銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝

2009年07月13日 14時14分58秒 | 邦画アドベンチャー/ファンタジー
08年/日本/137分/劇場公開
監督:佐藤嗣麻子
出演:金城武、松たか子、國村隼、高島礼子、本郷奏多、益岡徹、今井悠貴、鹿賀丈史、仲村トオル

<ストーリー>
架空都市を舞台に、怪人・二十面相にハメられた男と、彼の壮絶な対決をユーモアも交えて描く。
<感想>
へぇ~140分近くもある映画やったんや~。
そんな事全然感じさせなかったな~。
100分位かと思っていた。
テンポ良い流れに心地よいアクション、高度なCGによって生み出された美麗な街並み、邪魔にならないユーモア。
時間を忘れさせる程に最後まで楽しく観れました。

乱歩が作りだした二十面相というキャラを新解釈を施しながら斬新な時代背景を踏まえて描きだした事で、最後のどんでん返しに上手く結びついている。
下手したら映画の中でしか得られない‘騙し’が、きちんと観る側にも与えてくれる。
この辺りの描き方・作り方が非常に巧いと感じました。

街を一直線に障害物を避けながらワイヤー以外にもパルクールを駆使し、様々なアクションを見せる金城武、手に汗握る高層ビル屋上での対決、日本映画らしくないと言ったら失礼かもしれないが、全く見劣りしないVFXによって作りだされた葉子が操縦するオートジャイロによる空中劇。

全編通して目で楽しめる映像が目白押し。

冒険活劇としては申し分無く、ここ日本でもこれ程の高技術な映画が撮れるんだといたく感心しました。

只、難を挙げるとすれば、セリフが聞き取り難いんですよ。
元々がモソモソと喋る金城武や仲村トオルが中心となった作品なので、もしTVで観る際には敢て字幕をつけて鑑賞した方がしっかりと面白さを味わえると思います。

オフィシャル・サイト

評価:★★★★☆
09/07/12DVD鑑賞
佐藤嗣麻子 アトベンチャー・ミステリー・アクション 金城武 松たか子 國村隼 高島礼子 益岡徹 要潤 嶋田久作 小日向文世 大滝秀治 松重豊 鹿賀丈史 仲村トオル オアシス『ショック・オブ・ザ・ライトニング』 山崎貴 DVD新作
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パコと魔法の絵本

2009年03月14日 18時29分03秒 | 邦画アドベンチャー/ファンタジー
08年/日本/105分/劇場公開
監督:中島哲也
出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼、上川隆也

<ストーリー>
変わり者が集まる病院で、1日しか記憶が保てない女の子のために、大人たちが思い出作りに奮闘する。
<感想>
正直、TVCMや映画雑誌などでアヤカ・ウィルソンを観て、凄く可愛い子やなぁと思い、レンタルも彼女観たさに借りただけ、という単純思考な私ですが、いやぁ、よくまぁここまで豪華な俳優を集められたもんだなと感心しました。

中島哲也監督の映画作りに皆が惹かれているんだろうなぁ。
彼の映画なら出たい、出てみたいって思うんだろうけど、そう思われる監督って稀。
けど、そういう監督こそ、本当に面白い映画を撮れるんだよね。

兎に角、俳優の皆さんが凄く楽しそうに演じていたのが印象に残った。
自分の素を壊して、弾け過ぎていた小池栄子や國村隼、そして上川隆也。
この3人のぶっ壊れた演技は、無理に笑わそうとした演技じゃなく、真面目に壊して役に成り切った上の心から観客に笑わそうとする演技だから、全然嫌いじゃない。
むしろ高めの演技が出来るという印象を持たせ、好感も得たはずです。

そんな、役者の別の一面を引き出せる中島哲也監督が凄い。

だから、共演した役者は、また次回作にも出たくなるんだろう。

この監督は今までの作品でも思ったが、本当に観客が求める映像を作り出す事が凄く上手い。
ファンタジックな色調の実写に、CGアニメを絡ませた本作だが、実写とアニメの切り替えの素晴らしさもさることながら、悲しい話なのに、観た後、とても元気になれる。

悲しい話を明るくしてしまうと、変な違和感を覚えるものだが、それが全く感じられないのは見事しか言えないです。
持っている才能、引き出す才能、悲劇を喜劇に見せる才能。

日本人監督には色んな才能を持った人がいるけれど、中島哲也監督が持つ才能ってまた違うものなんだなと改めて思いました。

最後に、目的だったアヤカ・ウィルソンですが、ハーフの娘だけあって、本当に可愛い。
けど、演技とかになるとまだまだこれからって感じ。
でも、その決して上手いとはいえない演技が、逆に純粋で、彼女の笑顔に癒された事は確か。
これからの活躍を期待します。

オフィシャル・サイト

評価:★★★★
09/03/13DVD鑑賞
中島哲也 ファンタジー・コメディ・ドラマ 役所広司 アヤカ・ウィルソン 妻夫木聡 土屋アンナ 阿部サダヲ 加瀬亮 小池栄子 劇団ひとり 山内圭哉 國村隼 上川隆也 彦摩呂 ゆうたろう 木村カエラ DVD新作
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌

2009年02月02日 21時55分47秒 | 邦画アドベンチャー/ファンタジー
08年/日本/115分/劇場公開
監督:本木克英
出演:ウエンツ瑛士、北乃きい、田中麗奈、大泉洋

<ストーリー>
聞くと48時間後に死ぬという「かごめ歌」の流行に、千年前に封印されたはずの悪霊が絡んでいると知った鬼太郎らが立ち上がる。
<感想>
今回は割とドラマとしての完成度は高いかな。
でも流れはきちんとしているはものの、やっぱり観終わった後はあまり記憶に残らない映画ではあるよね。
観ている時は楽しいけれど、それ以上のものはないし。

娯楽性は十分あるし、それぞれのキャラも役者が好演していて面白い。
老若男女、誰もが安心して観れる作品ではある。

けど、何処かに一つだけでも心に残るような場面を作って欲しかったかな?

でもまぁ前作よりテーマ性はしっかりしていたのは確かです。

関連作:『ゲゲゲの鬼太郎』(劇場版第1作)

オフィシャル・サイト

評価:★★★
09/02/01DVD鑑賞
妖怪アドベンチャー ウエンツ瑛士 北乃きい 田中麗奈 大泉洋 間寛平 河本準一 ブラザー・トム 中川翔子 寺島しのぶ ソ・ジソブ 佐野史郎 萩原聖人 室井滋 緒形拳 田の中勇 伊集院光 柳沢慎吾 DVD新作
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20世紀少年 -第1章- 終わりの始まり

2009年02月01日 20時04分58秒 | 邦画アドベンチャー/ファンタジー
08年/日本/142分/劇場公開
監督:堤幸彦
出演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、石塚英彦、宇梶剛士

<ストーリー>
ちまたを騒がす怪事件は、小学生時代のヨタ話「よげんの書」そのまま!?人類を救うべく立ち上がったオヤジたちの大冒険の行方は・・・。
<感想>
原作漫画は全く読んでいません。
だから、それなりに楽しめたのかな?
ファンの間では余り評判がよろしくないみたいですね。

今回は序章となっているだけあって、主に人物紹介がメイン。
にしてもちょっと登場人物、多過ぎ!
最初は少年時代とオヤジ時代がどうしても合点しなかった。
でもじっくり観ていると、それも徐々に解消されていきました。

総製作費60億と、日本映画にしてはそれなりに大金を投資しているだけあって、VFXに関しては良く出来ていると思います。
空港や国会議事堂、そして街をロボットが破壊していく場面は、それほど技術的に粗さが無く、きちんと‘見せて’くれたので満足かな。

でも、一つの作品としては、‘これから感’があってイマイチ物足りないのも確か。
第二部、第三部と、どういう展開になっていくのか、「ともだち」の正体は誰なのか、そこら辺は凄く興味が出てきたので、楽しみに待っています。

なので、原作漫画は、3部作全部観てから、その後に購入して読んでみようかな?
と、思うくらい、ストーリーには惹かれましたよ。

にしても、豪華な出演者ですね。
これだけの有名人を起用するにも大変だったろうに。
でもそれが、視聴者にしては楽しませてくれる要因の一つでもあるのですがね。
個人的には、駄菓子屋のババアの研ナオコがキャラとしては志村けんみたいな変キャラでツボでした。
後、幼女時代のカンナ役の女の子が凄く愛嬌があって可愛かったなぁ・・・。

関連作:
『20世紀少年<第2章> 最後の希望』(第2作)
『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』(第3作)

オフィシャル・サイト

評価:★★★
09/02/01DVD鑑賞
堤幸彦 サスペンス・アドベンチャー・ドラマ 唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 香川照之 石塚英彦 宇梶剛士 宮迫博之 生瀬勝久 小日向文世 佐々木蔵之介 佐野史郎 森山未來 津田寛治 藤井隆 山田花子 ARATA 片瀬那奈 池脇千鶴 平愛梨 藤井フミヤ 及川光博 竹中直人 布川敏和 ベンガル 研ナオコ 竜雷太 デーブ・スペクター ダンディ坂野 木下優樹菜 石橋蓮司 黒木瞳 DVD新作
にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕の彼女はサイボーグ

2008年10月19日 18時00分20秒 | 邦画アドベンチャー/ファンタジー
08年/日本/120分/劇場公開
監督:クァク・ジェヨン
出演:綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、吉高由里子、斉藤歩、田口浩正

<ストーリー>
誕生日をたった一人で祝う寂しい大学生ジローの前に、突然キュートな「彼女」が現れるが、その正体は無敵のロボットだった・・・。
<感想>
クァク・ジェヨン監督による「彼女」シリーズ第三弾。
世間では冷たい評価を浴びている本作ですが、私はかなり楽しめましたよ。
冒頭での「彼女」が、後半で繋がる展開は秀逸で、そこは流石クァク・ジェヨンだなぁと、かなり感心させられました。
失った悲しみを味わった後に訪れる、再会の喜びと希望。
う~ん、好きだなぁ、こういう終わり方。

衣装7変化を見せてくれる綾瀬はるかの可愛さも抜群。
個人的に『ターミネーター』を彷彿(パクリ?)させる登場シーンでのプラグスーツが好みだが、他の衣装もとても良い。
というのも、何故か肌ピッタリの服ばかり着てくれるからだ。
だから、監督が意図したかどうかは定かではないが、綾瀬はるかの横アングルからのバストアップが度々登場し、かなり御馳走様。
もう私はこのおっぱ~いだけで大満足なんですけどね。

サイボーグな「彼女」の活躍も面白く、ヤンキー相手のボコ殴りや、銃乱射男へのイジメに近いガソリン強要飲ませ、学校立て篭もり犯人の強引投げ飛ばしなど、スカッとさせてくれる。

只、中盤での田舎探索はいらないと思う。
はっきり言って本編に全然関係ないし、それに長い。
どうでもいいって感じだし、必要性無し。

とまぁ結果的には綾瀬はるかのおっぱ~いだけな映画だったような気がしないでもないが、全体的に上手く纏めてあり、ちょっと韓国風な演出も上手い具合に活きていて、日本人では作れない日本映画って感じで面白かったです。

オフィシャル・サイト

評価:★★★☆
08/10/19DVD鑑賞
クァク・ジェヨン ファンタジー・ロマンス 綾瀬はるか 小出恵介 タイムマシーン サイボーグ ゲロネタ 東京大地震 竹中直人 DVD新作
にほんブログ村 映画ブログへ
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする