先日、「放送禁止映像大全」という本を紹介させて貰ったが、この本の中では差別的な表現に当該するという事で、”今の”TV番組では使用を控えさせられている言葉が幾つか紹介されている。「外人」(「外国人」としなければ不可。)等もそうなのだが、「人種や民族の異なる男女間に生まれた子」を意味する「混血児」や「合いの子」といった呼称も使用が控えられているのだそうだ。
確かに「混血児」や「合いの子」という呼称は問題視されても仕方ないだろうなと思う一方で、近年では「ハーフ」という呼称すらも、差別的という意見が出ているというのには意外な感じがした。個人的な感覚で言えば、ハーフと言えば何か格好良い人達というプラス・イメージを思い浮かべるのだが、格好良いと思う事自体が、そうではない”一般人”との差別(逆差別?)に当たるという事なのだろうか。
新しい呼称として、「国際児」というのも候補に挙がっているそうで、そうなるとゴールデン・ハーフといったグループ名も、「ゴールデン・国際児」と変更しなければならないのだなあとくだらない事を考えたりも。
差別は絶対に良くないが、かと言って何でもかんでも規制してしまう様な”言葉狩り”はどうかと思うし、持って回った言い方に置き換えるのは、逆に差別意識が透けて見える様にも思えてしまう。
ところで言葉(文字)と言えば、以前「1文字で最も長い訓読みをする漢字は?」と「珍名さん」という記事を書いた所、そこそこ好評だった様なので(本当か?
)、調子に乗って”三匹目の泥鰌”を狙ってみようと思う。
自分が幼少時に名古屋に住んでいた事は、このブログでも何度か記した。もう四半世紀を軽く超える大昔の話だが、その後、名古屋から東京に引っ越した際、言葉の面でのカルチャー・ショックを少なからず受けたものだった。方言、所謂”名古屋弁”の中に、東京の同級生に全く通じなかった言葉が結構在ったのだ。何しろ名古屋を離れて幾星霜という状態なので、もしかしたらもう使われていない言葉かもしれないが、当時を思い出して幾つか列挙してみたい。どんな意味か御判りになるだろうか?
**********************************
① けったましーん
② まわし
③ とっきんとっきん
④ あらすか
⑤ こぎる
⑥ だだくさ
⑦ こーとい
⑧ ほかる
⑨ だましかる
⑩ きいない
**********************************
幾つ御判りになっただろうか?それでは、答え合わせと参りたい。
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① 「自転車」
「けった」とも呼んでいた。恐らく、ペダルを「蹴った(けった)」事で進む「マシーン(ましーん)」という事から、こう呼ばれる様になったのではないだろうか。
② 「準備」
「出掛けるまわしをしてちょーよ(頂戴)。」といった使い方をしていた。
③ 「先端が尖っている状態」
「ときんときん」とも言ったが、「鉛筆がとっきんとっきんになる様、ちゃんと削っておいて。」という様に使っていた。
④ 「無い」
「そんな事あらすか。」で、「そんな事は無い。」の意味になる。
⑤ 「値切る」
「こぎって買ったった。」で、「値切って買った。」の意味。
⑥ 「無駄に」
「食べ物をだだくさにしやーすな。」で、「食べ物を無駄にするな。」の意味。
⑦ 「地味な」
「こーとい服着てるじゃん。」で、「地味な服着てるなあ。」の意味。
⑧ 「捨てる」
「ほかす」とも言った。「ゴミ箱にほかしといて。」で、「ゴミ箱に捨てておいて。」の意味。
⑨ 「黙っている」
「だましかっとったら、わからんでしょうが。」で、「黙っていたら、判らないでしょうが。」の意味。
⑩ 「黄色い」
「どえりゃあきいない服だがね。」で、「凄く黄色い服だねえ。」の意味。
**********************************
何かの本で目にしたのだが、京都では立命館大学の学生を「りっちゃん」、同志社大学の学生を「どうやん」と呼んだりするのだとか。これも方言と言えるのかもしれないが、日本各地にはもっと面白い方言が存在するに違いない。
確かに「混血児」や「合いの子」という呼称は問題視されても仕方ないだろうなと思う一方で、近年では「ハーフ」という呼称すらも、差別的という意見が出ているというのには意外な感じがした。個人的な感覚で言えば、ハーフと言えば何か格好良い人達というプラス・イメージを思い浮かべるのだが、格好良いと思う事自体が、そうではない”一般人”との差別(逆差別?)に当たるという事なのだろうか。
新しい呼称として、「国際児」というのも候補に挙がっているそうで、そうなるとゴールデン・ハーフといったグループ名も、「ゴールデン・国際児」と変更しなければならないのだなあとくだらない事を考えたりも。
差別は絶対に良くないが、かと言って何でもかんでも規制してしまう様な”言葉狩り”はどうかと思うし、持って回った言い方に置き換えるのは、逆に差別意識が透けて見える様にも思えてしまう。
ところで言葉(文字)と言えば、以前「1文字で最も長い訓読みをする漢字は?」と「珍名さん」という記事を書いた所、そこそこ好評だった様なので(本当か?

自分が幼少時に名古屋に住んでいた事は、このブログでも何度か記した。もう四半世紀を軽く超える大昔の話だが、その後、名古屋から東京に引っ越した際、言葉の面でのカルチャー・ショックを少なからず受けたものだった。方言、所謂”名古屋弁”の中に、東京の同級生に全く通じなかった言葉が結構在ったのだ。何しろ名古屋を離れて幾星霜という状態なので、もしかしたらもう使われていない言葉かもしれないが、当時を思い出して幾つか列挙してみたい。どんな意味か御判りになるだろうか?
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① けったましーん
② まわし
③ とっきんとっきん
④ あらすか
⑤ こぎる
⑥ だだくさ
⑦ こーとい
⑧ ほかる
⑨ だましかる
⑩ きいない
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幾つ御判りになっただろうか?それでは、答え合わせと参りたい。
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① 「自転車」
「けった」とも呼んでいた。恐らく、ペダルを「蹴った(けった)」事で進む「マシーン(ましーん)」という事から、こう呼ばれる様になったのではないだろうか。
② 「準備」
「出掛けるまわしをしてちょーよ(頂戴)。」といった使い方をしていた。
③ 「先端が尖っている状態」
「ときんときん」とも言ったが、「鉛筆がとっきんとっきんになる様、ちゃんと削っておいて。」という様に使っていた。
④ 「無い」
「そんな事あらすか。」で、「そんな事は無い。」の意味になる。
⑤ 「値切る」
「こぎって買ったった。」で、「値切って買った。」の意味。
⑥ 「無駄に」
「食べ物をだだくさにしやーすな。」で、「食べ物を無駄にするな。」の意味。
⑦ 「地味な」
「こーとい服着てるじゃん。」で、「地味な服着てるなあ。」の意味。
⑧ 「捨てる」
「ほかす」とも言った。「ゴミ箱にほかしといて。」で、「ゴミ箱に捨てておいて。」の意味。
⑨ 「黙っている」
「だましかっとったら、わからんでしょうが。」で、「黙っていたら、判らないでしょうが。」の意味。
⑩ 「黄色い」
「どえりゃあきいない服だがね。」で、「凄く黄色い服だねえ。」の意味。
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何かの本で目にしたのだが、京都では立命館大学の学生を「りっちゃん」、同志社大学の学生を「どうやん」と呼んだりするのだとか。これも方言と言えるのかもしれないが、日本各地にはもっと面白い方言が存在するに違いない。

未だに言うしね。例えば、そんな事ないって言うのに
『そんな事「あらすかぁ!」』って言うんだが、さすがに家族以外は通じないかも・・・。
名古屋だったら、通じるかなぁ?
現在名古屋在住なのですが、一つとして意味わかりません(汗)敬語の~しておられる/いらっしゃるを、~してみえると言い回すのにはやっと慣れたんですが。
最近動物の出る番組を見ていると、雑種犬を「ミックス」と言い換えてることが多いようです。愛犬家の方からネジ込まれでもするんでしょうかね?
人間の場合、混血児・合いの子という言い方が、意味は同じでも聞こえの良い外国語のハーフに言い換えられたと(推測)すると、雑種犬もいずれは「国際犬」と呼ばれたりして。土佐犬と秋田犬の間にできた子犬はどうするんだ(苦笑)
十年以上前に聞いた話なんですが、当時アメリカで、障害者という言い方を「困難と戦う人」というような意味(うろ覚え)の言葉に改めようとする風潮があり、それを教えてくれた障害者の友人が「勘弁してくれよ」と苦笑いしていたのを思い出します。侮蔑的及び当事者がそう感じる呼称は消えていって当然なんでしょうけど、あまり神経質すぎるのもアホらしい気がしますね。
ござる~??ござるって、今は江戸時代かい~
あの頃は、なんか、名古屋はダサいという雰囲気だったけど、いまや名古屋はすごいおしゃれな街になってしまった。ツインタワーもあるし、イタリア村もある。景気も雇用もいいらしいです。
ケッタマシーンはすごくいかしてる!と思うんですが、笑・・大阪のほうではチャリ機とかいう言い方もあります。
あ。差別語ですが、以前、久米さんが対談番組で言ってましたが、「それじゃあ片手落ちだろ。もう一度やりなおして!」と言ったところ、その場に、ほんとに片腕のない人がいて、言った後にひやぁ~としたそうです。片手落ちってこうして文字にするとどきついけど、話してるときはほんとにふつうに使ってますよね。でもどういう意味で使われるようになったのかを
想像したら、かなりひどい表現ですよね。
名古屋に住んでいたのは四半世紀以上前とLong long agoの時代で、尚且つ彼の地を離れてから名古屋を訪れたのは公私併せて数度しかない為、果たして当時普通に使っていた名古屋弁が今も”生きている”のか甚だ不安を感じていました。そこで、念の為、名古屋弁を扱っているサイトを幾つか当たってみて、”取り敢えず”認識されている様でしたので上記10個を取り上げたのですが、現役名古屋人のまるじゅ様が全く御判りにならなかったという事で、やはり死語化しているのだろうか?と焦りを覚えています(笑)。
唯、名古屋弁と一口に言っても、「尾張弁」に「三河弁」、「知多弁」等幅広いんですよね。自分の場合は尾張弁に当該すると思われ、その意味では名古屋に住んでおられる方でも「?」と思われる言葉が多いのかもしれません(^o^;;;。
「~してみえる」という言い方は、確かにしてましたね。後、名古屋から東京に引っ越した際、(東京の)同級生から指摘されたのは、「何で名古屋出身なのに、『~じゃん』って言うの?『~じゃん』っていうのは横浜弁じゃないの?」と。名古屋では周りが普通に「~じゃん」を多用していたので、これは結構意外でした。
差別的表現の判別って難しいですね。明らかに当該する方々が不快感を覚えたり、差別を助長する様な言葉は慎むべきでしょうが、何でもかんでも禁忌言葉としてしまうのは、逆に当該する方々を意識し過ぎているという意味で差別的な気もしてしまいます。
「ござる」ですか!?それは初めて聞きました。何か「忍者ハットリ君」の世界ですね(^o^;;;。「おちゃんこ」という言葉も初めて聞きましたが、恐らく上記(まるじゅ様へのレスとして。)しました様に、自分の場合は尾張弁圏内に住んでおりましたので、純粋な名古屋弁とはやや違った所が在るのかもしれません。それにしても、いきなり「ござる」と言われたら唖然としますよね。
名古屋は本当に御洒落になったみたいですね。自分が住んでいたのは、名古屋でも田舎の方。数年前にかなりぶりに帰郷したのですが、名古屋駅周辺は恐ろしい程の変貌を遂げていたのに、住んでいた地域はこれ又驚く程に変わっていませんでした(笑)。
自分が住んでいた頃の名古屋と言えば、「犬山城に菊人形展を見に行き、ついでにモンキーセンターを見る。」とか、「買い物はオリエンタル中村やハローフーズに行く。」といったのどか?なものでした。自分の中ではずっと名古屋は故郷で在り、「I love Nagoya!」の気持ちが強いです。
久米氏の話は初めて知りました。”個人的には”言葉狩りの風潮に抵抗を感じており、その代表的な言葉として「片手落ち」迄禁止してしまうのはどうなのかなあ?という思いは在ります。でも、これはそういった状況に無い者としての、配慮の欠けた考えなのかなあと思ったりも。
当該する方々を不愉快にさせたり、差別を助長する言葉は絶対に慎むべきですが、何でもかんでも禁忌言葉にしてしまって、持って回った様な”不自然な言い方”をしてしまうのも、逆に当該する方々を”意識し過ぎ”ている様で、差別の様な気もしてしまうんですよね。難しいです。
自分がリスペクトしてやまない方が「差別は人間の宿唖であるから、無くそうとするなら根本から治療を覚悟しなければならない。対症療法は無意味である・・・」と著書の中で語っておられました。
そういうことではないでしょか。おまけに「言霊」に逆らえないのですから。
野球中継でも一斉に「外国人選手」に替えました。
言い換えは「変えればすべて終わり」という考え方ともつながり、というか変えると問題点が分からなくなる一面もあると思ってます。
もちろん言い換えねばならない言葉もありますが・・。
名古屋から東京へ来た時のカルチャーショック、大いに分かります。私も関西から関東へ来た時は本当にショックでした。私の場合両親は関東出身で「帰る」だったのですが私は生まれも育ちも関西で(苦笑)。言葉の違いはやはりショックでした。
引っ越した当初、こちらの人と話すと何故か時々笑われました。曰く、私の話し方が「面白い」と。両親が関東出身で、関東の親戚にも盆正月には帰省していたので自分では“正しい”共通語を話していたつもりが、イントネーションがもろに関西弁だったようで。こちらは真面目に話しているのに向こうが笑うものですからちょっと怖くなってしまって。一時期会話の全てを敬語にした事があります。今でも時々方言が出て嫌になる時が(笑
上記の名古屋弁では「ほかる(す)」は何となく分かりました。私の住んでた土地(滋賀県)でも「ほかす」は使われていたような気がします。
方言は確かに面白いですが一方で煩わしくもありますよね。あからさまに“地方出身”を告白しているようなものですから。私もその為に軽く見られてしまう事も時にはありましたし、今後もあるかもしれないので正直に言うと関東で暮らす分には方言が抜けないのはちょっと、嫌ですね。
あとはわからなかったなぁ~(^^;。
でも「米かして」と言われて米を渡したら「たわけ!とぐんじゃい!」と怒られてしまいました(^^;。
ちなみに、うちの近所ではホカス=うっちゃると言いますね(^^)。
東京の仲間に「これうっちゃっといて」と言ったら「どこに売るんですか?」だって(^^;。
東横インの偽装工事問題が発覚した際、最初の会見で同社の社長がチャランポランな発言をして大問題になりました。その中には、「障害者専用の部屋は稼働率が悪くて無駄。」といった趣旨の発言も在り、「障害者を馬鹿にした暴言だなあ。」と思いました。
しかし、その一方で、経営者としてはそういった思いが湧いてしまう(稼働を重視。)気持ちも判らなくは無いという気持ちも正直な所少し在りました。
「片手落ち」という表現、higu様が書かれている様に、身近にそういった方が居られると、その言葉の持つ意味合いが余計に不快に思われるのは理解出来ます。上気した社長の発言も、身近に障害を抱えた方が居れば、自分も「一寸は理解出来る部分も在る。」とは思えなかったでしょう。
差別表現云々は本当に難しい問題ですね。
higu様も関西から関東に移られた際には、カルチャー・ショックを受けられたんですね。自分の場合、引っ越した当初は、名古屋弁でかなりからかわれました。ですから、一時期は「方言」を嫌う気持ちも在りました。でも、最近では逆に方言が凄く心地良くて、好きなのですから判らないものです(^o^)。