銀幕大帝α

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呪餐 悪魔の奴隷

2023年06月06日 20時21分59秒 | 亜細亜ホラー
PENGABDI SETAN 2: COMMUNION/SATAN'S SLAVES: COMMUNION
2022年
インドネシア
119分
ホラー
劇場公開(2023/02/17)
監督:
ジョコ・アンワル
脚本:
ジョコ・アンワル
出演:
タラ・バスロ
エンディ・アルフィアン
ネイサー・アヌズ
ブロント・パララエ
ラトゥ・フェリーシャ
エギ・フェドリー
ムザッキ・ラムダハン
<ストーリー>
母と祖母を亡くし、末弟のイアンも行方知れずとなったリニは、父親とふたりの弟と共にジャカルタ北部の高層アパートに引っ越して来た。そんなリニたちに次々と不幸が襲い始める。
―感想―
一応1作目を観ておくことが前提ではあるかな。
観て無くても大まかな流れは掴めるかと思う。
只、個人的には映画として全く面白くなかった。
ホラーとしても怖いと感じる場面が見当たらなかった。
 
エレベーター落下辺りから徐々に雰囲気が盛り上がりを見せていくけれど、停電していることもあり終始画面が暗い。
その暗闇を活かした恐怖演出をすればいいのだが、マッチを擦って点いたら消えて又マッチを擦ったら「ばあ!」(こっち見んな!)のワンパターン。
お父さんが家族の為に連続殺人を重ねていたとか、明らかとなる真実なんかも絡めてはくるが、だから何なのさ、とイマイチ良く分らない展開。
 
1作目は結構不気味な映像なんかもあり、リメイクとしては好評価をした私だったが、2作目はダメだ、そもそも前置き長過ぎるんよ。
言うても本題に入ってもドキドキさは皆無でしたが。
あ、好みの場面はあるよ、逃げた壁の間を落下した結果体がグシャッてなる所とか。
 
3作目の製作も考えられているそうで、そうなると尚更、1作目と2作目は「繋がり」を理解する意味でも観ておく必要はあるのだろうなあ。
 
1作目の感想で「ありゃゾンビか?」と確信持てない書き方をしたけど、どうやらあれはゾンビだったみたいで、そこの部分は2作目での台詞によって胸のつかえが取れましたわ。
 
評価:★★
23/06/06DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-06-02
メーカー: アルバトロス
 
関連作:
『悪魔の奴隷(2017)』(第1作)
『呪餐 悪魔の奴隷(2022)』(第2作)
 
 

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紅い服の少女 第二章 真実

2023年04月09日 16時09分02秒 | 亜細亜ホラー
紅衣小女孩2/THE TAG-ALONG 2
2017年
台湾
108分
ホラー
劇場公開(2022/09/30)
監督:
チェン・ウェイハオ
出演:
レイニー・ヤン・・・リー・シューフェン
アン・シュー・・・シェン・イージュン
フランチェスカ・カオ・・・リン・メイホワ
ルビー・チャン・・・リー・ヤーティン
ホアン・ハー・・・ホー・ジーウェイ
ウー・ニェンシュエン・・・リン・ジュンカイ
<ストーリー>
社会局家庭内暴力センターで働くリーの娘・ヤーティンの妊娠が発覚する。リーはヤーティンの意志を無視して、彼女に中絶を強いる。
 
"紅い服の少女"に隠された謎と、試される母と娘の絆
 
―感想―
第一章の終わり方は決して後味の良いものじゃなかったけど、敢えてそういう終わり方にしたのかと思って、第二章を観たら、まさかの第一章主要キャラ持ち越しだった。
しかも悲惨な事になってるし。
第一章のヒロインなんて最早別人、不幸が更に不幸を呼んでいてキチガイ染みた女性になっている事に衝撃を隠せない。
 
ホラー色が強かった第一章でしたが、第二章はドラマ色が寄り濃く描かれている。
第一章を「謎」編とするならば、第二章は「回答」編と言ってもいいかも。
紅い服の少女の誕生秘話が明かされている辺りは一つの見所と思っても良いだろう。
 
子供を虐待していると疑われている気味の悪いおばさんを新たに出す事で、第一章では明白にされなかった幾つもの「真実」が大切な要素として展開に作用しているのは見応えがあり、それらが母子の愛へと直結させた物語の運びようは感動的でもあった。
 
魔物VS.神、といった構図も台湾映画最先端のCG技術を駆使させ、おぞましくも何処か幻想的にも見せ印象強く目に焼き付かせてくれる。
怖さに関しては確かに第一章程のものはないけれど、全ての「謎」を理解する上では、しっかりと魅せてくれる完成度にはなってました。
重々しい映像が続くが、行き着く先にあるのは生き残った者達に笑顔が戻るハッピーエンド。
ようやく訪れた平和には私もニッコリ。
 
第一章、第二章を単体だけ観て終わりとか、第二章を先に観ちゃうとか、そういう逆張り鑑賞は御法度。
きちんと順序通りに、出来れば時間置かずに続けて観る事によって、第一章、第二章それぞれの役割、重要性を改めて感じさせてくれるでしょう。
若者の安易な妊娠、中絶に対して一石を投じた作品、と考えても良いかもね。
 
評価:★★★☆
23/04/09DVD鑑賞(新作)
 
レンタル開始日: 2023-04-05
メーカー: シンカ
 
関連作:
『紅い服の少女 第一章 神隠し(2015)』
『紅い服の少女 第二章 真実(2017)』
『人面魚 THE DEVIL FISH(2018)』(外伝)
 
 

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紅い服の少女 第一章 神隠し

2023年04月08日 18時04分33秒 | 亜細亜ホラー
紅衣小女孩/THE TAG-ALONG
2015年
台湾
93分
ホラー
劇場公開(2022/09/30)
監督:
チェン・ウェイハオ
出演:
アン・シュー・・・シェン・イージュン
ホアン・ハー・・・ホー・ジーウェイ
<ストーリー>
不動産屋に勤務するジーウェイの祖母が失踪する。心配するジーウェイの下に、突然カメラが届き、そこには“紅い服の少女”が映っていた。
 
不可解な失踪事件が、新たな謎を呼び寄せる―
 
―感想―
向こうの世界に体を持って行かれる際の、顔なんかが変異していく、あのCGの高さには驚かされた。
上手い事作ってるなあと。
 
驚かされると言えば、ちょいちょい紅い服の少女の姿を瞬間的に挟んでくる所。
パッ!と出てきて、気配に気付いた登場人物がそこを見たらもう居ない。
安堵するのも束の間、今度は!
本作は割と視覚効果に力を入れていて、ドキッとさせられるシーンがかなり多い。
それと言わずもがなだが、取り憑かれた人物の挙動不審な演技が恐ろしく不気味なのである、皆演技が上手すぎでしょ。
 
因みにこの紅い服の少女、よーくお顔を観察したら案外可愛い。
もし俺の前に出てきたら、お痛しちゃうぞ♡(はい嘘つきましたwビビリな俺が冷静でいられるかよw)
 
消えては現れ、消えては現れと、その行方不明となる人物が入れ替わり立ち代わりになる摩訶不思議な展開に興味は尽きず、又実質主役となるヒロインが頑なに結婚や子供を作る事を拒む理由等の疑問が終盤になって明かされていく所なんかも納得させられるものもあり、物語としてもホラーに悲しさを付け加え、それらを一つずつ解決していく形として丁寧に練られているのは好感を抱けます。
 
何故製作された年に日本で公開されず、今になってお披露目されたのかは(調べていないので)知り得てないですが、中々恐怖度を強く押し出した良作ではないでしょうか。
 
苦しみを乗り越えた女は強し、いいタイミングで照明弾を打ち上げた捜索隊ナイス。
 
けど、新しく腹に宿した子は・・・知らぬが仏ってやつですかね(^^;)
 
評価:★★★☆
23/04/08DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-04-05
メーカー: シンカ
 
関連作:
『紅い服の少女 第一章 神隠し(2015)』
『紅い服の少女 第二章 真実(2017)』
『人面魚 THE DEVIL FISH(2018)』(外伝)
 
 

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女神の継承

2023年03月04日 18時22分04秒 | 亜細亜ホラー

THE MEDIUM

2021年

タイ/韓国

131分

ホラー

R18+

劇場公開(2022/07/29)

監督:
バンジョン・ピサンタナクーン

『ABC・オブ・デス』
製作:
ナ・ホンジン
バンジョン・ピサンタナクーン
原案:
ナ・ホンジン
脚本:
バンジョン・ピサンタナクーン

出演:
サワニー・ウトーンマ・・・ニム
ナリルヤ・グルモンコルペチ・・・ミン

<ストーリー>

タイ東北部の村の祈祷師一族の血を継ぐミンは、突如人格が変わったように凶暴な言動を繰り返すようになる。途方に暮れたミンの母は、祈祷師である妹・ニムに助けを求めるが…。

祈りの先に 救いはあるのか。

―感想―

いやもう、最初から最後まで引き込まれっ放しだったわ。

結果的にドキュメンタリー風という演出が、クライマックスでの阿鼻叫喚で活きた感じやったね。

それまでのある程度の固定から逃げ惑う様子を捉えるという体でのPOVへと切り替える事で、恐怖と不安を怒涛の様に浴びた観客を一気に震え上がらせる事に成功させてたように思えた。

ちょっと良く分らなかったのは、ミンの母親が最期辺りで見せる精神状態。

おかしい雰囲気になってから急に正気に戻ったりしてたし、母親の身に一体何が起きたのかを俺自身は理解し難いものだったなあ。

まあ、理解し難い事が発生するから逆に不気味という概念が生まれる訳で、そういう点ではホラーとして成立しているのかもしれない。

取り憑かれる当事者としての裏の主役と言っても良いミンちゃんが可愛かった。

今作の美女図鑑

完璧に俺好みのお顔をされていて、これだけの美人さんがどうなっていくのか、妙にワクワクしちゃった(笑)。

その期待に応える様にして、ミンちゃんド淫乱になるわ、いきなり服破り捨てておっπ見せつけてくるわ(画像はこちら)、飼い犬殺して貪り食うわの超パワフルバケモノ化に、俺の愛しのミンちゃん返して~と母親以上に願ったよ~。

だがその願いも虚しく、どうにもならない最悪な結末になるんですけども。

にしても、これだけの美人女優さんが、あそこまで醜態を曝け出す目をぎらつかせた化け物へと豹変出来るものなのかね、女優根性半端ない。

別人じゃねえかwってマジで憑依されてるんじゃないのかと疑ってしまう位の熱演。

俺が彼女の演技に取り憑かれちゃった。

そもそも頼りにしていた表の主役であるはずの祈祷師ニムが突然○○じゃうのには予想外過ぎてビックリしちゃったし、そこから何か歯車が完全に狂った感じだったわな。

悪霊憑きのミンを部屋から出さない為にお札まで貼って閉じ込めてたのに、悪霊の何時もの汚い誘導作戦に引っ掛かるシーン。

確認しろ!と叫ばれても揉み合っている様子を必死に撮ってるし、確認したらしたで全然ベビーベッドに赤ちゃんが寝ているのを伝える素振りも見せないしで、観ているこっちはえらいフラストレーション堪るのだが、この苛々させられる事が良い意味での先に予感する「絶望」への楽しみへと脳内で変換され、心地良いジレンマへと陥るんだよなあ。

あー俺は今、猛烈に胸糞最悪最高のホラー映画を観てるんだな、というね。

地獄絵図後のミンはどうなったのか、まるっきりそこは描かれていないのも含め、なんつぅか監督の観客を挑発させる一連のもどかしくも恐ろしい展開には「ガッツリ楽しめた」とか「モヤモヤさは残るが面白かったわ」と思わせるアイデア(脚本)の良さと、それを映像として活かせた演出の勢いを大いに秘めてたんじゃなかろうか。

ロケーションとして選ばれた儀式で使われる異様な建物もそうだけど、この映画、雰囲気作りが抜群に長けてる。

評価:★★★★

23/03/04DVD鑑賞(鑑賞)

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レンタル開始日: 2023-03-03

収録時間: 131分

オフィシャル・サイト

 

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霊幻道士 帰ってきた九叔道士

2023年02月10日 15時38分05秒 | 亜細亜ホラー
九叔帰来/JIUSHU:THE LEGEND RETURNS
2020年
中国
71分
アクション/ホラー/コメディ
劇場未公開
監督:
ワン・ジェンチュアン
脚本:
ワン・ジェンチュアン
出演:
グゥー・シュアイ・・・九叔道士(ガウドウシ)
サオ・イー・・・阿吉(アージー)
ドン・シャオフェイ・・・阿翔(アーシアン)
ファン・シュイ―・・・百霊(バイリン)
ガオ・シン・・・隊長
チャン・ミン・・・李(リー)
<ストーリー>
呪術使いの九叔道士と妻・百霊、弟子の阿吉と阿翔は、地元の名士・李家の父の法事を執り行った後、巫狼谷で何者かに襲われ…。
―感想―
警官はまぬけ、弟子はとんま、これ霊幻道士としての鉄板。
兄(警官)よりも妹の方が武術も長けていて全てが勝っている時点で、如何に兄が使い物にならないかが明確。
そして、女優もそうだが、何故か皆が個性的なお顔をされていて、容姿で笑わせようとする、その監督の姿勢に人の顔を笑い者にしちゃいかんだろ、とは思う。
あと、いじめネタもぶち込んでいるから、センスねえわとげんなり。
 
最早キョンシーは何処行った、そんな低級のユーモアシーンばかりが内容を占めており、本作での敵となる人狼との戦いも、やけにあっさりとしていて見所なし。
まだ冒頭での閻魔大王と九叔道士とのバトルの方がアクションしていた、そんな印象。
 
70分という短い作品で助かったよ、この滑りまくりのギャグセンスを主体にして90分以上もあったら俺は耐えられない。
 
評価:★★
23/02/10DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-02-03
メーカー: アット エンタテインメント
 

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