『猿沢の池もつらしな 吾妹子が
たまもかづかば 水ぞひなまし』
日本古典文学大系『大和物語』 第百五十段
『わぎもこの ねくたれ髪を 猿沢の池の
玉藻とみるぞ かなしき』(柿本人麿)
(奈良時代)~帝の寵愛を受けていた(采女)
帝の心変わりにより寵愛を受けが無くなった事を
悲しみ猿沢池の畔の柳に自らの衣を掛けた上で
猿沢池に自ら入水した!~『釆女伝説』
謡曲『釆女』の題材にもなった采女伝説ですね!
『枕草子』に取りあげられ. 猿沢池の東の堤には
釆女が入水するとき衣を掛けたという(衣掛柳)の
石碑もありますね!
「中秋の名月」の日に行われる『釆女祭』
毎年「中秋の名月」の日に行われる「采女祭」
今年(2018年)の中秋の名月の日~(9月24日)
「采女祭」前日に采女神社で「宵宮祭」が行われ
「中秋の名月」当日17時は「花扇奉納行列」
秋の七草で造られた「花扇」と呼ばれる飾り物を
乗せた御所車や稚児たちや十二単を来た(花扇使)
「天平衣装」で着飾り三条通りをJR奈良駅から
采女神社まで奈良のまちを練り歩きます
春日大社の神官による神事(18時)[花扇]が奉納され。
19時頃.雅楽が演奏され猿沢池の上を(花扇)(花扇使)を
乗せた2隻の「管絃船(龍頭・鷁首)」が巡りますね!
華麗に光り輝く燈籠と池に浮かぶ船と言う幻想的な
「花扇」本体が池に浮かべられ『釆女祭』は佳境!
(釆女神社の鳥居)が東にあるのに社殿が西向き
釆女の霊が池を見るのが辛い!
興福寺別院の北東隅にあったが現在地に渡り
東から出入りするようになり鳥居が建った
(奈良坊目拙解)この様な説もありますね
采女神社では(糸占い)[月明かり]の下で(赤い糸)を
針に通すことが出来れば願いが叶うとされる(糸占い)
三条通り周辺では夜店や屋台で賑わっています
悲恋の「采女伝説」に由来する(仲秋の名月)の日
古都・奈良の優雅な風物詩と言えますね!