銀幕大帝α

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ビッグ・トラブル

2009年06月21日 21時55分53秒 | 洋画コメディ
BIG NOTHING/06年/英・加/82分/劇場未公開
監督:ジャン=バティスト・アンドレア
出演:デヴィッド・シュワイマー、サイモン・ペッグ、アリス・イヴ、ナターシャ・マケルホーン、ミミ・ロジャース

<ストーリー>
金に困り、牧師の恐喝を計画した小説家志望の男と会社の同僚が、災難に巻き込まれる。
<感想>
あっれぇ??なんか一度鑑賞したような記憶が・・・あるような、ないような・・・気のせいか・・・。

先日観た感動作『ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ』の監督デヴィッド・シュワイマーが主演し、『ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ』の主役サイモン・ペッグが共演者として参加しているのが、このコメディ・サスペンス『ビッグ・トラブル』!!

因みに似たようなタイトルの作品が少しばかりあるので間違わないように借りて欲しいと頼み込むのには訳があり、本作の尺は82分と短い割にはポンポンポンッと二転三転しながらもテンポ良く話が進み、尚且つ落着きが無いかのようにポンポンポンッと人が死んで逝き、これってば収拾つくのか?と先の結末が全く見えてこない程に物凄く面白いんです。

ポルノサイトを観ている牧師を脅して大金をせしめようという単純な計画のはずが、警官&牧師の妻&牧師の仲間&FBIと次から次へと横やりが入り、希望もしていないのに人が勝手に死んで逝きと、小さな悪事がいつの間にやらビッグ・トラブルに!?

予想外な展開によってパニくる主人公たちの姿に笑いつつも、今後どうなるんだろうという期待感も持たせてくれる。

その期待感を全く裏切らない突発事故的なストーリー構成にはハラハラもので、逆に良い意味での予想展開の裏切りが積み重なる事により、序盤からズンズン加速度を上げていく内容と並行して観ている私も行く末を楽しむかのようにのめり込んでしまっていました。

もう中盤辺りになってくると、コールセンターの事とか牧師を脅す事とかスコーンと忘れちゃっているもんな~(笑)。
それ位、内容がドタバタしているのだが、前の事よりも後の事が気になる映画ではありますね。

結果的には一夜という限られた時間内の中で非常に巧く纏めたものだと、事の顛末も含め凄く感心しました。
面白さ的にも満足度は高いです。

只、警官が採血したモノがストーリーに活かさていなかったのが心残り。

後、エピローグ部分はどうなの?って。
この辺、賛否分かれそうですけど・・・。

オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★★☆
09/06/21DVD鑑賞
犯罪サスペンス・コメディ デヴィッド・シュワイマー サイモン・ペッグ ミミ・ロジャース DVD旧作
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ブレイキング・ニュース

2009年06月17日 00時18分24秒 | 亜細亜アクション
BREAKING NEWS/04年/香港・中国/91分/劇場公開
監督:ジョニー・トー
出演:ケリー・チャン、リッチー・レン、ニック・チョン、ラム・シュー、ユウ・ヨン

<ストーリー>
ある朝、香港の市街地で銀行強盗団と警察との壮絶な銃撃戦が発生。しかし激しい攻防の末に、CID(重犯罪特捜班)のチョン警部補は、ユアン率いる犯人グループを捕り逃してしまう。しかも偶然現場に居合わせたTV局のカメラによってその一部始終が報道されてしまう。警察への非難が高まる中、新任指揮官レベッカは失地回復のためメディアを逆利用する戦略に打って出る。それは、PTU(機動部隊)にワイヤレス・カメラを装備し、犯人逮捕の瞬間をTV中継するというものだった。一方、チョンたちに追い詰められた犯人グループはアパートの住人を人質にとって篭城を始めるのだが…。(allcinemaより抜粋)
<感想>
『ザ・ミッション 非情の掟』に続いてのジョニー・トー作品。
これは凄く面白かったです!!

冒頭約7分間の長回しによる銃撃戦では息つく暇なく見せ、、その後のマンションにおいての立て篭もり犯と警察部隊との攻防では、メディアや住人の親子、そして犯人一味を追う特殊班、更に無関係な殺し屋までもを巻き込み、先が読めない緊張感と一息つかせるユーモアの混合により張りつめた糸が切れたりまた繋がったりで凄く楽しませてくれました。

『踊る大捜査線』の室井監理官を彷彿させる無感情な女性指揮官が、頭脳を駆使して階層の多いマンションの何処に犯人が潜んでいるのかを判断しながら、潜入した部隊に指示を出していくも、犯人側はそれをあざ笑うかのように、階を移動し、また見せつけるかのようにインターネットで食事している風景を流す。
そんなやり取りをしているとはつゆ知らず、チョン警部補率いる特殊班は腹を空かしながらも当てもなくあっちをうろうろ、こっちをうろうろ。

この絡んでいるようで絡んでいない3者の風景が滅茶苦茶面白いんだよなぁ。

笑福亭鶴瓶みたいな顔した刑事の間の抜けた所とか、メディアの前に突如現れたジャッキー・チェンらしき人物(吹き替えの声は石丸さん!)とか、思わずつっこんじゃう場面もあり、変に緊迫した流れを壊さず、さらりとユーモアを入れているのも上手い。

ようやく主要人物が近づき始めた終盤間近で起きるエレベーター内での銃撃戦では個別に見せるのではなく、断面図で見せるというこだわり方には素直に脱帽。

これまた『エグザイル/絆』に匹敵する傑作か!?と思ったのだが、強盗団主犯格と殺し屋の男の末路はちょっと蛇足的で戴けなかったのが残念。

とは言え、不満が残るラストを差し引いても、文句なく楽しめる作品である事は確か。
未見の方は是非!!

評価:★★★★
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ザ・ミッション 非情の掟

2009年06月16日 23時10分39秒 | 亜細亜アクション
THE MISSION/99年/香港/81分/劇場公開
監督:ジョニー・トゥ
出演:アンソニー・ウォン、フランシス・ン、コウ・ホン、ラム・シュー、ロイ・チョン、ジャッキー・ロイ

<ストーリー>
何者かに命を狙われた黒社会のボス、ブンを守るために雇われた元殺し屋グァイ、銃のエキスパート、フェイ、以前はスゴ腕狙撃手だったマイク、そして現役の殺し屋ロイと彼の弟分、シンの5人。そんな彼等が与えられたミッションは、ブンを命の限り守り、真犯人を割り出すこと。最初はお互い干渉しないようにしていた5人だったが、やがて、固い絆で結ばれていくのだった…。(ツタヤオンラインより抜粋)
<感想>
傑作『エグザイル/絆』の前日譚とも言える作品です。
中期のジョニー・トー作品の中ではとても人気があり、非常に評価も高い作品でもあります。

が・・・。

確かに『エグザイル/絆』に通じる男臭くカッコいい作品ではあるのですが、そこまで飛びぬけて面白いとはちょっと思わなかった。

公開時にこれを観ていたら、間違いなく痺れていたかもしれない。
でも『エグザイル/絆』を観てしまった後では、銃撃戦にしろユーモア的な部分にしろ何処か物足りない。
何故かワクワクしない、ドキドキしない、グッとくるものが得られない。

映画としても物語としても別に悪い所はない。
ジャスコの店前で静けさの中から始まる銃撃戦にしろ、ボスを待っている間の暇つぶしに仲間内で紙くずのボールでサッカーをする場面にしろ、裏切り者を撃ち殺すアンソニー・ウォンの非情さにしろ、印象深いラストシーンにしろ、何処を切り取っても間違いなく素晴らしい。

けど『エグザイル/絆』程惹き付けなかった原因と言うものが何だったのか自分でも良く分からない。
何度も言うが作品自体は全く悪くない。
むしろ悪い所を挙げろと言われると困るくらいだ。
なのに高評価する程の傑作か?と思うと、う~ん・・・。

今観ると演出的に少し古臭過ぎたのか、ストーリーに厚みと深みがなかったのか。

カッコイイ!!

それだけじゃ駄目なのかも。

う~ん・・・。

評価:★★★
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ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ

2009年06月14日 18時48分24秒 | 洋画コメディ
RUN FATBOY RUN/07年/英/100分/劇場未公開
監督:デヴィッド・シュワイマー
出演:サイモン・ペッグ、タンディ・ニュートン、ハンク・アザリア、ディラン・モーラン、ハーリッシュ・パテル

<ストーリー>
気弱でメタボな主人公が、愛する女性の信頼を取り戻すためにロンドンマラソンに挑戦するが・・・。
<感想>
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』でのクセのある演技が大好きなサイモン・ペッグが主演、更に脚本もしているとの事でかなり期待して観ましたが、いやはや予想以上に面白くて感動しました。

サイモン・ペッグが脚本を書いているだけあって、笑いに嫌味がない。
アメリカのコメディだとどうしても下品になっちゃうけど、イギリスのコメディってのは本気で笑わせようとしている。
同じ英語圏でもこうも違うものなのかね。

従兄が登場すると、下半身は尻丸出しってのは意味分かんないけど、妙に可笑しいですし。

妊娠させた上に結婚式当日で逃げ出したメタボ(ってほどじゃないけど)な下着店警備員デニスが、5年後彼女が大金持ちと親しくなっているのに気付き、闘争心を燃え上がらせて、大好きな彼女を再び振り向かせるべく、また愛する息子の為に父親としても格好良い所を見せようと、やったこともないフルマソンに挑戦するというオーソドックスな内容ではあるけれど、幾つになってもデニスのダメ男っぷりと、彼を取り巻く人物達が個性的で全く飽きさせない作りに大満足。

本編最大で最高なフルマラソンシーンにての、「壁」を突き破ってこれまでのダメ男を返上すべく、傷だらけになりながら激走するデニスの姿に感動しない人はいないっしょ!!

ここはマジヤバイ。
まさかサイモン・ペッグに泣かされるとは思わなかったわ。

これ程までの感動作を劇場未公開扱いにしちゃう日本の配給会社の感性が分からん。

映画ファン、コメディ好き、サイモン・ペッグloveな方はレンタル店で見かけたら迷わず借りるべし。
ここまで書いても疑う方には別にそこまで強要はしません。
けど、私はこの作品、多くの人に観て欲しいです。

オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★★★
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STOP THE BITCH CAMPAIGN 援助交際撲滅運動

2009年06月14日 18時48分09秒 | 邦画サスペンス
09年/日本/85分/劇場公開
監督:鈴木浩介
出演:Rio、菅野麻由、平井絵美、中ノ瀬由衣、黒澤佐知子、城戸千夏、遠藤憲一

<ストーリー>
妹の自殺の謎を追っていた姉が、彼女の体に「メスブタ」の烙印があったことを思い出す。同じころ、女子高生の間では奇妙な噂が・・・。
<感想>
人気AV女優と怪優・遠藤憲一とのガチ勝負が一部のマニアにウケているシリーズの第3弾。

前作では蒼井そら相手に変態行為を炸裂させていた援撲のクニが、今作ではRioによってエラい目に遭わされています。

Rioさんは今作が劇場映画デヴューとなるのですが、いやぁ柚木ティナ時代にはそりゃ私、お世話になりましたよ。
変名前は愛くるしい笑顔とハーフ独特のエロスにドキドキさせられる女優さんでしたが、久しぶりに観たら大人の女優になったなぁ、と。

AV女優に本気の演技(本番以外で)させたら何処か素人っぽい所が出てくるものですが、柚木ティナもといRioは役者としては良い素質持っていると思いますよ。
援交男を拉致する度に鬼の形相で半死状態にまでイタぶる姿は正直身震いしました。
特に遠藤憲一のアレを無表情であんな事する場面は、男にとってはイタタタものですが、遠藤憲一が何故か変に興奮しており、妙に可笑しかった。

一人の女が援撲のクニを探し出し妹の復讐を果たす一本筋なストーリーなのかと思っていたら、終盤で意外な展開になったのでかなり意表を突かれた感じでビックリ!
この辺りは前作には無かった流れで、復讐が凌辱になり、探し求めていた人物が違ったという真実。

中盤までは遠藤憲一の相変わらずの変態っぷりと、女子高生軍団の頭悪そうな彼女達なりのバカ行為に笑わせられますが、それ以降は血と拳銃とおっぱいによるエロティック・バイオレンスへと変貌!

ようやく脱いでくれたRioの乳首にマヨネーズを塗って舐め回した後犯しまくる凌辱シーンと、その後の反撃に出たRioによる血の制裁と新事実を知ったことでの死の洗礼シーンには嫌な後味を残すので、それまで軽く観ていた分急な重たさがいきなり伸し掛かかり、ず~んと心が沈んでしまった。

エンドロール中にパンツに数本のバイブを刺して復活した遠藤憲一に少し救われましたけれど(笑)。

関連作:
『援助交際撲滅運動』(第1作)
『援助交際撲滅運動 地獄変』(第2作)

オフィシャル・サイト

評価:★★★
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エロティック・サスペンス・ドラマ Rio 遠藤憲一 こしばてつや DVD新作
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