現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

シンデレラマン

2005年09月18日 | 映画
大恐慌という、現代を生きる私にはとてもじゃないが想像出来ない時代。その時代を生きたボクサーの実話を元にしたストーリー。想像の出来ない生活。しかし、主人公・ブラドックの生活、その変化が克明に描かれていた。

まだ生活に困窮していないボクサー時代の導入部から、恐慌時代ピークの職のない生活。さらにもう一度ボクサーとして返り咲き、また恐慌のピークが過ぎたことで少しの余裕が伺える後半。

ブラドックの家族を思う気持ちもそうだが、私はブラドック以上に周りで彼を支える人たちの心情に心打たれた。妻が夫を思う気持ち、パートナーが彼によせる期待。まともに調整が出来ない中で、それでもボクサーとして生きる道を選び、再び夢を掴んだブラドックの生き様が、大恐慌という時代を生きた人たち与えた影響は大きい。

と、ここまで書いておきながら、出来れば「感動した」と一言で済ませたいのが本音。映画の良さを事細かに語れるほど、豊かな表現力と物の見方は持ち合わせてないから。
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