東北楽天ゴールデンイーグルスが新球団として認可された。下馬評通りの結果となった訳である。何はともあれ、新球団の加入で球界が活性化される事を期待したい。
楽天が球界への参入を表明して以降、判官贔屓もあってか、ライブドアを後押しする様な風潮が有った。楽天の影に読売等の”守旧派”の存在が有るという噂も、その風潮を強める要因となったのだろう。しかし、個人的には二者択一であるならば、楽天の方が”ベター”と思っていた。その理由は以下の2点からである。
① 企業体力
実行委員会では、バファローズ等パ・リーグ球団が陥っていた年間赤字額を40億円と推定し、その額が両社の推定経常利益の何%に当たるかを比較したという。つまり、想定損失が、親会社に対してどの程度のダメージを与えるかを調べた訳だ。その結果、(週刊誌の報道によると)楽天のダメージ度が約30%だったのに対して、ライブドアは80%と高い数値を示したという。想定損失額ですらも、これだけ大打撃を与えるという事で、ライブドア自体に致命傷を与えかねないと判断したのだろう。
この評価方法に付いては、そもそも経常利益がライブドアの3倍もある楽天に有利に働くのは自明の理であり、「楽天を選ばせたいが為の評価」という声も聞かれた。しかし、この評価が重視されるのは当然だと思う。企業体力の強固さが無ければ、数年で球団の身売りや合併という事態が考えられ、そうなると今年バファローズやブルーウェーブの選手達やファンが味わった悲劇が繰り返される事となり、体外的にも球界の衰退が印象付けられてしまう結果となってしまうからだ。新規参入したものの、3年で消滅してしまった高橋ユニオンズの轍を踏む形となってはいけないと思う。
② 企業体質
ライブドアが球界への参入を表明してから4ヶ月が過ぎた訳だが、個人的にはどうも真剣に球団を持ちたいという思いが伝わって来なかった。確かに、球団運営会社である「株式会社ライブドアベースボール」を設立したり、監督をオマリー氏に決める等、具体的な動きは行なっていた。それでも、”売名行為”の匂いを一貫して感じてしまったのだ。
この理由は、ライブドアの対応と、社長である堀江氏の言動にあった。
一昨日、ライブドアは唐突とも思える形で、”球団”のコーチングスタッフを発表した。しかし、スタッフとして名を連ねた人物の中から、戸惑いの声が上がった。元ベイスターズ監督の権藤博氏は、「交渉は受けていたが、断るとも受けるとも返事はしていないのに・・・。」とし、楽天とは直接会った上で就任要請を受け、”楽天球団”入りが確実とされていた(実際に、昨日、”楽天球団”のスタッフとして発表された。)小野和義氏と山下和彦氏は、「ライブドアからは打診の電話が有っただけなのに何故?」と三者三様に戸惑いを顕わにした。権藤氏もさることながら、楽天入りを決意していたにも拘らず、二股をかけていたかの様な印象を与えられてしまった小野&山下両氏にとっては、人間性をも疑われかねないとばっちりを受けた訳で、実に非礼で酷いやり方だと思う。
又、堀江氏はTVのインタビューで、「もし、球界参入を認められなかったら?」との問いに対して、「元々、球団を所有していないゼロの状態なのだから、仮に駄目でも何も失うものはない。ゼロはゼロのままなのだから。」と、ヘラヘラ笑いを浮かべながら発言していた。契約条項で、球団が認可されなかった場合の”補償”は盛り込んであるのだろうが、球団スタッフや監督として予定されていた人物すらも、何も失うものが無いと言うのだろうか?
「人の心は金で買える!」豪語する彼なので、商売はドライなものと割り切っているのだろが、「社員を大事にしない企業は、客をも大事にしない。」と経験則で感じている身としては、「スタッフを大事にしない球団は、ファンをも大事にしない。」と思えてならない。*1
最後に一言。「田尾監督頑張って下さい!」
*1 楽天も、掛布氏に監督の打診をしながら虚仮にする(同時に田尾氏にも打診していたらしい。)等、腹立たしい部分も感じるが。
楽天が球界への参入を表明して以降、判官贔屓もあってか、ライブドアを後押しする様な風潮が有った。楽天の影に読売等の”守旧派”の存在が有るという噂も、その風潮を強める要因となったのだろう。しかし、個人的には二者択一であるならば、楽天の方が”ベター”と思っていた。その理由は以下の2点からである。
① 企業体力
実行委員会では、バファローズ等パ・リーグ球団が陥っていた年間赤字額を40億円と推定し、その額が両社の推定経常利益の何%に当たるかを比較したという。つまり、想定損失が、親会社に対してどの程度のダメージを与えるかを調べた訳だ。その結果、(週刊誌の報道によると)楽天のダメージ度が約30%だったのに対して、ライブドアは80%と高い数値を示したという。想定損失額ですらも、これだけ大打撃を与えるという事で、ライブドア自体に致命傷を与えかねないと判断したのだろう。
この評価方法に付いては、そもそも経常利益がライブドアの3倍もある楽天に有利に働くのは自明の理であり、「楽天を選ばせたいが為の評価」という声も聞かれた。しかし、この評価が重視されるのは当然だと思う。企業体力の強固さが無ければ、数年で球団の身売りや合併という事態が考えられ、そうなると今年バファローズやブルーウェーブの選手達やファンが味わった悲劇が繰り返される事となり、体外的にも球界の衰退が印象付けられてしまう結果となってしまうからだ。新規参入したものの、3年で消滅してしまった高橋ユニオンズの轍を踏む形となってはいけないと思う。
② 企業体質
ライブドアが球界への参入を表明してから4ヶ月が過ぎた訳だが、個人的にはどうも真剣に球団を持ちたいという思いが伝わって来なかった。確かに、球団運営会社である「株式会社ライブドアベースボール」を設立したり、監督をオマリー氏に決める等、具体的な動きは行なっていた。それでも、”売名行為”の匂いを一貫して感じてしまったのだ。
この理由は、ライブドアの対応と、社長である堀江氏の言動にあった。
一昨日、ライブドアは唐突とも思える形で、”球団”のコーチングスタッフを発表した。しかし、スタッフとして名を連ねた人物の中から、戸惑いの声が上がった。元ベイスターズ監督の権藤博氏は、「交渉は受けていたが、断るとも受けるとも返事はしていないのに・・・。」とし、楽天とは直接会った上で就任要請を受け、”楽天球団”入りが確実とされていた(実際に、昨日、”楽天球団”のスタッフとして発表された。)小野和義氏と山下和彦氏は、「ライブドアからは打診の電話が有っただけなのに何故?」と三者三様に戸惑いを顕わにした。権藤氏もさることながら、楽天入りを決意していたにも拘らず、二股をかけていたかの様な印象を与えられてしまった小野&山下両氏にとっては、人間性をも疑われかねないとばっちりを受けた訳で、実に非礼で酷いやり方だと思う。
又、堀江氏はTVのインタビューで、「もし、球界参入を認められなかったら?」との問いに対して、「元々、球団を所有していないゼロの状態なのだから、仮に駄目でも何も失うものはない。ゼロはゼロのままなのだから。」と、ヘラヘラ笑いを浮かべながら発言していた。契約条項で、球団が認可されなかった場合の”補償”は盛り込んであるのだろうが、球団スタッフや監督として予定されていた人物すらも、何も失うものが無いと言うのだろうか?
「人の心は金で買える!」豪語する彼なので、商売はドライなものと割り切っているのだろが、「社員を大事にしない企業は、客をも大事にしない。」と経験則で感じている身としては、「スタッフを大事にしない球団は、ファンをも大事にしない。」と思えてならない。*1
最後に一言。「田尾監督頑張って下さい!」

*1 楽天も、掛布氏に監督の打診をしながら虚仮にする(同時に田尾氏にも打診していたらしい。)等、腹立たしい部分も感じるが。
第一、楽天は「プロ野球球団経営には興味がない」とTVで公言している。まあ、東北人はほとんどアンチ楽天で盛り上がるだろう。
基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。
今回の実行委員会&オーナー会議に於いては、明らかにライブドア排除の姿勢が見えてとれた事は確かだと思います。読売等いわゆる”守旧派”の後押しが有ったのではないかというのも、ジャイアンツ・ファンでありながら、そうだろうなあという気もしています(^o^;;;。
こういった何か不透明さや理不尽とも思える事が、アンチ楽天という方向に結び付いているのでしょうね。
唯、企業体力は関係有ると思っています。ピエール様が書かれている、「ライブドアだったら、地元に圧倒的に人気を得ているので、そこ迄赤字にならない。」という御意見も、希望的観測の域を出ないのではないでしょうか。
又、ライブドアが出した”試算”が40億円に到らなかったとしても(この辺は情報確認出来ていませんので、推測になってしまって済みません。)、それはあくまでも”机上の計算”であり、自社に有利な数字を並べているとも言えます。勿論、これは楽天も同じ事ですが。
ですから、試算から生まれた損失額を基準に考えるよりも、実際にバファローズが抱えていたと”される”年間40億円の損失を、企業体力の計算根拠に”共に”使う事はあながち間違っていない気がします。
楽天の三木谷社長が、「プロ野球球団経営に興味が無い。」とコメントした事は、聞いた事が有ります。ブログでも書いた様に、掛布氏への対応を見ても、野球や人に対する思いが有るとは思えない部分も確かに有ります。それ故に、自分としては、「ベストの選択ではなく、”ベター”な選択」と感じた訳です。
そうは言っても、新球団として決まったからには、球界の活性化の為に楽天には頑張って欲しいと期待しています。東北の方々も、決定迄の経緯には納得行かない部分も有るとは思いますが、「おらがチーム」を応援してやって欲しいなと、野球を愛する者として思います。”楽天球団”の選手達には罪が無いし、ホークスの様に、強くて地元民から熱狂的に愛されるチームになって欲しいと願うだけです。
これからも宜しく御願い致します。
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現実に帰るとパリーグの5-6位チームをがらがらぽんして、上澄みは合併新球団に取られて、あと残りでしょ。
川尻、三輪、山崎武志あたりがいくのかな、あと他球団からあふれたアリアスとかカツノリとか江藤とか、もしかしたら桑田も?
夢なのは、分かっていたのですが、嫌な現実を自分で書く気にならず、
giants-55番さんの記事を頂きたいな~、と思ってしまいました。
どちらにせよ、新球団が出来た以上、応援する気満々です♪
東北楽天の、スタッフ募集に書類を送ってみたのですが、面接まで行けるかなぁ。
などなどと。夜の戯れ言@hot_soulでした♪
巨人のぬくもりで存続しているシガナイカープファンとしては
12球団2リーグ制が決まった段階で一安心してますので
どちらでも・・が正直なところです。
(けったくそで言えばライブドアですが)
ま、人の噂も75日とやら、来年のキャンプが始まるころには
楽天イーグルスに違和感もなくなってることでしょう。
>「社員を大事にしない企業は、客をも大事にしない」
私も全く同感に思います。
「金で人の心を買える」など豪語する事が
どれだけ恥ずかしい事か分からないのでしょうか。
別に私は拝金主義者を否定する訳では無いですがここまで露骨だと眉をひそめてしまいます。
まあ私的にはライブドアには何の魅力も感じていないので好きにやってくれという感じです。