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フリーターの結城理久彦(藤原竜也氏)は、謎の美女・須和名祥子(綾瀬はるかさん)に紹介された時給11万2千円のアルバイトに参加する。常識では考えられない破格の時給が得られるバイトとは、或る人文科学的実験の被験者となるべく、「暗鬼館」なる場所で7日間24時間監視付きで隔離生活を送る事だった。
暗鬼館に集められたのは、年齢も性別も異なる男女12人。其の中には祥子の姿も在った。テーブルの上には集められた人間と同数、それも男女別数も全く同じインディアン人形が置かれ、其の内の1体が“心理実験”の内容を説明し始める。「彼等には各々の個室が与えられ、夜間は部屋から決して出てはならない。もし出たら、其の時点で“排除”される。非倫理的な出来事が発生した場合には、誰かが“探偵”になって“犯人”を決めなくてはならない。残った人間が2人になった時点で、此の実験は終了する。」等々。
個室に戻った理久彦は、室内に置かれた大きな箱を目にする。其の中には「火かき棒」と共に封筒が入っており、封筒の中のカードには「凶器“火かき棒” まだらの紐」と書かれていた。
そして不気味な暗鬼館で迎えた3日目の朝、参加者の1人・西野宗広(石井正則氏)が死体となって発見され・・・。
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映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」を鑑賞。原作は米澤穂信氏の「インシテミル」で、此の作品は第8回(2008年)本格ミステリ大賞小説部門の候補作になる等、評価が高かった様だ。大手芸能プロダクション「ホリプロ」の創業50周年記念作品でも在るという事で、此の映画に出演しているのは皆ホリプロ所属(ロボット「ガード」の声を担当している人を除いて。)。インディアン人形の声を担当しているのはパントマイマーでも在る中村有志氏(彼はホリプロ所属では無い。)と思い込んでいたので、クレジット・タイトルで声の担当がバナナマンの日村勇紀氏だったのを知った時は、「へー、そうだったんだ。」と。日村氏もホリプロ所属で在り、正に「ホリプロの、ホリプロによる、ホリプロの為の映画」といった感じだ。
テーブルの上に置かれたインディアン人形は、アガサ・クリスティ女史の「そして誰もいなくなった」を思い起こさせる。又、箱の中には火かき棒等、有名なミステリーに登場するグッズが置かれているし、ミステリー好きの心を擽る設定では在る。惜しむらくは、箱の中のグッズが全て明らかにされなかった事。
映画「バトル・ロワイアル」(そう言えば、此の作品で主役を張っていたのも藤原氏だった。)や漫画「金田一少年の事件簿」等と、何処か似た匂いを感じさせる作品。正直余り期待しないで見たのだが、途中迄は面白く見られた。唯、小道具がしょぼ過ぎるのと、展開が早い段階で読めてしまったのが難。原作を読んでいないので何とも言えないのだが、少なくとも映画では其の配役から「あいつはこういう役回り、こいつはこういう役回り。」というのが予想出来てしまった。最後に生き残る人間も予想通りだった(或る人間の登場の仕方なんかは、非常に不自然だったし。)し、原作は映像化するのに相応しい題材で在る一方で、「配役を間違えると、こんなにも先が読めてしまう内容になってしまうのか。」という思いが。(男女12人全てが“主役級のタレント”だったならば、少なくとも「誰が生き残るのか、予想が付いてしまう。」という事はなかったのではないだろうか。)
総合評価は星3つ。
フリーターの結城理久彦(藤原竜也氏)は、謎の美女・須和名祥子(綾瀬はるかさん)に紹介された時給11万2千円のアルバイトに参加する。常識では考えられない破格の時給が得られるバイトとは、或る人文科学的実験の被験者となるべく、「暗鬼館」なる場所で7日間24時間監視付きで隔離生活を送る事だった。
暗鬼館に集められたのは、年齢も性別も異なる男女12人。其の中には祥子の姿も在った。テーブルの上には集められた人間と同数、それも男女別数も全く同じインディアン人形が置かれ、其の内の1体が“心理実験”の内容を説明し始める。「彼等には各々の個室が与えられ、夜間は部屋から決して出てはならない。もし出たら、其の時点で“排除”される。非倫理的な出来事が発生した場合には、誰かが“探偵”になって“犯人”を決めなくてはならない。残った人間が2人になった時点で、此の実験は終了する。」等々。
個室に戻った理久彦は、室内に置かれた大きな箱を目にする。其の中には「火かき棒」と共に封筒が入っており、封筒の中のカードには「凶器“火かき棒” まだらの紐」と書かれていた。
そして不気味な暗鬼館で迎えた3日目の朝、参加者の1人・西野宗広(石井正則氏)が死体となって発見され・・・。
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映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」を鑑賞。原作は米澤穂信氏の「インシテミル」で、此の作品は第8回(2008年)本格ミステリ大賞小説部門の候補作になる等、評価が高かった様だ。大手芸能プロダクション「ホリプロ」の創業50周年記念作品でも在るという事で、此の映画に出演しているのは皆ホリプロ所属(ロボット「ガード」の声を担当している人を除いて。)。インディアン人形の声を担当しているのはパントマイマーでも在る中村有志氏(彼はホリプロ所属では無い。)と思い込んでいたので、クレジット・タイトルで声の担当がバナナマンの日村勇紀氏だったのを知った時は、「へー、そうだったんだ。」と。日村氏もホリプロ所属で在り、正に「ホリプロの、ホリプロによる、ホリプロの為の映画」といった感じだ。
テーブルの上に置かれたインディアン人形は、アガサ・クリスティ女史の「そして誰もいなくなった」を思い起こさせる。又、箱の中には火かき棒等、有名なミステリーに登場するグッズが置かれているし、ミステリー好きの心を擽る設定では在る。惜しむらくは、箱の中のグッズが全て明らかにされなかった事。
映画「バトル・ロワイアル」(そう言えば、此の作品で主役を張っていたのも藤原氏だった。)や漫画「金田一少年の事件簿」等と、何処か似た匂いを感じさせる作品。正直余り期待しないで見たのだが、途中迄は面白く見られた。唯、小道具がしょぼ過ぎるのと、展開が早い段階で読めてしまったのが難。原作を読んでいないので何とも言えないのだが、少なくとも映画では其の配役から「あいつはこういう役回り、こいつはこういう役回り。」というのが予想出来てしまった。最後に生き残る人間も予想通りだった(或る人間の登場の仕方なんかは、非常に不自然だったし。)し、原作は映像化するのに相応しい題材で在る一方で、「配役を間違えると、こんなにも先が読めてしまう内容になってしまうのか。」という思いが。(男女12人全てが“主役級のタレント”だったならば、少なくとも「誰が生き残るのか、予想が付いてしまう。」という事はなかったのではないだろうか。)
総合評価は星3つ。

しずっぺ様も、此の作品を観に行かれたのですね。記事でも書きましたが、正直観に行く前は然程期待していなかったのですが、面白い作品だったと思います。後半はやや残念な感じが在りましたが。
自分が観に行った時も周りは若い人達、其れも女性が多かったです。矢張り、イケメンを何人か配していたのが大きいのかもしれません。武田氏と言えば“めちゃイケ”のイメージが強かったのですが、狂気じみた演技は中々でしたね。