ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「漫画 君たちはどう生きるか」

2018年01月09日 | 書籍関連

1975年から1982年放送されていたアニメ一休さん」【動画】に、“どちて坊や”と呼ばれる子供が登場していた。不思議に思う事には何でも「どちて?(どうして?)」と尋ねる事から、どちて坊やと呼ばれる様になったのだが、或る従妹が子供の頃、そういうタイプだった。質問される側は大変だったろうが、長じる連れて彼女は優秀に。

 

此の年になって思うのだけれど、幼い頃から何にでも疑問を持つ子は概して、優秀な人物として育って行く様な気がする。凡庸な子ならば「当たり前。」と疑問にすら思わない事でも、「何でそうなっているのだろう?」と疑問を持つ。そして、自分自身で“答え”を捜し求めて行く場合も在るが、大方は周りにどんな質問にも適当に誤魔化す事無く、答えに到る道筋を教え示す人間。たりするもの。

 

書店で矢鱈と目にしていた本「漫画 君たちはどう生きるか」を、今回読んでみた。元になった本「君たちはどう生きるか」は、児童文学者でも在る吉野源三郎氏が書き、1937年に上梓された。「知的好奇心旺盛な少年“コペル君”と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養人“叔父さん”。コペル君は日々の生活で様々な疑問を持ち、其れ等の疑問を叔父さんに向けてノートに記したり、直接話したりする事で、答えを模索して行く。」という内容。どちて坊や的存在のコペル君には、叔父さんという「どんな質問にも適当に誤魔化す事無く、答えに到る筋道を教え示す人間。」が存在している訳だ。

 

池上彰氏や宮崎駿監督等の愛読書としても知られる此の本、(大人となった今では理解している)“世の中の仕組み”や“生きるという事”に付いて、読者に“考える材料”を与えている。

 

子供の頃に此の本に出会っていたならば、目から鱗が落ちる事になっていただろう。所詮凡人、子供の頃に読んでいたとしても、優秀な人間には成りなかったろうが、もう少しは真面な人間になっていたかもしれない。、そう思ってしまう。子供達に、読んで貰いたい1冊。


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