現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

北斗の拳 ケンシロウ伝 ZERO

2008年10月11日 | 映画
真救世主伝説と銘打ったシリーズもこれで完結。

ZEROと題したケンシロウ伝は、シンにユリアを奪われたケンシロウが北斗神拳の伝承者として、救世主としての宿命に目覚めるまでを描いている。

完全オリジナルストーリーであるため、舞台の設定やキャラクターのカッコにやや違和感を持ってしまう。コンピュータで制御されたシステムや、近未来的な戦闘服など。核戦争後、僅かに残った文明の名残と言えなくもないけど、北斗の拳という作品にはアンマッチだった。

それらの違和感に引っ張られて、どこかいまいち納得出来ない感じがしてしまったが、作品として描きたいことはテーマに沿っていて納得。また、ケンシロウを導く人物に、シンの師匠を持ってくるあたりは上手いなぁと思った。

映画としてのラストは、生半可な優しさでは救世主足りえぬという本質を示すかのように、あまりに残酷な感じがしてちょっと後味が悪かった。しかし、クライマックスのケンシロウが宿命に目覚めて闘い始めるシーンは良かった。

ケンシロウ覚醒の瞬間、遠く離れた空の下、何かを感じたように描かれたラオウ、トキ、サウザーのカットもにくい演出。これをきっかけに、ラオウはトキをカサンドラへ幽閉するに至ったのだろうか。などと想像してしまう。

全体的にいまいちな感じが強く残ってしまったのは、エンディング後の映像が余分だったからかも。前半は確かに違和感ばかりでガッカリしていたけど、クライマックスからエンディングまではそれなりに見応えがあっただけに、エンディング後の中途半端な映像は不要だったと思う。

映画を観終ってからパンフを見て、違和感のあったカッコのキャラクターが「昆虫男」と書かれていて、何だか苦笑い。もうちょっと北斗らしいカッコと名前にして欲しかったなぁ

… …

参考までに過去記事のLINKを。

第1弾「ラオウ伝 殉愛の章」(劇場版)
第2弾「ユリア伝」(OVA)
第3弾「ラオウ伝 激闘の章」(劇場版)
第4弾「トキ伝」(OVA)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« に、肉… | トップ | おくりびと »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画」カテゴリの最新記事