『君は天平を観たか!』と題し---
~~正倉院に 煌めく精緻な 芸術~~~
昨秋の[第59回正倉院展]を Web Logで
紹介致しましたのが(2007/11/01)でした
其の時は 恰も 白帝に誘わる様に
奈良国立博物館の 長蛇の列に混じり
入館した 『君は天平を観たか!』~~では
天平文化が煌めきく---9000件の宝物より
「鳳凰」の見事な文様を始め「羊木臈纈屏風」等々
西域の薫りに満ち溢れた70件が展示されていたのが
今も鮮明に脳裏の霞みに残っています
奈良国立博物館の前は長蛇の列とまでは行かないまでも
【飛鳥の美】を間近に鑑賞が出来る絶好の機会だと---
遠来からお見えになった方々も多数見受けられました
悠久 古代の祈り 大和最古の 四天王立像
今{飛鳥の美}「国宝 法隆寺金堂展」~~
法隆寺の金堂を荘厳していた12面の再現壁画が
奈良国立博物館の「仮想金堂」に移され公開されています
圧巻は法隆寺以外では初公開となる 日本最古の四天王像
阿弥陀如来像(銅造)金堂内陣旧壁画の飛天図
再現壁画 金堂本尊の 釈迦三尊像と
創建法隆寺の本尊の 薬師如来坐像
また現在は四天王像のうち多聞天・広目天両像の
二体ですが 法隆寺展で国内最古とされる
四天王立像四体が間もなく一度に並ぶことになります
(~7月1日から)
邪鬼を踏みしめて立つ 四天王像
『日本書紀』によれば---蘇我馬子と物部守屋との戦いに
参戦した聖徳太子は四天王に祈願して勝利を得たことに
感謝して摂津国 四天王寺(四天王大護国寺)を
建てられ~~~釈迦三尊像等の 須弥壇の四隅には
邪鬼を踏みしめて立つ四天王像が配置されていますね!
持国天 - 東勝身洲を守護 乾闥婆 毘舎遮を眷属
増長天 - 南瞻部洲を守護 鳩槃茶 薜茘多を眷属
広目天 - 西牛貨洲を守護 龍神 毘舎闍を眷属
多聞天 - 北倶廬洲を守護 毘沙門天とも呼はれ
原語の意訳が多聞天
音訳が毘沙門天 夜叉 羅刹を眷属
「奈良は古代に発展し 中世に復古主義ともいえる
美術界の動向があった
その代表が阿弥陀如来像を生んだ康勝の父の
運慶や快慶~~~
そして 近現代は古代を再現 復元しようという動きだ
古代を見直し その技術を可能な限り復元し伝承する
それが現代の役割 その努力の成果を 今回の展覧会で
感じていただけるのではないか」--と 大野管長は
以上の様に 言われているそうですね!
奈良国立博物館では 以下の様に
今後の公開講座等が予定されています
6月28日「法隆寺金堂の金石文と聖徳太子」
奈良大学教授 東野治之
7月12日「法隆寺金堂四天王像の諸問題」
学芸部部長補佐 岩田茂樹
7月19日「建築史からみる法隆寺金堂」
元奈良国立文化財研究所所長 鈴木嘉吉
サンデートーク 7月20日
「法隆寺金堂台座の絵を読み解く」
研究員 谷口耕生
会期は 平成20年6月14日~7月21日(月・祝)です
法隆寺以外では初公開となる日本最古の四天王像を始め
重要文化財の阿弥陀如来像(銅造)
金堂内陣旧壁画の飛天図 再現壁画など計30点 等々
【飛鳥の美】 飛鳥の仏様を間近に鑑賞が出来る
亦と無い絶好の機会だと思われます
7月1日からは 四天王立像四体が 一度に並ぶ
ことになります
この機会を逃がすと 四天王立像四体の揃い踏みは
仲々 鑑賞出来ないと思います
皆さんも一度奈良国立博物館東新館
(奈良市登大路町)へ足を運ばれたら
如何でしょうか!
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