ナポリ近郊に存在した古代都市「ポンペイ」は、今から1976年前の79年、ヴェスヴィオ火山の噴火に伴う火砕流に呑み込まれ、地中に埋もれた。18世紀から発掘が開始となり、現在は主要な部分が一般公開されている。
もう20年以上前、ポンペイを初めて訪れた。生き埋めになった人達の姿等、驚かされる事柄が多かったけれど、街中に存在する“売春宿”というのもそんな1つ。「こんな大昔にも、売春宿は存在していたのか。人間の欲望って、変わらないもんなんだなあ。」と苦笑いしてしまったもの。
合法化されている国は別として、そうでは無い国で売買春をした場合、当事者が罪に問われるのは当然の事だが、11年前の記事「旅の恥はかき捨て」でも記した様に、根が助平な人間の自分としては、“例外”を除き、売買春に付いてああだこうだ言う気は無い。でも、そんな自分でも・・・。
*********************************
「少女等1万2,000人を買春か 横浜市の元中学校長逮捕」(4月8日、ANN)
10代の女の子との淫らな行為をカメラで撮影したとして、横浜市立中学校の元校長の男が逮捕されました。男は此れ迄に、未成年を含む1万2,000人以上の女性を買春していたと見られます。
横浜市立中学校の元校長・A容疑者(64歳)*1は去年1月頃、フィリピン・マニラ市のホテルで、10代の女の子と淫らな行為をする様子をデジタルカメラで撮影し、画像のデータ11点をSDカードに保存した疑いが持たれています。捜査関係者によりますと、A容疑者は、マニラの日本人学校に赴任していた25年程前から此れ迄に、1万2,000人以上の女性を買春していて、此の内の1割が未成年と見られています。A容疑者は、殆ど全ての女性と淫らな行為をしている様子を撮影していて、押収された14万枚以上の写真には、女性毎に番号が振られていたという事です。*2
*********************************
ネット上で此の記事のタイトルを目にした時、「桁が間違ってるのでは?」と思った。AV男優の世界で“帝王”として君臨していた加藤鷹氏でさえ、絡んだAV女優の数は約25年間で約8,500人とか。“千人斬り”ならいざ知らず、素人、其れも爺さんが、約25年の間に1万2,000人以上としていたなんて、とても信じられなかったので。
約25年で1万2,000人以上と関係していたという事は、単純計算で「1年に480人以上と関係していた。」事になる。詰まり、1日に1.3人としていた訳だ。
上記した様に、自分は“例外”を除き、売買春に付いてああだこうだ言う気は無い。でも、今回の場合は、其の例外だ。買春の相手が未成年というのは、どうしても許し難いので。
特に「判断能力に欠ける幼子を“買う”という行為は、或る意味、児童虐待と一緒。」と考えており、フィリピンでの未成年買春となると、幼子を買った可能性が高く、其の意味でも許されない行為と思っている。
容疑者の家族、今回の報道で、嘸や肩身が狭い思いをしている事だろう。「校長迄務めた立派な聖職者」が、「四六時中セックスの事しか考えていない様な“性”職者」だとバレてしまったのだから。家族は、本当に気の毒。
1万2,000人以上も買っていたというが、1人1万円払ったとして、合計で1億2千万円以上。物価の違いを考慮し、1人5千円払ったとしても、合計で6千万円以上。何れにしろ、高額の費用を払って来た挙句、全てを失う事になってしまった訳だ。
*1 元記事では容疑者の実名が載っていたけれど、“武士の情け”で仮名とさせて貰った。
*2 「14万枚以上の写真には、女性毎に番号が振られていた。」という件、「関係して来た173人の女性の容姿や性器に付いて、事細かく手帳に記していた。」とされる某脚本家の事を思い出してしまった。
性欲に無関心ではいられない男の一人として、なんとも羨ましい・・・おっと、失礼。
聖職者だからという理由での批判は、外国での宗教家の同様の事件でも感じることですが、その職業をあまりに神聖視しすぎているように・・・本音と建前を使い分けなくてはならない職業だけに、殊更厳しい批判になるのだろうけれど・・・。
職業のいかんによらず性欲は誰にだってあるだろうし・・・。でも、この人物、すざましい性欲の持ち主ですね。
未成年という括りについてもちょっと引っ掛かりがあります。日本では20歳未満だとか18歳未満だとかを指しますが、国によって違いがありますし、一般的に「先進国」ほど年齢が高く、経済が低い国ほど低年齢に設定されているように思います。
結局、親の庇護が厚くなかなか親離れ出来ない(しない)「未成年者」と、早く親離れして自活(または親に仕送り)せざるを得ない「一人前」とが居るだけではないかと。
年齢(だけ)で一律に成年、未成年に分けるのはいかがか。
日本でもかつては男子は数え年の15歳で元服し一人前の大人として扱われたし、遊郭では数え年16、17歳で水揚げしたと言いますから、今なら児童買春ですね。
自分が子供の頃で言えば、60代なんて本当に“御爺さん”とか“御婆さん”というイメージが在りました。でも、今は70代でも若々しい人が結構居たりと、高齢化に伴う変化は可成り在りますね。
高齢化が進んで行く中、“老人の姓”というのも問題になっているとか。今回の事件、そういった事を象徴している様にも思えます。若い頃程の精力が失せた自分にとっては、「凄いなあ。」と唖然としてしまいました。
「未成年の括り」に付いて、仰る通りだと思います。売買春が合法か否かもそうですが、国によって考え方は異なり、十把一絡げ的には言えませんね。
正確さに欠けた表現になってしまったのですが、自分が「許せない!」と思うのは、「判断能力に欠け(乃至は乏しく)、自分の意思で売春行為をしていない子供達への買春行為。」というのが正確な所です。家が貧しかったりする等、親の意思によって無理矢理売春行為をさせられている様な子供達を、そういう事情を知った上で、良い年をした大人が買い漁り、そして“甚振る”みたいな行為が許せない。
だから、日本で言えば「あー金無いから、又、オヤジを引っ掛けて、身体売って金稼ごうっと!」みたいな未成年には、同情を全く感じ得ないし。
直近で卒業証書、アルバムもらった人(19歳?)かわいそう。取材受けてるかな。私の歳だと中学校の卒業証書、アルバムなど見ることもないし、校長の名前も思い出せないが、直近の人ならまだ卒業アルバムも見るかもしれんしなあ。校長は写真のサイズ大きいのよねー。
県警は「一日10人と計算した」などと言っていた。
ただこの人、中毒というか病気ですよね。
>掻き捨て
まあ解放感が出るのは確かですね。「爆買い」が報道されてるが、昔は都会に行くだけでも「行商ですか」というぐらいいろいろ買い込んで帰ってくる人は少なくなかった。私もそうだ(笑)。しかし大抵のものはそんなに必要がなかった。解放感と「そうめったに来られない」という考えが何か人にそういう作用を及ぼす。
農協の幹部だった私の親類は農協旅行三昧だったので家の居間はお土産の展示場。昭和のなつかしさを味わえますが、年寄りの家族は「じいちゃんの思い出」と懐かしがってるが、若い家族は捨てたがっている。だったら私にくれ、と言ったら、私の家族が怒った。
今日のニュースで韓国で万引きした部活高校生のニュースをやっていたが、国内でも部活遠征で万引きってその年代だと結構あると思う。団体で徒党を組むと気が大きくなる。実際ワルそうな高校生が数人で来たりジャージの子が数人いると店員は必ずマークする。
数年前ウィーンに行った時、バスで「万引きツアーに来るイタリア人の高校生グループ」の跋扈に気を付けろとガイド本に書いてあった。昔は今の北イタリアの多くの地域ははオーストリア領だったから案外と交通の便よく作られて、今でも行き来が多いらしい。一般のオーストリア人はおおらかなイタリア人観光客好きだし、彼らが持ち込んだ文化が大好きで、イタリアジェラート屋はイタリアの観光地より安くて量が多いからオーストリアのイタリアジェラート屋は穴場かもしれない。しかし大騒ぎしながらイタリアガキが万引きしたり、ロシア人、アジア人や中東人のような「成金でおなじみ」の国の人にスリ(暴力スリ?)やるとか。それには迷惑していて、学校休みの時期はピリピリものらしい。イタリア人は「イタリアで泥棒するのはイタリア人じゃない」と常々言っているから、「おいおい」と思った。高校生というのはそういうのがやりたい年頃なのか。幸い時期がずれていて、高校生はそんなにいない時期でした。
結構知られている話ですが、SMクラブの常連には、所謂“御堅い職業の人”が多いとか。仕事では威張り腐っている様な政治家だと「M」、真面目さを求められる様な教師や医師には「S」といった傾向が見られるそうですが、今回の元校長の場合も、「ストレスから解放され、倫理観が吹っ飛んでしまった。」みたいな供述をしている様ですね。気持ちは判らないでも無いし、自分も助平な部類ですので、擁護したい気持ちは無くは無いものの、此れだけの尋常じゃ無い「数字」を目にしてしまうと、「或る意味、病気なのかも・・・。」と思ってしまいます。
人間って弱い生き物ですから、万引きの誘惑に負けてしまう人も居る。でも、遣られた側の店からすると、死活問題になり兼ねない。特に書店なんかは、洒落にならない行為と聞きますね。
小心者で在っても、集団の中ではとんでもない行為に及んでしまう。件の高校生達も、そんなに悪い事をしているという意識は無かったのでしょうが、残念なニュースでした。