「崩れ行く生態系」、「ハチのムサシは死んだのさ♪」、「そんなに減ってる!?」、「0.1%に迄激減」、「5年間見られなくなったという事よりも」、「2050年には絶滅!?」、そして「約3分の1が絶滅の可能性!?」等、“減少している生物”に関する記事を、過去に書いて来た。特定の生物が大幅に減少、又は絶滅すれば、生態系は大きく崩れ、軈ては人類にも大きな影響を及ぼす事だろう。他の生物の事を顧みず、人類が身勝手な事を続けて行けば、大きな戦争が起こる以前に、人類は生態系の大きな崩れによって絶滅するかも知れない。
5月17日の朝日新聞に、「燕が消えた、50年で4分の1 1万人の小6が調査」という記事が載っていた。内容を要約すると、以下の通り。
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・石川県健民運動推進本部による「ふるさとのツバメ総調査」は、1972年から始まった。毎年、愛鳥週間に、県内の公立小学校6年生によって調査が行われている。
・1972年は高度経済成長期で、公害が問題化していた時代。此の年に「ふるさとのツバメ総調査」で確認された燕の数は3万3,332羽で、2年後の1974年には最多の3万6,751羽を記録。だが、以降は減少傾向で、2000年には初めて2万羽を割り、1万8,195羽。2018年には、遂に9,815羽になった。約半世紀で石川県内の燕の数は、約4分の1に激減。
・燕がこんなにも激減した理由の1つに、「田畑の減少といった自然環境と、巣作りに適した軒先の在る日本家屋が少なくなった等、住宅環境が共に大きく変わった。」事が在る。
・又、「燕の糞による汚れを嫌い、家の軒先等に巣を作らせない様にする。」という人が少なく無いのも、激減の理由の1つとか。
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そう言われてみると、燕を見る機会が減っている気がする。