銀幕大帝α

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ザ・フォール/落下の王国

2009年02月22日 10時23分01秒 | 洋画アドベンチャー/ファンタジー
THE FALL/06年/インド・英・米/118分/劇場公開
監督:ターセム
出演:リー・ペイス、カティンカ・ウンタルー、ジャスティン・ワデル、ダニエル・カルタジローン、レオ・ビル

<ストーリー>
落下事故によるケガで生きる希望を失ったスタントマンが、入院先で出会った少女に語る空想の物語とは?
<感想>
00年にジェニファー・ロペス主演で幻想的な世界を描いた『ザ・セル』(馬がスライスされるアレね)でデヴューし、そのビジュアル感の素晴らしさに一時期映画界に驚きを与えるも、今じゃもうすっかり世間に忘れかけられていたターセム監督が久々に撮った商業用2作目となる作品。

ターセム監督にとっては必須アイテムなのか、今作でも馬が登場します。
冒頭での川から引き揚げられる馬、病院内にある木馬。
何か重要な役割でもあるのかと思われるが、そうでもない。
只単に馬という動物が好きなんでしょうね。

さて監督2作目となる本作ですが、またもや観た事もない煌びやかな世界を映し出しています。
黒や青、赤といった各々の色を与えられた空想世界の登場人物たちや、風景。
逆に薄汚い色に満ちた現実世界。
この対極の配色が巧く活きていて、現実世界から空想世界へと場面が移った瞬間、とても言葉では言い表せない美しさを堪能出来る。
この、他の監督では表現し得る事が出来ないであろう映像表現と完成度の高さには頭が下がりますね。
本当に絵画が生きて動いているかのような圧倒的なビジュアルには、思わず唾を飲み込んでしまいます。

死を意識した青年が語る、破滅的な物語。
彼の心情をそのまま映し出したかの様な希望を失った空想物語。
しかし、死を受け入れたがらない、死と言うものを認めない少女の純粋な気持ちが、彼の物語に変化をもたらし、そして彼自身にある死への執着を失わせて行く。

全てを無と化す現実と空想の物語の進行を、たった一人の少女の必死な抵抗によって光は射され、ラストには生きる価値を生み出し、そして二人にはようやく笑顔が訪れる。

生きるというのは大変かもしれないが、それがどれだけ大切なのかと言う事を、我々は少女の美しい笑顔に教えられたような気がしました。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
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LOOK

2009年02月20日 04時37分30秒 | 洋画ドラマ
LOOK/07年/米/102分/劇場公開
監督:アダム・リフキン
出演:ジェイミー・マクシェーン、スペンサー・レッドフォード、ヘイズ・マッカーサー、ニッチェル・ハインズ

<ストーリー>
犯罪や事故の決定的瞬間、不倫などの究極のプライバシー映像により、都市に生きる人間のナマの姿を映し出す。
<感想>
観る前はドキュメンタリー作品なのかと思っていましたが、これ全編防犯カメラで撮ったフェイク・ドキュメ(に近いもの)でした。
この防犯カメラで撮影したって所が凄く斬新で、観ている間、何か観ちゃいけないモノを観ているような錯覚に陥って、凄くハラハラしながらも惹き付けられました。

本編には色んな人物が防犯カメラによって撮られています。

●試着室で盗んだ服を着て、そのまま逃げる女子学生

●その女学生に迫られる、妊娠妻を持つ家庭を大事に想う中年先生

●警官殺しで指名手配されている二人組の男

●店番もろくにせず、友達と自作の歌を歌って盛り上がっているコンビニ店員

●妻子もちなのに、実はゲイな弁護士

●同僚に嫌なイタズラを繰り返されるサラリーマン

●幼女を狙う変態男

●デパートの職場の女を片っ端から食いまくるプレイボーイ

●あらゆる防犯カメラに映る怪しげなリュックを背負った男

この一見無関係な人たちが、やがて繋がっていく所は凄く面白く、また意外な人物の正体が暴かれるシーンでは驚きを隠せない。

最初に記述した‘全編防犯カメラ撮影’ってのも、この作品に関しては重要で、その防犯カメラに映った(という設定)ことにより、話がえらい方向に進展していくし、最終的にはとんでもないオチが待っている。

防犯カメラ撮影の作品ってかなり奇抜だけれど、アイデアとしては斬新だと思う。
しかし、この手法だからこそ色んなエピソードを含めたストーリーが巧く纏まった事は確かだし、説得力もある。
普通の撮影用カメラでは、この物語を映像にする事はまず不可能。

今まで味わったことのない映像表現を味わいたい方は、是非この作品を観る事をお勧めします。
傑作とまでは言わないが、革命的な映画の一本に成り得る事も可能な作品であることには違いないので、一映画ファンとしては観ておいて損は無いと思いますよ!

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★★
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サムバディ ヘルプミー

2009年02月20日 02時34分22秒 | 洋画ホラー
SOMEBODY HELP ME/07年/米/99分/オリジナルビデオ
監督:クリストファー・B・ストークス
出演:オマリー・グランドベリー、マーカス・ヒューストン、アレクシス・フィールズ、ブルックリン・スダーノ

<ストーリー>
パーティで湖畔の別荘に集まった男女グループが外科医の殺人鬼に襲われていく。
<感想>
タイトルは「誰か助けて!」って意味です・・・誰でも分かるわい!

さて本作ですが、終盤まですっごく良かったのに、ラストでそれを全て台無しにしてしまった、完全な失敗作。

眼球引っこ抜きや、強制抜歯、頭皮剥しなど、かなりキツイ描写で震え上がらせ、謎の変態外科医の正体に興味をそそられる。

のだが、全く何も解決されずに終了。
ていうか、それまでの良い流れを完全否定するが如く思いっきり放棄したかのようなエンディングに唖然、失望。

何故、知恵遅れの男は主人公を助けたのか

少女とおっさんの関係は何なのか

若者を拉致していた男は誰なのか

外科医は何の目的で殺していたのか

これら全て知りたい事を、何にも明かさず、有耶無耶にしてしまった事は、視聴者に対して失礼。
人を馬鹿にするのも程ほどにして貰いたい!!

評価:
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切り株画像(映画『狼男』より6連発)

2009年02月20日 02時09分50秒 | 切り株“TV”画像(閲覧注意)
【ネタバレ注意】
狼男の餌食になった人たち(バカ含む)。
その多彩な切り株の数々をご覧あれ!

序盤でもう早、首チョン!

主人公の父さん、足喰われました。弟、絶句。

バカ学生1。両足引き千切られました。

主人公の叔父さん、顎から引き裂かれました。

バカ学生2。首引っこ抜かれました。

バカ学生3。ドアごと腹を突き破られ、腸を鷲掴みされました!!
総合切り株度

レヴュー『狼男』
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狼男

2009年02月20日 01時32分34秒 | 洋画ホラー
BIG BAD WOLF/06年/米/95分/劇場未公開
監督:ランス・W・ドリーセン
出演:トレヴァー・デューク、キンバリー・J・ブラウン、リチャード・タイソン、サラ・アルドリッチ

<ストーリー>
山小屋にキャンプに出掛けた青年たちをどう猛な狼男が、次々と斬殺していく。
<感想>
意外と‘観れる’映画だったんでちょっと嬉しい拾いもの。
山荘を舞台に、かなりB級な風貌の狼男が誰彼構わず喰い殺し、とりあえず女はヤッとけ!みたいな。
妙に軽くて、かなりスプラッターな感じですが、このアンバランス感は好きやなぁ。

狼男の正体は誰?

みたいな展開で進んでいきますが、結構早い段階で判明しちゃいます。
複雑な家庭環境で育ったナヨっとした青年が主人公かと思いきや、実は彼のガールフレンドである、見た目ビッチなピアス女が大活躍。

正体を暴くためには精液をも飲み込む、ど根性には恐れ入りますな。

結構な数の若者たちが殺されていきますが、

お前ら死んで当然、ちゅうか、死ね!!

って思う程のバカばっかりなので、久しぶりに観ていて爽快、愉快なホラーでしたよ。

評価:★★★
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