今から30数年前、子供だった自分は母親に連れられて長蛇の列に並んでいた。オイルショックによりトイレットペーパーの在庫が少なくなるという噂が飛び交い、それを信じた人々がスーパーに大挙して押し寄せたのだ。後年、この噂は根も葉も無い嘘だった事を知る。トイレットペーパーを大量に押さえていた連中が、騒ぎに乗じて大儲けしたとか。大人になった今でも、あの長蛇の列は忘れる事が出来ない。
原油価格高騰が止まらない昨今、第三次オイルショック到来を懸念していたが、その前に食品ショックが我が国を襲う事に。言わずと知れた「中国製餃子による食中毒事件」だ。どの段階でかは不明なれど、食材に有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が混入していたというのは尋常では無い。
9年程前、近所の100円ショップで餅を購入した。1個ずつ袋詰めされた餅が5個程入っており、1個を網で焼いて口にした所、妙な味がして思わず吐き出してしまった。胸の奥から吐き気を催させる強烈な酸っぱさ。慌てて包装袋の裏を確認した所、製造国の欄には「中国」の文字が。「保存料の投入量を間違えたのではないか?」とも思ったが、気持ちが悪いので全て廃棄した。*1結局、体調不良を起こした訳でも無かったので購入店には連絡しないままに。近年は中国食品による被害が大きく報じられているが、思うに昔から大なり小なりそういった事例は起こっていたのだろう。唯、自分の様に「大した事が無かったから、まあ良いか。」で見過ごされて来た様な気がしている。
知り合いが関東圏の某漁業都市を旅した際、老舗として名が通った干物屋で土産を買った。そこそこ値が張る干物だったそうだが、帰宅して何気なく裏面を見た所、「原産地&加工地:中国」と記されていて驚いてしまったとか。「確かに裏面チェックしなかったのは自分の落ち度だけど、老舗という“看板”を信じて買ったのに・・・。」と彼女はぼやいていた。老舗にしてこの状況なのだから、海外産の食品は予想以上に日本の食卓に入り込んでいるのだろう。
「中国が日本人を抹殺する為に毒を入れた!」とか「中国にも毒入り食材を送り付けてやれ!」といった“アレ”な意見もネット上では散見されるが、「これが日本人の総意だ。」等と思うのは、中国のネット上で「日本人よ、ざまあみろ!」といった書き込みが為されているのを取り上げて「これが中国人の総意だ。」と捉えるのと同じ位不毛な事。大事なのは「これだけ危うい食環境に在る我が国を、今後どうして行くか?」を論じる事だろう。アラメイン伯様の「食料自給率が高い程、食料供給が安全というのは幻想。」という御意見には頷かされる点も多々在るが、私見で言えばやはり自国内での食料自給率を高める必要性を強く感じている。
*1 自分が子供だった時分には、怪しげな食品が結構売られていた様に思う。毒々しい色合いの御菓子や食品、薄汚い調理場で作られた御惣菜、飲食すると少し舌にピリリとした感じが残った食材等々。それでも腹を壊したりしなかったのだから、凄い時代だったなあと感じる。
原油価格高騰が止まらない昨今、第三次オイルショック到来を懸念していたが、その前に食品ショックが我が国を襲う事に。言わずと知れた「中国製餃子による食中毒事件」だ。どの段階でかは不明なれど、食材に有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が混入していたというのは尋常では無い。
9年程前、近所の100円ショップで餅を購入した。1個ずつ袋詰めされた餅が5個程入っており、1個を網で焼いて口にした所、妙な味がして思わず吐き出してしまった。胸の奥から吐き気を催させる強烈な酸っぱさ。慌てて包装袋の裏を確認した所、製造国の欄には「中国」の文字が。「保存料の投入量を間違えたのではないか?」とも思ったが、気持ちが悪いので全て廃棄した。*1結局、体調不良を起こした訳でも無かったので購入店には連絡しないままに。近年は中国食品による被害が大きく報じられているが、思うに昔から大なり小なりそういった事例は起こっていたのだろう。唯、自分の様に「大した事が無かったから、まあ良いか。」で見過ごされて来た様な気がしている。
知り合いが関東圏の某漁業都市を旅した際、老舗として名が通った干物屋で土産を買った。そこそこ値が張る干物だったそうだが、帰宅して何気なく裏面を見た所、「原産地&加工地:中国」と記されていて驚いてしまったとか。「確かに裏面チェックしなかったのは自分の落ち度だけど、老舗という“看板”を信じて買ったのに・・・。」と彼女はぼやいていた。老舗にしてこの状況なのだから、海外産の食品は予想以上に日本の食卓に入り込んでいるのだろう。
「中国が日本人を抹殺する為に毒を入れた!」とか「中国にも毒入り食材を送り付けてやれ!」といった“アレ”な意見もネット上では散見されるが、「これが日本人の総意だ。」等と思うのは、中国のネット上で「日本人よ、ざまあみろ!」といった書き込みが為されているのを取り上げて「これが中国人の総意だ。」と捉えるのと同じ位不毛な事。大事なのは「これだけ危うい食環境に在る我が国を、今後どうして行くか?」を論じる事だろう。アラメイン伯様の「食料自給率が高い程、食料供給が安全というのは幻想。」という御意見には頷かされる点も多々在るが、私見で言えばやはり自国内での食料自給率を高める必要性を強く感じている。

*1 自分が子供だった時分には、怪しげな食品が結構売られていた様に思う。毒々しい色合いの御菓子や食品、薄汚い調理場で作られた御惣菜、飲食すると少し舌にピリリとした感じが残った食材等々。それでも腹を壊したりしなかったのだから、凄い時代だったなあと感じる。

しかしながら食料自給率を高める事と同時に、供給源となる国(中国を含む)へのしっかりした管理の目(そこで働く労働者の労働環境作りを含む)を行き渡らせないと、安心できるクォリティーの食料を口にすることは出来ないかもしれませんね。
チャイナクォリティーってのは、そういった労働環境が劣悪(非雇用者が雇用者に対し反感を持っている場合が多くなっている現状。一部の支配者層への恨みつらみが膨れ上がってきている)なことを含めてのものですから。もちろん彼ら(中国の食品加工に携わる職員達)の衛生概念・安全意識がまだまだ低い事もさしいると思いますが、そういった一切合財を日本人の協力で意識から変えていく必要が本当差し迫って出てきましたね。
嘗て自分が子供だった頃、多くの人達の衛生概念は今と雲泥の差が在った様に思います。勿論、今より断然低いという事なのですが、中国での衛生概念も同じ状況なのかもしれませんね。我が国が何時か通って来た道を彼の国も今通っている。不毛な罵り合いや憎しみをぶつけるよりも、“先輩”として日本は導いて行くというのが大人の在り様に自分も思います。
長年染み付いた意識を変えて行くというのは容易な事では無いけれども、食糧供給面での依存度が高い彼の国に対して、居丈高では無く一つ一つ導いて行くのも我が国の責務で在るのかもしれません。
でもこれだけ食品偽装の報道があると何を信じていいのやらわからなくなります。
とりあえず中国産は控えようかな・・・
食に対する意識云々も在りましょうが、これだけ所得格差が開いて来ると「安い海外産の食材を買わざるを得ない。」、即ち「安い海外産の食材を買わないと、生活して行けない。」という人も我が国には少なくないと思うんです。斯く言う自分も懐は極めて寒いのですが(笑)、「飼い犬の病気が薬では全く改善されなかったものの、食事に拘って与え続けた所改善した。」という経験が在りますので、食べる量を減らしても“身元が安心な”食材を極力買う様にしています。目先の安さを追う余り、結果的に健康を害してしまったら、結局は医療費等で高く付く気もしますしね。
唯、「身元が安心。」と思って購入した物が、偽装表示されていたらどうしようもないです。船場吉兆のケースなんかは正にそれですよね。困ったものです。
今回の件、本当に謎が多いです。工場内の衛生面に問題が在ったとしたら、もっと被害が甚大(重症者の数がもっと多く出ていてもおかしくない。)になりそうな気がしますし、個人が恨みでやったにしても腑に落ちない点が。徹底究明が待たれます。
農業を生業にしている知人も、販売用と自家で食する野菜とは分けていると言ってました。農薬は極力使いたくないものの、生産性を考えると或る程度は使わざるを得ない。自家用には無農薬の野菜を廻していると。無農薬がベストなのは判っているが、では1個200円のキャベツを、無農薬品で手間がかかったからといって400円では買って貰えないだろう・・・といったジレンマも在る様です。
多くが「これが普通。」とずっと捉えて来た衛生の概念を、「それは世界的に非常識だ。」と指摘した所で急に変えさせるのはなかなか困難でしょうね。中国に限らず、アメリカですらも田舎では結構好い加減そうな気もしますし。
トイレの紙がなくなると騒いだのか
未だもって判りません・・・
これが無くても命の危険はないし、
いざとなりゃどうにでも
なりそうなものなのに。
「製紙過程で機械を動かしたり、紙を乾燥させるのに石油が多く消費されるから。」というのが根拠の様ですが、でもこれって他の製品でも言える事ですよね。
一方、海外に生産を委ねるということは、製造コストと引き換えにその国のカントリーリスクを取ることですので、企業はもちろん関係省庁も安全性に疑問のある製品を水際で食い止めるための、継続的な活動を怠る事無く、また消費者からの声を真摯に聞き、製品の異常が疑われるものには迅速に手を打つことが被害を最小限に食い止めることの重要な要因だと思います。そしてこういった被害の未然防止のためにも消費者がさらに賢くなることも必要だと思います。
生協の冷凍食品を日々食しているものです。
しかし、びっくりしました。
食の安全、国民一人ひとりが考えなきゃいけないことですね。
先日スーパーに行き、チキンラーメンを買おうと思い、売り場にいったら、
457円でした。
5袋パックで457円。
ありえない。
これまでの感覚でいうと、
198円とか、298円程度で買えると思っていたわけです。
それが457円。
考えさせられます。
キャベツが本当に安全なら400円もありだと思います。
これからの消費社会はどれだけ信頼できるか、安全なのかが重要で、価格は多少高くなってもいいという消費者が増えてくると思います。
それに、より安くという消費行動が、生産、販売会社の経営を圧迫していたことは事実だと思います。
最低賃金で働いているスーパーのおばちゃんは、クレームがあっても嫌な顔せず対応することを求められています。
たいしたお金を落とさないクレームばかりのお客様に対しても、そのような対応を求められるってきついしですよね。
これからは、もっとゆとりを持った生産、販売、購入という経済活動が必要かもしれません。
70年代、80年代の経済活動を思い出すと、
コミュニティーが形成されたいいお店がいっぱいあったと思います。
価格だけを見て購入する時代の終焉になってくるかもしれません。