MEMORY
2022年
アメリカ
114分
アクション/サスペンス/犯罪
R15+
劇場公開(2023/05/12)
監督:
マーティン・キャンベル
出演:
リーアム・ニーソン・・・アレックス・ルイス
ガイ・ピアース・・・ヴィンセント・セラ
モニカ・ベルッチ・・・ダヴァナ・シールマン
<ストーリー>
完璧な殺し屋として名を馳せてきたアレックスだが、アルツハイマーを発症して任務を覚えられなくなり、引退を決意する。最後の仕事を引き受けるが、そのターゲットは幼い少女で…。
信念、
それは最強にして
最後の武器。
―感想―
どんなに最強な殺し屋でも流石に老いには勝てないか。
ってかこれまで主役を張ったアクション映画では全てに片を付けていたリーアム・ニーソンが本作ではそれをやらない!
「まさか」の展開に結構衝撃は受けた。
あと、ターゲットにした人物が13歳の少女だったと知り「俺は子供は殺さない!」と怒り狂ってたし、その少女を保護したのがFBIのガイ・ピアースでもあったから、少女は何かと面倒くさい事に巻き込まれながらも最後まで無事のままで居るのだと思うのが当然じゃない?
アメリカ映画は子供は殺さない、そんな暗黙なルールみたいなのも頭にあったから尚更、ええっ!?てなったわなあ。
本作にはオリジナル作品が存在していて、そちらはアメリカ映画ではない為(ベルギーとオランダの合作)、敢えて非情に忠実にリメイクしたのかもしれない(オリジナル作品は未見なので内容は分からないが)。
悪の親玉が権力を持っていると警察の上層部でも目を瞑るという腐り切った社会。
巨悪の根源をそのまま、のさばらせていいのか?
後味が良くない終わり方になるのかと不安になったが、ここでも「まさか」の人物による成敗、もとい暗殺に驚き安堵し、加えてしっぽを掴まれない様にするには最適な人物ではあるよなと、その人種の違う男の使い方、けじめのつけ方には脚本の上手さを抱かされた(オリジナルも同じなのだろうか)。
無敵無敗のリーアム・ニーソンをイメージして観てしまうと、余りにもボロボロの姿になるのには本当に悲しくなる。
そして老いと言えば、モニカ・ベルッチ。
イタリアの宝石と呼ばれた彼女も今じゃ還暦間近のおばちゃん。
終盤に差し掛かるまで気付かなかった。
クライマックス付近で若干昔の面影を感じて「あれ?この人モニカ・ベルッチ?」と認知出来たけど、美しかったあの姿形はいずこへ・・・。
評価:★★★☆
23/10/07DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-10-04
メーカー: インターフィルム
関連作:
『ザ・ヒットマン(2003)』(オリジナル)