銀幕大帝α

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母性

2023年04月18日 18時31分09秒 | 邦画ドラマ

2022年

日本

115分

ミステリー/ドラマ

劇場公開(2022/11/23)

監督:
廣木隆一

『ノイズ』

原作:
湊かなえ『母性』

主題歌:
JUJU『花』

出演:
戸田恵梨香・・・ルミ子
永野芽郁・・・清佳
三浦誠己・・・ルミ子の夫
中村ゆり・・・ルミ子の新湯
山下リオ・・・ルミ子の義妹
吹越満・・・神父
高橋侃・・・中谷亨
落井実結子・・・清佳(幼少時)
高畑淳子・・・ルミ子の義母
大地真央・・・ルミ子の実母

<ストーリー>

女子高生が遺体で発見されるが、真相は不明。事件はなぜ起きたのか?愛せない母と、愛されたい娘。同じ時、同じ出来事を回想しているはずなのに、ふたりの話は次第に食い違っていく…。

母の愛が、
私を壊した。

―感想―

高畑淳子さんのヒステリック演技が最高過ぎて、他の出演者が霞んでしまう程。

こんな義母、俺だったらぜってえ嫌だわ、ストレスでハゲるわ、とある種鬼に近い形相に恐怖を覚える一方、余りにも熱の入った演技が面白くて、つい声に出して笑ってしまった。

そんな誰も反抗できない義母も、老いたらあんな姿になっちゃうのか、悲しいなあ。

大地真央演じる実母くらいかねえ、まともな人は。

もう他の主要人物は救いようのない性格、態度を示す者ばかりなので、猛烈に辛気臭い映画なんよ。

まあ本作を観て言える事は、人の目を気にしながら生きる事程、疲れるものはねえよな、と。

義母だけやもんね、我が物顔で生活しているのって。

思ったよりも、期待したよりも大して印象に残る様なストーリー展開ではなかったのだが、高畑淳子さんの熱演が全てを掻っ攫っていった感じ?

だって一人だけ「動」として画面内で躍動してたからね。

悪い言い方すれば「静」の人々の中心で「我に従え!」とふんぞり返っているのだから、そりゃ誰よりも目立つし、インパクト植え付けられるっしょ(笑)。

これは間違いなく高畑淳子映画。

評価:★★★

23/04/18DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-04-07

メーカー: エイベックス・ピクチャーズ

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線は、僕を描く

2023年04月01日 15時16分56秒 | 邦画ドラマ

2022年

日本

107分

青春/ドラマ

劇場公開(2022/10/21)

監督:
小泉徳宏

『ちはやふる -結び-』

原作:
砥上裕將『線は、僕を描く』
脚本:
片岡翔
小泉徳宏

主題歌:
yama『くびったけ』

出演:
横浜流星・・・青山霜介
清原果耶・・・篠田千瑛
細田佳央太・・・古前巧
河合優実・・・川岸美嘉
矢島健一・・・国枝豊
夙川アトム・・・滝柳康博
井上想良・・・笹久保隆
富田靖子・・・藤堂翠山
江口洋介・・・西濱湖峰
三浦友和・・・篠田湖山

<ストーリー>

大学生の青山霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。巨匠・篠田湖山に声を掛けられ、水墨画を学び始めた霜介は、初めての水墨画に戸惑いながらもその世界に魅了されていく。

涙をぬぐい、心を描け――

―感想―

「おかえり」

こんなにも優しい「おかえり」があるだろうか。

どういう顔をすればいいのか、先生はこちらを見て受け入れてくれるのだろうか、多少なりとも不安があっただろう。

そんな不安を払拭させる言葉一つの中に表情と声のトーンの柔らかさも加わった事で、一気に気持ちが救われたのは誰が観ても明らか。

そして心持が切り替わり、引き締まった故に、2人は名誉ある賞を取るまでに精進するのだから、如何に先生てのは弟子や生徒の考え、精神面をくみ取れるのかが、ここのシーンだけでも十分に伝わってくる。

演出の上手さは当然ながら、先生を演じた三浦友和の丁寧な演技には舌を巻かされた感じだった。

作品に対しての第一印象としては「綺麗な映画」。

『ちはやふる』の時と同じ様な感触。

多分に、監督を務めた小泉徳宏は、芸術を取り扱った映画を撮るにあたって、如何に鑑賞者を嫌な思いへとさせないか、そこの所をきちんと考慮しながら物語のピースを組み合わせているのではないだろうか。

要するに得意とする分野。

原作小説を映画化する際に、監督として小泉徳宏に任せたのは有能とも言える。

誰も嫌いにはならない真っ直ぐに生きるそれぞれの登場人物=配役の巧みさも手伝い、見事なまでに「綺麗な映画」へと昇華し、それらが良い塩梅にスパイスされた事で、感動的にも描かれていた。

未経験者の青年がそう短期間で賞を取れるまでになるのか?僅かな疑問を抱く大味な展開ではあるものの、映画としては下手に長尺ともならず丁度いい形として纏められている。

江口洋介は先生の身の世話をするだけの只の使い走り(笑)なのかと思っていたら、まさかのとんでもない方で、正直あそこはびっくりした。

今作の美女図鑑

『ちはやふる』、又は『3月のライオン』ではおぼこい感じだったけど、もう立派な大人の女優さんになった清原果耶ちゃん。

あどけなさが抜けて端麗な顔立ちになったよね、美人。

評価:★★★☆

23/04/01DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-03-22

メーカー: バップ

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耳をすませば

2023年03月20日 18時10分13秒 | 邦画ドラマ

2020年

日本

114分

青春/ドラマ/ロマンス

劇場公開(2022/10/14)

監督:
平川雄一朗

『約束のネバーランド』

原作:
柊あおい
脚本:
平川雄一朗

主題歌:
杏『翼をください』

出演:
清野菜名・・・月島雫
松坂桃李・・・天沢聖司
山田裕貴・・・杉村竜也
内田理央・・・原田夕子
安原琉那・・・月島雫(中学生)
中川翼・・・杉村竜也(中学生)
荒木飛羽・・・天沢聖司(中学生)
住友沙来・・・原田夕子(中学生)
音尾琢真・・・堀内部長
松本まりか・・・津田みどり
中田圭祐・・・高木洋輔
小林隆・・・月島靖也
森口瑤子・・・月島朝子
田中圭・・・園村真琴
近藤正臣・・・おじいさん

<ストーリー>

離れ離れになってもそれぞれの夢を追い掛け、また必ず会おうと誓い合った雫と聖司。時は流れ、1998年。雫は出版社で働きながら夢を追い続けていたが…。

夢にまっすぐな
君を好きなまま
大人になりました。

―感想―

あっ「カントリーロード」じゃないんやね。

アニメ版と実写版とで区切る事は別にいいし、「翼をください」でも問題ないけれど、心に響かせる意味では負けている。

この際、挿入歌に関してはどっちゃでもいいわ、それよりも大人パートが暗過ぎるでしょうが。

子供パートはヒロインの子役ちゃんがはきはきしていて明るめな話になっているのに対し、大人パートになるとヒロインの性格が相当ネガティブになっているから展開にも影響していて暗いのなんのって。

10年信じて待つって決めたのだったら、相手の事もっと信じてやれよ、うじうじしている姿が妙に好かん。

つか、君、イタリア語分かんの??

普通に言葉理解してたけど、逆にそれが不自然でおかしく感じた。

そのイタリアから逃げるようにして帰国したヒロイン、余計な誤解を与えてしまったと追いかけるようにして少し遅れる形で帰国した彼氏。

若干のわだかまりが出来たけど、好きなのは変わりないし、向こうから「結婚してください」とプロポーズされたのが余程嬉しかったのだろう、急にポジティブになり「はい!!」と即答。

ふーん良かったね、と冷めた目で観ていた俺に非はない、だって全然感動しねえんだもの。

なんつぅかドラマチックな箇所がないんよね。

それを期待して借りたのに、THE王道なものだったから、そりゃ「良かったね」しか思わんよ。

俺としては子供パートだけの実写版の方が良かったかなあ、暗いロマンス見せられて何が楽しいねん。

評価:★★★

23/03/20DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-02-22

メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

関連作:

『耳をすませば(1995)』(同一原作(アニメ))

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懐かしのあの名作をBlu-rayで観よう♪『刑事物語』♪

2023年03月03日 16時28分06秒 | 邦画ドラマ

1982年

日本

110分

ドラマ/コメディ/アクション

劇場公開(1982/04/17)

監督:
渡邊祐介

原作:
片山蒼
脚本:
渡邊祐介
武田鉄矢

出演:
武田鉄矢・・・片山元
有賀久代・・・三沢ひさ子
樹木希林・・・矢代スミ刑事課庶務
西田敏行・・・ 種井
花沢徳衛・・・工藤卓
田中邦衛・・・村上努
高倉健・・・ 三上刑事
仲谷昇・・・九鬼刑事課長
岡本富士太・・・沢木刑事
小林昭二・・・藤堂一課係長
三上真一郎・・・田沢刑事
梅津栄・・・田中補導係
草薙幸二郎・・・秋吉一人
宇田川智子・・・姫子
初井言榮・・・管理人のおばさん
室井滋・・・スナックの女
河原裕昌・・・三木本伸吉

<ストーリー>

冴えない風貌の刑事・片山元は、組織売春のガサ入れに失敗して博多から静岡の沼津へ転勤することに。ガサ入れで出会った聾唖の風俗嬢・久子の身柄を引き受けた片山は、彼女と一緒に暮らし始めるが…。

―感想―

小学生だったか中学生だったか、バス旅行の帰りに『刑事物語』を観た記憶が凄くあって、久しぶりに鑑賞したくなりセル版を購入。

あ、この1作目じゃねえわ、小中学生にはちょっと刺激が強すぎる。

だって、トルコ風呂が事件に関わっているから、半裸の女性がわっさわっさ出てくる(笑)。

武田鉄矢がトルコ嬢とヤッちゃうシーンとかもあるし、「セックス」という単語も飛び出すし、流石に見せられないでしょこれを小中学生に。

となると何作目を観たんだろうか、って個人的な疑問は置くとして、優しさの塊みたいな片山刑事が良いよね。

愛に純情な所も好感が持てる。

好きになってしまった女性が犯罪組織に狙われている事を知れば、温厚の片山刑事でも流石に怒りが爆発する。

そう正に修羅となるのだ。

本作での最大の見所は、武田鉄矢自身が特訓して身に付けた「蟷螂拳」を犯人に対して容赦なくお見舞いするアクションと、敵との戦いの流れで、たまたまそこにあったハンガーを手にし華麗に振り回しながら武器として使用するアクション、この2点。

今現在でも「伝説」として映画ファンに語り継がれている「ハンガーヌンチャク」誕生作でもあるんですよね~。

この2点のアクションシーンは本当にカッコイイので、武田鉄矢は金八しか認知してない人には是非その目に焼き付けて欲しいです。

共演者も豪華で、詐欺師としてチョイ役で出ている西田敏行、他県へ異動する事になった片山刑事と入れ替わりに署へ来るのが高倉健。

に惚れるのが樹木希林。

皆若い若いw

そして惚れた女が好きになる男に田中邦衛と、出演者の顔ぶれにも楽しませてくれる本作、愛と優しさと人情、それに加えてムキムキな体を曝け出した武田鉄矢怒りの鉄拳と、要所要所で感情を揺さぶられる仕様となっており、自然に片山刑事という一人の男を好きにならずにはいられないだろう、お薦め!

因みに原作としてクレジットされている「片山蒼」は武田鉄矢の別名義、PNみたいなものかな。

評価:★★★★

23/03/03Blu-ray鑑賞

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レンタル開始日: 2009-09-02(DVD版)

メーカー: キネマ旬報社

関連作:

『刑事物語(1982)』(シリーズ第1作)
『刑事物語2 りんごの詩(1983)』(シリーズ第2作)
『刑事物語3 潮騒の詩(1984)』(シリーズ第3作)
『刑事物語 くろしおの詩(1985)』(シリーズ第4作)
『刑事物語5 やまびこの詩(1987)』(シリーズ第5作)

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そして、バトンは渡された

2022年04月21日 14時31分16秒 | 邦画ドラマ

2021年

日本

137分

ドラマ

劇場公開(2021/10/29)

監督:
前田哲

原作:
瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

出演:
永野芽郁・・・優子
田中圭・・・森宮さん
岡田健史・・・早瀬くん
稲垣来泉・・・みぃたん

石原さとみ・・・梨花
大森南朋・・・水戸さん
市村正親・・・泉ヶ原さん

<ストーリー>

血の繋がらない親に育てられ、4回も苗字が変わった森宮優子は義理の父と2人暮らし。一方、何度も夫を替えながら自由奔放に生きている梨花は、ある日突然、愛娘を残して姿を消してしまった。そして、優子のもとに届いた1通の手紙をきっかけに、まったく別々の物語が引き寄せられるように交差していく。

2つの家族。親たちがついていた命がけの嘘と秘密とは?

―感想―

魔性の女と書くとちょっと違うのかもしれないが、こういう役って石原さとみちゃんにやらせたら上手いんだよな。

表面は物凄い美人なんだけど、裏側を見ると身勝手さが際立つ、そういう二面性を持った女。

誰にやらせたい?てなると、俺でもやっぱりパッと頭に浮かぶんだよ、石原さとみの顔が。

その期待に本作では見事に応えていた。

石原さとみだけじゃなく、全体的にキャスティングが良い。

この人なら、こういう性格だろうなて、何ら違和感を抱かせないのが見事。

 

みぃみぃ泣くかならみぃたんと呼ばれているだけであって、本当の名前を中々明かさない所に、俺は直ぐにピンッときましてね。

なので、あーこれ、時系列をずらしながら、わざと分かり難い形で描いているんだなて、まあ俺は分かっちゃったんですが(笑)。

そのみぃたんを演じている子役ちゃん、この子がまあもんのすごく可愛らしい。

何時もなら美女図鑑として石原さとみちゃんの画像の載せるのだが、リアルで結婚しちゃったからなあ、もう俺の嫁とは言えなくなっちゃったし、今回は子役ちゃんを。

今作の可愛い子役図鑑

みぃたんを演じた稲垣来泉ちゃん。

いや~参った。

本音では元俺の嫁wだった石原さとみちゃん目当てだったのが、すっかりこの子役ちゃんに惹かれちゃってましたねえ。

兎に角、ずば抜けて演技力が高い!

しかも、喋り方なんかも含めて、言動全てにチャーミングさが覆い被さっているから、仮にもしこの子が俺の本当の子供じゃなくても溺愛するだろうなて思う程に目に入れても痛くない可愛さが全身から溢れ出てた。

第二の芦田愛菜になって欲しいわあ。

将来的にも現在の芦田愛菜と同じで美人になると思うんだ。

映画関係者は大事に育てて貰いたいですな。

 

っと、俺の好みの事は置いといて、作品の感想を少し書こうか。

子供、死、と展開的に完全な泣かせ演出。

90何パーセントかが泣いたんだっけ?

いや、俺は泣かなかったんだが(笑)。

ということは僅か数パーセントの方に俺は入るのか。

いやね、妙にモヤモヤした気持ちで観てたせいもあるのだと思うんだけど、義父達は所謂他人の子だから妻が居なくなっても、そんなに問題視しないのは理解出来る。

けど、水戸さんは血の繋がった実子でしょ、彼が一人でブラジル行ったとか関係なく、急に我が子と会えなくなったのは、どう考えても再婚した妻のせい。

しかし何故か実父は、経緯を全て知った後でも自分を蔑ろにした妻を許しちゃっている感じを出してるんよ。

なんか死と結びつけて話を美化し過ぎじゃね?

俺だったら絶対、実子との関係をわざと断った女の事を許さないよ、て思うと心に引っ掛かりを抱いて、素直に感動出来なかったんだよなあ。

こんな考えになる俺の性格が汚れてるんか?

それか、父となった人たちの性格がとんでもなく温厚過ぎるだけなのか。

「ごめんね」

「いいよ、いいよ」

だもんなあ。

そこまで俺は寛容な男にはなれんわ、て観ながら呟いたけど、こういう誰も悪者にはならない優しい世界があっても良いか。

 

評価:★★★☆

22/04/21DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2022-04-06

メーカー: ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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