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「本当に必要な物・・・夜の路上で勉強する、9歳の少年が教えてくれる事。」(grape)
フィリピンのセブ島に在る医科大学の学生、ジョイス・トレフランカさんは、街で出会った「或る少年の姿」に衝撃を受けました。
“I got inspired by a kid.”(私は子供によって、心を動かされました。)
彼の名前はダニエル・カブレラ君、9歳の男の子です。
ダニエル君の御家には電気代を払う余裕が無い為、歩道にしゃがみ込み、マクドナルドの明かりで勉強をしていた所でした。勿論、机も無いので、ベンチが机代わりです。
ジョイスさんが自身のFacebookに此の画像を投稿すると、SNS上で拡散され、多くの反響が寄せられました。
「彼には、良い未来が待っているだろう。」、「カフェのソファで、『疲れた。』と試験勉強している自分を恥ずかしく思った。」、「素晴らしいと思う反面、胸が痛む・・・。」。
一躍有名になったダニエル君、地元のテレヴィ局が取材に来た際に、将来の夢は「御医者さんか警察官になりたい。」と語っています。ダニエル君は、御母さんと7歳の弟と3人暮らしで、御母さんの屋台の仕事と、周囲の人の善意に助けられて、生計を立てているそうです。【動画】
彼には、学ぶ為の部屋も机も明かりも在りません。ですが、本当に必要なのは、環境や物では無く、目標に向き合う真剣な思いなのかもしれません。
出来ない理由では無く、どうしたら達成出来るのかを考えた彼の姿勢を、私達も見習って行くべきではないでしょうか。
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此の件、昨日のニュース番組で初めて知った。「夜の路上で勉強する9歳の少年」、申し訳無いけれど最初に思ったのは、「遣らせじゃないのかなあ?」という事。其れ程に、衝撃的な映像だったので。
彼の姿を目にして「素晴らしい。」と言ってしまうのも、個人的には何か違う気がする。理想論になってしまうのは承知の上だが、「全ての子供達に、必要最低限の教育環境が与えられて欲しい。」という思いが在るので、「素晴らしい。」という言葉で片付けてしまうのは、どうしても抵抗が在るから。
人は概して、“自身の不遇さ”を嘆いてしまう物。「上を見ても限りが無い。下を見ても、同様に限りが無い。現状を嘆くのでは無く、現状を変える為、前を向いて行動して行くしか無い。」なんぞと偉そうな事を書いたりしている自分だが、実際には嘆いて許りだ。
来月で、終戦から70年を迎える我が国。焦土と化した中、国民は塗炭の苦しみを舐めていた事だろう。然し、そんな状況下でも、多くの人達は負ける事無く、前を向いて行動していた筈。ダニエル君の様な子供も、少なく無かったと信じている。
ダニエル君の姿を見て、改めて自分の情け無さを思い知らされると共に、彼に“明るい未来”が待っている事を熱望。