ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「鳥黐」を、実際に使った事が在りますか?

2014年06月14日 | 其の他

3年前の記事で紹介したが、東映動画共有サイトYouTube」内に「東映特撮YouTube Official」というのを設け、過去の特撮作品を次々に無料で配信している。特撮作品を見て育った世代なので、「今週は、どんな作品が配信されているかな。」と楽しみなのだが、特に嬉しいのは“昭和ライダー”関連の作品。

 

配信中の物に、「ショッカープロジェクト PICKUP エピソード」というのが在り、6月14日現在は10話分が挙がっている。ショッカーの大幹部達も登場し、実に懐かしい。

 

各作品には視聴者がコメントを付けられる様になっているのだが、其の中に興味を惹かれる書き込みが在った。「仮面ライダー」の第64話「怪人セミミンガ みな殺しのうた!」【動画】(初回放送は、1972年6月17日。)への書き込みで、みつる君、刺した?!という物。

 

セミミンガ

 

番組冒頭、5人の子供が蝉取りをしているシーンが在る。補注網を使っている子がメインの中、みつる君だけは“長い竹竿”を手にして、蝉が止まっている樹に近付き、「エイヤーッ!」と許りに竹竿を蝉に向けて突き出す。竹竿と蝉が“接触した瞬間”のシーンは映し出されておらず、次に映し出されるのは竹竿の先に“付いている”蝉の姿。確かに、此れだけを“知らない人”が見たら、「蝉を、竹竿で突き刺したのか!」と思う事だろうが、“知っている自分”からすると、「そう捉えたんだ。」と思わず笑ってしまった。

 

一定の年齢以上の方には改めて説明するも無いが、みつる君は竹竿の先に「鳥黐(とりもち)」を付け、其の粘々で蝉を捕獲していたのだ。「みつる君、蝉刺した?!」という書き込みに対して、「多分御存知無いかと思いますが、鳥黐です。蝉の捕り方としては、此の時代では良く使われていた方法ですね。突き刺している様に見えちゃってますけどね。w」という書き込みが在ったけれど、鳥黐の事を知らなければ、勘違いするのも致し方無い。

 

鳥黐の事は知っている自分だが、実際に使用したり、目にした事は無い。「此の時代では良く使われていた方法」との事だが、“此の時代”に幼少期を、其れ名古屋田舎で過ごしたというのにだ。野原や山、川で専ら遊び、蝉取りも結構したが、使っていたのは補注網。周りで鳥黐を使っていた人間はなかった。

 

では、「何故、鳥黐を知っているのか?」という事になるのだが、此方に記されている様に、当時は漫画小説ドラマ等で「鳥黐を使って、蝉やを捕獲するシーン。」が描かれていたので。ドラえもん秘密道具かげとりもち」なんぞも、鳥黐から生み出された物だろうし。

 

鳥黐は日本於て、鳥屋や駄菓子屋等で普通に販売されていたが、鳥獣保護法施行によって鳥類の捕獲が難しくなってからは、余り販売されなくなっている。」と、Wikipediaには記されていた。「昭和初期位迄は、普通に御店に売られていた。」というネット上の書き込みも在るが、1972年6月17日に放送された「怪人セミミンガ みな殺しのうた!」の中で鳥黐が登場している事を考えると、「昭和初期どころでは無く、中期位迄は普通に売られていたのでは?」という気もする。自分は、目にした事が無いけれど・・・。


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4 コメント

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Unknown (マヌケ)
2014-06-14 10:48:54
実家のほうでは、ウグイスを捕まえるのに使ってましたよ。竹ざおに付けて、そーっとセミの背中に当てるやりかたも従兄弟から習いました。同じことをハエ取り紙でもやりましたが。カメムシが大発生したときは、とりもちをロケット花火に付けて、大量のカメムシを付着させた生物化学兵器を完成させ、近所のコビト公園で撃ち合いをしました。母親からビンタをくらいました。
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>マヌケ様 (giants-55)
2014-06-14 13:00:56
書き込み有難う御座いました。

マヌケ様は、実際に鳥黐を使われた経験が在るのですね。鳥黐の存在自体は知っていましたが、恥ずかし乍ら或る年齢迄、鳥黐の原料は「餅」と思っていました。植物の樹皮や果実が原料というのを知り、「そうなんだ。」と思った次第。


ロケット花火、昔の子供は良く使っていましたね。癇癪玉(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%87%E7%99%AA%E7%8E%89)やロケット弾(http://hwm7.gyao.ne.jp/hasu/datoy1.htm)等も使っていましたが、最近は「危険」という事でめっきり目にしなくなりました。
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恥ずかしながら… (ぷりな)
2014-06-15 14:52:52
「とりもち」という粘着性の高いものがあるというのは知っていましたが、「取り餅」だと思っていました。ギャグ漫画やバラエティ番組で、床に置いておいたり頭上から垂らしたりして人を動けなくするのに使われるイメージがあったので、本来は鳥や虫を捕獲するものだというのは、恥ずかしながら今回知りました。

さらに恥ずかしながら、小学校低学年の頃、教室に飾られていた「茱萸(ぐみ)の実」の中身はグミキャンディーだと思い込んでいました。ちょうど果汁グミが発売されたころだったので。草深い田舎育ちのくせに…
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>ぷりな様 (giants-55)
2014-06-15 15:11:08
書き込み有難う御座いました。

マヌケ様へのレスでも記したのですが、自分は「普通の“餅”を捏ね繰り回し、其れを使って鳥や虫を捕る事に使うのが鳥黐。」と、結構な年齢になる迄思っていましたので、ぷりな様と良い勝負だと思います。原料が植物の樹皮や果実だなんて、思ってもいませんでしたから。

ネット上で紹介はされていますが、実際に鳥黐を生で見てみたい。色合いや匂い、粘度等、非常に気になるので。
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