欠な手術”を除いて、絶対に。」なので、整形手術には否定的な立場。もし身内が整形手術を受けたいと言ったら、断固として反対するだろう。でも、「『人間の整形手術』に関しては、するもしないも個人の自由。」とも思っている。整形手術をする事で其の人が前向きに生きて行けるなら、其れは其れで悪くないし、眼瞼下垂等の様に整形手術をする事で体調が良くなるケースも在るだろうから、そういうのも否定はしない。

 

では、「ペットの整形手術」はどうかとなると、人間の場合と同様に、整形手術を受ける事で明らかに健康に利するならば賛成。上記の場合で言えば、「御腹を手術で切除したオビー。」や「狭まり掛けた視界を広げる為に、顔のリフト・アップ手術を施されたジュニア。」が当該すると思う。

 

しかし、他のケースは「単に飼い主の自己満足の為だけ」という気がする。「人間の都合で去勢された犬が、自然な姿と自尊心を維持出来る様に、シリコンで作った睾丸を取り付ける。」というのは、「自尊心」だ何だと言って、其れは「飼い主自身の自尊心」を満足させるだけの話で、犬にとっては痛さを感じるだけの迷惑な行為ではないだろうか?

 

 

 

「ペットが美しければ飼い主は嬉しいし、友人達にペットを見せたくなるではないですか。」という意見は判らないでも無いけれど、“わさお君”の様な個性的なルックスも、其れは其れで堪らなく愛らしいと思う。言葉を話せず、自分の意思を人間に伝えられないのだから、人間の自己満足の為だけに犬に整形手術を施すのは反対だ。


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6 コメント

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Unknown (悠々遊)
2013-07-09 06:57:00
整形手術の医者の主張はまさに飼い主のエゴの代弁であり、それによって儲かる自身のエゴそのものですね。

最近の日本でも動物をペットではなく「家族の一員」として扱う人が増えていて、それはそれでいい事ですが、行き過ぎると本来人間へ向けられるべき愛情の、満たされぬ愛の代償行為のような気がします。
これは人間相手ならストーカー行為のようなものか。薄気味悪さすら感じます。
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>悠々遊様 (giants-55)
2013-07-09 10:27:37
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

自分も愛犬を猫っ可愛がりしている口ですので、悠々遊様の御指摘は耳が痛い限りですが、何事にも限度は必要。過度な愛情は甘やかしでも在りますし、慎まないといけまんせんね。
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Unknown (マヌケ)
2013-07-10 09:26:50
ペット産業そのものが人間の願望をうまく利用して成長しているようなものでしょうね。 自分の子供のようにペットにもお金をかけたいという気持ちをくすぐる商品やサービスがあって、中にはちょっとどうだろうかというものもあります。 犬用のベビーカーといいますか、カートって必要なのでしょうか? 走ったり歩いたりしない犬ってどうなのでしょう。 犬や猫用のフレンチやイタリアンとか洋服とかホテルとかって?いろんなものが飼い主の自己満足でしょうし、ペットの整形までも?ってな感じです。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-07-10 11:54:01
書き込み有難う御座いました。

ペット関連のグッズやサーヴィスの中には、自分も「此れは一寸なあ・・・。」と思う物も在ります。けばけばしい色に被毛を染め上げたりとか、爪にマニキュアを塗ったりとか。

唯、犬を実際に飼う前に「此れは一寸なあ・・・。」と思っていたけれど、実際に飼ってみると「こういう意味合いでするケースも在るんだなあ。」と気付く事も在ったりしました。前に飼っていた犬は御散歩が大好きだったのですが、ホルモン系の病気に罹患して顔を除く被毛が抜け落ちてしまった。それでも御散歩に行きたがるので、其の儘連れて行くと「あんなに毛が抜けているのに、御散歩なんて可哀想。」なんて言われたりする。仕方無く犬用の服を着せて脱毛を判らなくさせると、今度は「服なんか着せて可哀想。」と言われたりも。

日中しか御散歩させられない人の場合、犬に靴を履かせる人が居ます。「過保護だなあ。」と思っていたのだけれど、日中のアスファルトは途轍も無く熱くなっている事が在り、靴無しで歩かせると、犬が火傷する事も。御洒落というのでは無く、犬の健康を考えての靴という面も在るみたいですね。

又、カートですが、此れは自分も使っていました。病気で体力が落ちていても、御散歩はしたがる事が結構在り、可哀想で購入した訳ですが、乗せて歩くと喜ぶんですよね。
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Unknown (マヌケ)
2013-07-13 18:02:24
確かに、この暑さの中、コンクリートの上を歩くことを考えますと、犬や猫にとってはとても大変ですね。 それなりに必要なものであることが、ペットを飼っていない人にはわからずに、贅沢や行き過ぎた行いのように見えてしまうものもあるのですね。 なるほどです。 近所のショッピングセンターに5月に生まれたばかりの柴犬が34万円で売っていまして、この値段がどうなのかはよくわからないのですが、気になっています。 
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-07-13 21:02:57
書き込み有難う御座いました。

当事者でないと、判らない部分っていうのは、結構在りますよね。以前、「(アレルギーだったかで)動物に触れる事が出来ないのだけれど、其れを人に言うと、『動物が嫌いなんて、冷たい人だ。』的な扱いをされてしまい、非常に辛い。」という書き込みを戴き、目から鱗が落ちる思いでした。と言うのも、自分も「動物が苦手。→冷たい人。」という捉え方を、無意識の内にもしていたので。

ペットは「売れる迄に病気になったり、死んでしまったりした場合の補償。」や「売れ残った際の補償。」等が販売費用に転嫁されている面も在りましょうから、或る程度は高くなってしまうのも仕方無いのでしょうが、家の近所に在るペット・ショップで小型の猿が100万円近い値段で売られているのを見た時には、「こんな高額を支払う人居るんだろうか?」と思ったもの。でも、半月もしない内に再訪したら、既に買い手が付いていました。御金って、在る所には在るんですね。
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