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「大阪で海面27cm上昇 温暖化で2050年迄に‐国連」(8月27日、共同通信)
国連は26日、地球温暖化に伴う海面上昇に関する新たな報告書を公表した。其の中で、「2050年には2020年と比較して、大阪で27cm、東京で13cmの海面上昇が予想される。」と明らかにした。
国連の試算では、各国が現行の温室効果瓦斯の削減目標を実現させても、今世紀末迄に世界の気温は産業革命前に比べ約3度上昇する。報告書はこうした状況を前提に、20ヶ国・地域(G20)の主要都市を対象に、2050年時点の海面上昇を推定した。中国・上海で24cm、米ニューヨークで26cm、米南部ニューオーリンズで41cmの上昇が見込まれると言う。
海面上昇は沿岸部の洪水や塩害、国土の消失等、深刻な影響を齎す。南太平洋の島国トンガを訪問中のグテーレス国連事務総長は記者会見で、「各国指導者は、対策を強化しなくてはならない。」と強調。化石燃料の段階的廃止を訴えた。トンガでは1990年~2020年の間に、海面が21cm上昇。2050年迄に、更に18cm上昇すると予測されている。
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“地球温暖化に伴う海面上昇”と言えば、良く取り上げられるのが「ツバル」という国。最高でも5mと、元々低い海抜の此の国は、「地球温暖化に伴う海面上昇により、遠く無い将来に国全体が“水没”してしまう。」とされている。
トンガも相当な物だが、「2050年には2020年と比較して、大阪で27cm、東京で13cmの海面上昇が予想される。」と言うのだから、日本にとって対岸の火事とは言えない。“自国優先主義”を掲げ、無根拠に「地球温暖化なんて嘘八だ!!」と騒ぎ立てている前大統領なんぞは相手にせず、地球レヴェルでもっと真剣に“地球温暖化対策”を講じないと駄目だ。