銀幕大帝α

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サウンド・オブ・サイレンス

2024年06月12日 14時00分05秒 | 洋画ホラー

SOUND OF SILENSE

2023年

イタリア

93分

ホラー

劇場公開(2024/01/26)

監督:
アレッサンドロ・アントナチ
ステファノ・マンダラ
ダニエル・ラスカル

『デス・アプリ 死へのカウントダウン』
脚本:
アレッサンドロ・アントナチ
ステファノ・マンダラ
ダニエル・ラスカル

出演:
ペネロペ・サンジョルジ・・・エマ
ロッコ・マラッツィタ・・・セバ

<ストーリー>

父親が入院したと連絡が入り、久しぶりに帰郷したエマ。父の部屋で突然ラジオが流れ始め、スイッチを切ったエマは何かの気配を感じ取り…。

絶叫禁止。

音が鳴ったら、現れる――。

―感想―

昔、電気をオン/オフに切り替える度に霊がパッと出たり消えたりしたホラー『ライト/オフ』、これの「音」版と思って貰えたら何となくイメージが湧くかと。

主人公のエマは自分から幽霊を挑発していくタイプみたいですわ。

オーディションで特技を披露する度胸はない癖に、他の人なら危険を回避する事を何故かやっちゃう、そちらの度胸はあるようで。

俺だったらラジオのスイッチ捻ると霊が姿現すと分かったら、もう二度としないけどな。

でもそれをやらないと映画として話が盛り上がらないし、先には進めないので仕方がないのだけど(そりゃそうだw)。

エマの彼氏に実は霊が取り憑いていて、それをエマに悟られない様にと、さり気なくテレビのノイズ音を消音にするシーンは良かった。

観客には、後で消音にした意味をハッと気づかせる好いシーン。

夜の9時半以降、何かほんの少しでも物音を立てるだけで、「うるせえ!!」と姿を見せ首を絞めに掛かって来るおっさん霊。

どうしてそんな怪現象が起きるのかは、後半で明かしてくれます。

戦争に行った事で引き起こした一種のノイローゼなのかもしれない。

夜の9時半に仕事から帰って来た夫を静かに迎えるという、怪現象に直接結びつく理由が語られるけど、ちょっと待てよ、と。

仕事中は騒音に悩まされないんかいと。

多分、美術館の警備員でもしているのだろう(適当)。

そのおっさん霊がエマの彼氏の体を乗っ取って襲ってくるまではいい、打撃系の反撃食らったら痛がるのが理解不能。

幾ら人間の体を使っているとはいえ、霊が操っているんだろ?霊は殴られても痛がらないだろ、と疑問を感じたのだが。

弱点は轟音かと思いきや、殺した妻子の声だった、ってそっち?

なのでエマは夫に殺された妻子の霊と共に絶叫し、大勝利を収めるのでありました・・・予想してたのと違う展開になっちまったな(これはこれで良いのか悪いのか良く分らなくなったw)。

エマの家族的にはハッピーエンド。

映画の落とし方としては、自転車盗んだ男が、捨ててあったラジオを拾った所で終わって欲しかった所なのだが、なんとその後、本筋と全く関係の無い別の恐怖場面が付け加えられている。

何故それをラストに入れた(笑)。

貞子映画の顛末を見届けたと思ったら急に呪怨映画が始まった、みたいな何の脈絡もない追加エピソードにきっとあなたも困惑するだろう。

評価:★★★

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