EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE
2022年
アメリカ
139分
アクション/アドベンチャー/SF
劇場公開(2023/03/03)
監督:
ダニエル・クワン
ダニエル・シャイナート
製作:
ダニエル・クワン
ダニエル・シャイナート
製作総指揮:
ミシェル・ヨー
脚本:
ダニエル・クワン
ダニエル・シャイナート
出演:
ミシェル・ヨー・・・エヴリン・ワン
ステファニー・スー・・・ジョイ・ワン/ジョブ・トゥパキ
キー・ホイ・クァン・・・ウェイモンド・ワン
ジェームズ・ホン・・・ゴンゴン
ジェイミー・リー・カーティス・・・ディアドラ・ボーベアドラ
タリー・メデル・・・ベッキー・スリガー
ジェニー・スレイト・・・ビッグ・ノーズ
ハリー・シャム・Jr・・・チャド
<ストーリー>
経営するコインランドリーの税金問題など、盛りだくさんのトラブルを抱えていたエヴリンは、夫に乗り移った“別の宇宙の夫”から世界の命運を託され…。
ようこそ、最先端のカオスへ。
―感想―
アカデミー賞作品とは余り相性的に良くはないので観る機会が少ないが、本作はエンタメ色が強そうで楽しそうな感じがしたので鑑賞。
本音で言うと、なんでこんな映画がアカデミー賞を取ったのか理解に苦しむものだった。
要は家族の再建を描きたかったのだろうと思うのだが、文字通り内容がカオス過ぎて意味不明。
これがああなって、そしてこうなる、てのがストーリーを考える上での基本となるのだろうけど、この作品では何がどうなってこうなったのか、としか見えない。
「はあ?」の連続なんだなこれが。
最先端の映像技術を駆使しながらそれらをごっちゃごちゃに繋ぎ合わせ、合間に中国人達がカンフーしているだけ。
しかも無駄にゲロ吐いたり、動物虐待したり、下ネタを入れていたりと、下品極まりないのだから困ったものである。
まあ内容が内容だけに真面目に作れよとは言わないが、笑いのセンスがちょっとこの監督はズレているんじゃないかなあ。
これの前に監督が撮った『スイス・アーミー・マン』も自分的には何が面白いのかちっとも分らない代物だったし、シュールで満たしたいのであれば、ある程度は万人受けする要素を考えて欲しいわな。
多分、今後この監督が撮る作品も俺には合わないかもしれない。
色々と詰め込み過ぎという意見を多く見受けられたが、そもそもその詰め込んだもの自体が凡人なんかにあるはずもない奇天烈に想像の域を越えちゃっているから、何やってんの?何を伝えたいの?といった感想しか出てこない。
詰め込み以前の問題、演出過多が支離滅裂だけを産み落とした結果だよなこれ。
上映の長さを思えば、この意味不明展開に全くついていけなかった俺からしたら苦痛でしか他ならなかった。
いやほんと、もう一度書くけど何故こんな映画に賞を?まだノミネートされた『トップガン マーヴェリック』が取ってくれた方が納得いったわ。
アカデミー会員とは感性が違うんだろうなあ。
これで又、俺の中での「アカデミー賞作品とは相性が悪い」が強まってしまったがな。
約20年振りにスクリーン復帰したキー・ホイ・クァン(『グーニーズ』等で有名よね)。
大人になったらこういう姿形になったんやねえ、ちとジャッキーチェンに似てない?と思ってしまったらもうジャッキーチェンにしか見えなくなった(笑)。
評価:★★
23/08/20DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-08-18
メーカー: ギャガ