「イメージ年齢」と「実年齢」のギャップ

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「日本の『イメージ年齢』５１．７歳　博報堂生活総研調査」（１月３日、朝日新聞）

今の日本を人間の年齢に喩えると、５１．７歳。博報堂生活総合研究所が国内の消費者に日本や米国、中国等９ヶ国の「イメージ年齢」を聞いた所、日本が最も高かった。経済成長が落ち着き、少子高齢化も進んでいる事から、「熟年」に達したと感じる人が多い様だ。

インターネットを通じて全国の１，７５６人（１５～６９歳）に対し、「人間の年齢に喩えるとしたら何歳位？」と９ヶ国の印象を聞いた。

最も若いのは中国の３１．５歳で、インドやブラジル等新興国も軒並み３０代だった。高い成長を続けている事が若々しさに繋がった様だ。米国、イタリアは４０代で、先進国は年齢が高く見られ易い。中でも日本は唯一の５０代だった。

実際の国民の平均年齢を見ても、インドが２６．７歳等新興国は若く、先進国は高い。日本は国民の平均年齢も４３．９歳で最も高いが、イメージ年齢は其れを大きく上回っている。

日本の年齢を高くした理由では「衰退目前」という見方が多かった。又、「もう一頑張りしないと、此のまま終わってしまうので今が勝負時。」という意見も目立った。
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調査対象となった９ヶ国の「イメージ年齢」と、「実年齢」と言って良い「国民の平均年齢」は次の通り。

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【９ヶ国の「イメージ年齢」と「国民の平均年齢」】


日本
　イメージ年齢：５１．７歳
　国民の平均年齢：４３．９歳

アメリカ
　イメージ年齢：４７．３歳
　国民の平均年齢：３７．４歳

スウェーデン
　イメージ年齢：４５．８歳
　国民の平均年齢：４１．０歳
　
イタリア
　イメージ年齢：４４．６歳
　国民の平均年齢：４２．９歳

韓国
　イメージ年齢：３５．６歳
　国民の平均年齢：３６．５歳

ブラジル
　イメージ年齢：３３．３歳
　国民の平均年齢：３０．４歳

インド
　イメージ年齢：３２．７歳
　国民の平均年齢：２６．７歳
　
シンガポール
　イメージ年齢：３２．５歳
　国民の平均年齢：３６．２歳

中国
　イメージ年齢：３１．５歳
　国民の平均年齢：３２．５歳
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経済発展が著しい４ヶ国を総称して「ＢＲＩＣｓ」と言うが、今回の調査ではロシア以外の３ヶ国が選ばれている。ブラジルとインド、そして中国がそうだが、３ヶ国共にイメージ年齢は３０代と若い。と言っても中国以外は、国民の平均年齢より高くはなっているけれど。

我が国のイメージ年齢が「５１．７歳」というのを、どう捉えれば良いのか？先行きの見えない「閉塞状態」を考えると、「思ってたよりは若かったなあ。」という感じがしないでも無い。「イメージ年齢」と「実年齢」のギャップを見れば、日本の「＋７．８歳」に対して、アメリカは「＋９．９歳」もイメージ年齢が上。

「こんなにも日本のイメージ年齢は高いのか・・・。」と悲観的になるのでは無く、「亀の甲より年の功さ！」とプラスに考えるも良し。年を増す事で「体力」は衰えるけれど、逆に「知力」は上がるケースだって在る。又、イメージ年齢も実年齢も或るレヴェル迄到れば、以降は若返りに転じて行くという考えだって在ろうし。