08年/日本/98分/劇場公開
監督:寺内康太郎
出演:飛鳥凛、川村ゆきえ、真山明大、中野英雄、斎藤洋介、岩佐真悠子
<ストーリー>
姉の元恋人に誤って硫酸をかけられ、心身に傷を負う女性の周囲で殺傷事件が続出する。
<感想>
前作は本当にホラーって感じがしたけれど、この2作目はとっても悲しい話になってます。
と云っても中盤までですが・・・。
長女の結婚を機に、
長女の元彼氏が嫉妬から寝ていた3女の顔に硫酸ぶっかける!
悲鳴で駆け付けた母親が、包丁で滅多刺しにされ、口にトドメの一撃を食らう。
遅れて到着した父親が、猟銃で元彼死の脳天を撃ち抜く。
正当防衛なのに近所から冷たい目で見られる。
3女は傷を隠す為にマスクを付けて登校するが、同級生から化け物扱いされる。
自責の念から父親が猟銃自殺する。
ってな感じで物語は進むのですが、兎に角とばっちりを受けた3女の真弓が可哀想でなりません。
今まで仲が良かった友達も離れていき、密かに恋を寄せていた先輩は上京して彼女を作り、真弓の心に大きな打撃を与える。
その瞬間、真弓の中にもう一人の人格が現れた!!!
今回の口裂け女誕生秘話は口に傷を負った女性が世間から隔離されたことで二重人格者へと変貌したことによるもの。
しかし最後の最後まで真弓にとっては悲運の嵐。
何せ、妹が殺人者?と疑った姉に毒を盛られて殺されてしまうのですからね。
処が、土中から復活した真弓は、真の口裂け女として覚醒し、姉をも惨殺して、そして伝説になった・・・。
前作の誕生秘話も良く出来ていましたが、今作も奥が深く、尚且つホラーながらも何か怖さよりも切なさを凄く感じさせていて、最後まで物語に引き込まれました。
実際の事件のように最初と最後に詳細テロップが映し出されますが、真相は闇の中。
口裂け女は足が速いことで有名ですが、それは彼女が元陸上部員だったというエピソードも興味深いものがありました。
美人3姉妹。
本当に恐ろしいのは、3女ではなく、心優しいふりをした長女だったってのも、後半かなり盛り上げてくれますよ~。
関連作:
『口裂け女』(第1作)
オフィシャル・サイト
評価:
★★★☆
08/07/28DVD鑑賞
和製ホラー 硫酸 はさみ 赤い服 美人3姉妹 R-15 DVD新作