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One For All~All For One! 倭は 国の まほろば たたなずく 青垣 山隠れる 倭し美し!

(山焼きを見ないと新春が来ない!『きれいに燃えれば 景気も 良くなる』⇒ (幻想的な 南都の炎の祭典)「若草山焼き」~『奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり』(大立山まつり2020)

2020年01月25日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
春日野は 今日はな焼きそ 若草の
    つまもこもれり 我もこもれり
         (古今和歌集 巻 壱)


『 山焼きを見ないと 新春が来ない!』



明治33年から続く伝統行事・古都の炎の祭典!
古都奈良の新年を飾る炎の祭礼「若草山焼き」



今年は1月25日(土曜日)に行われました
小生が春日野を闊歩していた奈良商業時代には
(若草山焼き)は 例年1月15日(成人の日)と
決まっていましたが~



新成人の日の変更に伴い1月の第4土曜日に開催
されるようになり2020年は1月25日(土)が
開催日となりました



(若草山焼き) は春日大社.東大寺.興福寺の神仏が
習合し.先人の鎮魂と慰霊.~奈良全体の防災と
世界の人々の平安を祈り~600発もの打ち上げ花火
一斉に火がつけられ燃え盛る炎は冬の澄んだ夜空を
赤く染め山を覆う炎が壮観な伝統行事(若草山焼き)



金峯山寺の 山伏による 法螺衆に先導され
{雅楽道楽}{僧兵}{奈良奉行所役人}{法螺衆}
{興福寺}{東大寺}{春日大社}~役人等に
全国各地から来られた 観光客の目を引き
惹き付けていましたね!



松明行列が篝火に点火~春日大社が山焼きの
無事を祈願する祭礼~東大寺興福寺の読経中に
篝火から大松明へ点火---大松明から山麓の
大篝火へ点火.明治33年から続く伝統行事ですね



(若草山の山焼き)のメインイベントである(花火)
(山焼き)に先駆け 様々なイベントが開催されます



(春日の大どんど) 13:00~18:00[(飛火野)
飛火野に火炉設置.正月に春日社に持ち込まれた
古いお札やお守り.注連縄飾りなどを焚き若草山焼きの
種火となっています!



(御神火奉戴祭) 16:45 (聖火行列) 出発 17:05
金峯山寺.山伏による法螺衆先導.奈良奉行所の
役人等による厳粛な時代行列が行われます
(水谷神社松明)点火17:15(野上神社祭典)17:45
(大花火打ち上げ)  18:15
(尺玉)花火が打ち上げられ新春の南都炎の祭典が
繰り広げられ夜空を彩ります
山焼き一斉点火 18:30



[大花火打ち上げ](奈良礼讃 大花火 開幕)



「冬の星空」「尺玉」「煌めき」~鮮やかに古都.奈良
山焼きを演出していますね!



(若草山の山焼き)の神事等と 並行して
若草山.山麓に設けられた特設ステージでは
若草山から鹿せんべいを爽快に飛ばす
鹿せんべい飛ばし大会(12.00~14.30)



三社寺(春日大社.興福寺.東大寺)に所縁ある温食!
{奉納太鼓}は歓喜に満ちた早春.若草山焼き祝い
和太鼓を中心に和楽器.祝い太鼓が演奏されます



『 きれいに燃えれば 景気も 良くなる』
山焼きを見ると一年が始まったという気持ちになる
地元の人々の中に こんな声も聞かれましたが
奈良全体の防災.世界の人々との平安を祈願ですね!



古都.奈良の冬の風物詩・明治33年からの伝統行事
《若草山 山焼き》の 起 源 は?



{東大寺}と{興福寺}の領地争い?
若草山頂~{史跡:鶯塚古墳}前方後円墳
霊魂を鎮める 杣人の祭礼
若草山の幽霊を慰霊?
江戸時代に火を放ったのが始まり?
若草山を年内~翌年の1月頃までに焼かなければ
翌年に何か不祥事件が起こると考えられていた!
等々.種々な説がある様ですが--原始的な野焼きの
遺風~つまり 若草山の 芽生えを良くする為とも
数々 雑多に~語り伝えられていますね!



いずれにしても古都の夜空を彩る若草山焼きは
明治33年から伝統行事として定着しています
皆さん方も萬葉のロマンを感じ乍らこの様な
(若草山の山焼き)起源の一考も如何でしょうか!



先人の鎮魂・慰霊~大和路から世界の人々へ
悠久.平安を祈る伝統行事ですね!



『奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり』(大立山まつり2020)



『無病息災』を祈願し.高さ7mの巨大な山車.大立山!
(四天王)が堂々と4基揃う「奈良大立山」



世界文化遺産.平城宮跡で行われたのが一大イベント
「奈良 大立山(おおたてやま)まつり2020」



今年は四天王(大立山)始め奈良各地域の立山の展示
県内各市町村の他.他府県の伝統行事等のステージ!



(こども縁日)奈良の歴史.文化に関連した体験企画
各地域から選りすぐりの美味しい特産品を販売!



奈良県磯城郡川西町が発祥とされ観阿弥.世阿弥の
親子が大成した能の「観世座」子供達の謡も
披露されていました!



創業400年の酒造が(生駒山)の名水と良質の米で
酒粕ベースのあったかドリンク『ホットたけひめ』
五穀豊穣黒豆ぜんざいが生駒選り等.多彩な飲食!
1月26日には初開催となるリレーマラソン!



(奈良大立山まつり2020)~(地域 伝統行事)が
心配された降雨の影響も無く世界文化遺産.平城宮跡
『古代から 令和へ受け継がれる 祭事』



「大立山まつり2020・奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」
一大イベントが繰り広げられました(1月25日.26日)



春日野は 今日はな焼きそ 若草の
つまもこもれり 我もこもれり
題しらず 読人知らず (古今和歌集 巻壱)



『 山焼きを見ないと 新春が来ない!』  



『若菜籠 万葉の歌 うかびけり』~(酒もすき餅もすきなり今朝の春)⇒斎串立て神酒据ゑ奉る~(寿與亀鶴永)『庚子.元朝詣』(Ⅱ)

2020年01月11日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
『春山に 向ひて奏す 祝詞かな』(高野 素十)



『若菜籠 万葉の歌 うかびけり』(大串 章)



(令和元年.除日の夜)生駒聖天.鐘楼の余韻!



凛として朗々と寓居にも響いて来ました
浅草.本龍院.待乳山聖天と並び(三大聖天)と
称されて歓喜天が守護神の宝山寺.生駒聖天!



『歓喜天』が 守護神の 宝山寺.生 駒 聖 天
《大聖歓喜自在天》(都史陀山大聖無動寺)



宝山寺.生駒聖天迄の長い石段沿いには茶店



土産物屋 旅館等が建ち並び 昔乍らの風情も
楽しめますが昨今は旅館や古民家を活用した
ユニークなカフェ「ナイヤビンギ」



和とアジアンエスニック創作インドネシア料理の
摩波楽茶屋 「マハラジャヤ」



大和盆地を展望出来そうな山の中にある石窯ピザ
「雲亭 -kumotei-」等々斬新な店舗をも増え
昨今は土日.祝日の 予約が取り辛い模様で
可成り賑わっていまね!



生駒は大空の中に龍に乗れる者あり かたち
唐人に似たり 青き油笠を着て 葛城の嶺より
馳せて胆駒山(いこまやま)に隠る~午の時に
いたりて住吉の松の頂の上より 西に向い
馳せ去りぬ~(日本書記)とあります!



生駒山は古くから神霊の宿る山として崇められ
役小角・空海の修行の地との伝承も有ります
今も山中にお瀧場として霊場が点在しています



真言律宗 正式名都史陀山大聖無動寺と言い
延宝六(1678)年 宝山湛海の開山!



本尊は 不動明王だが 聖天さんと呼ばれる
大聖歓喜自在天への信仰が強く
この寺の信仰は般若磐と呼ばれる安山岩の
突起に出来ている洞穴に見る巨石信仰にあり
特に生駒市から南へ行った処から見る岩山
ただならぬものを感じますね!



『庚子』元朝の宝山寺境内は(現世御利益)
(商売繁盛)~祈願に全国各地から多くの
善男善女達も聖天さんを訪れ⇒山門には師走
十六日に奉納された 無垢な(注連縄)を
凛として 潜られた事と思われます



生駒山が御神体の往馬坐伊古麻都比古神社
   《往 馬 大 社》



御祭神は 伊古麻都比古神 (産土の男神)
伊古麻都比賣神(産土の女神)ほか 五柱!



貞観元年(西暦859年)『延喜式神名帳』には
往馬坐伊古麻都比古神として名を連ねる
神社とされていますね!



(生駒曼荼羅図)は県の絵画とされ伝統行事



(火祭り)は県の無形民俗文化財と指定!
往馬大社は古くから(火の神)として尊ばれ
歴代天皇の大嘗祭に用いられる(火きり木)を
献上されています



昭和天皇の大嘗祭や平成2年に執り行われた
平成の 大嘗祭の『斎田點定の儀』にも
往馬大社の 火きり木が使用されました



『斎串立て 神酒据ゑ奉る 神主部の
    髻華の玉影 見れば羨しも』
        ( 萬葉巻 第十三 弐)
五十串立 神酒座奉神主部之雲 聚玉蔭見者乏文



『酒もすき 餅もすきなり 今朝の春』  高浜虚子



『山めぐる 大和国原 日の始』岡本艶女『松 苗』



『若菜籠 万葉の歌 うかびけり』大串 章 {若菜}

(秋津洲.大和)~そらみつ 大和の國は 神からか ありがほし~(東から あれあれ春が くるわいな~)『寿與亀鶴永』 (庚子.元朝詣) (Ⅰ)

2020年01月01日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
『去年今年 貫く棒の 如きもの』 (高浜 虚子)



「ゆく年」を心静かに振り返り「くる年」に思いを
はせる(NHK)「ゆく年」~「くる年」
金堂(昭和51年)西塔(昭和56年)中門.回廊.大講堂.
食堂等々白鳳伽藍が次々と再建された(薬師寺)から
始まり(成田山.新勝寺)がキーステーションとして
話題の(令和)太宰府(坂本八幡宮)京都東山(知恩院)
人の心にある(百八つの煩悩)を祓う (除夜の鐘)が
厳かに響き渡り『令和』最初の年を越された皆様も
健やかに元朝を迎えられ事でしょう!



『東から あれあれ 春がくるわいな』(正岡子規)
『寿與亀鶴永』(庚子.元朝)御目出度う御座います!



『新しき 年の初めに 思ふどち
  い群れて居れば 嬉しくもあるか』
       (道祖王) 《萬葉 巻19》
(丑年正月 於治部少輔石上朝臣宅嗣家宴歌三首)
新年始尓思共 伊牟礼乎礼婆 宇礼之久母安流可



『そらみつ 大和の國は 神からか ありがほし
  國からか住みがほしき ありがほしき国は
あきつしま大和』(琴歌譜 正月元日慶歌)



我が家の『恭頌新禧』~(元朝 詣)は
(春日大社.布留社.生駒聖天.往馬大社)です



『式年造替』20年に一度.御本殿以下の諸社殿
連綿と建て替えられてきた (春日大社)
(年越大祓式.この一年間の 穢れを祓い去り
新年を清らかな心身で迎える 春日社.神事
(初太鼓)(歳旦祭)一番太鼓で(春日大社)の
元朝詣が始まりました!



『二拝 二拍手 一拝』武甕槌命が白鹿に
遣って来られたとされる《春日大社》



(平城京の守護)の為に創建された御社とされており
和銅3年(710)藤原不比等が 平城遷都の際
藤原氏の氏神を祀ったのが起こり(神護景雲2年)
今の地に社殿を造営興福寺と同様 藤原氏が勢力を
伸ばすにつれ社殿の造営が行われ 平安後期には
現在のような規模を整えられました



本殿向って{右}--第一殿 茨城 鹿島神宮から
迎えられた武甕槌命{タケミカヅチのミコト}
第二殿 千葉 香取神宮から迎えられた経津主命
第三殿 天児屋根命{アメノコヤネのミコト}と 
第四殿 比売神)は 枚岡神社から
(春日の地)に 迎えて 祀られています
奈良時代の神護景雲二年(768) 現在地に四所の
神殿が創設されたのが始まりとされています
境内に含まれる主なものは標高295m御蓋山全域の
山林部と社頭から西方 飛火野.雪消の沢一帯の芝原
(春日.若宮 おん祭)の御旅所から一の鳥居に至る
参道の地帯を含む平野部です



また『萬燈籠』で知られる釣燈籠 石燈籠の多くは
庶民の寄進によるもので 庶民信仰の深さを
伺い知ることができますね!
毎年2月(節分の日)と8月14・15日の(中元)に
全ての燈籠に火を入れる“萬燈籠”の行事が
行なわれていますね!



春日大社---「福の神12社」 



第1番社 若宮神社  正しい智恵をくださる神様
第2番社 三輪神社  子孫繁栄.子供の無事成長-神様
第3番社 兵主神社  延命長寿を守ってくれる神様
第4番社 南宮神社  金運を守ってくれる神様
第5番社 広瀬神社  衣食住を守る神様・御稲荷様
第6番社 葛城神社  心願成就の 神様
第7番社 三十八所社 正しい勇気と力をくださる神様
第8番社 佐良気神社 商売繁盛を守る恵比寿様
第9番社 宗像神社  諸芸発達を守る神様・弁天様
第10番社 紀伊神社  万物の正気 命の根源を守る神様
第11番社 金龍神社  開運財運を守ってくれる神様
第12番社 夫婦大國社 夫婦円満 良縁 福運守護の神様



『山めぐる 大和国原 日の始』(岡本艶女)『松 苗』



『石上 布留の神杉 神さびし
   恋をもあれは 更にするかも』
    柿本人麿歌集 (萬葉 巻11 2417)



『布都御魂大神』を主祭神とされる
《石 上 振 神 宮》『石上神宮』



石上布留社は 古代の山辺郡石上郷に属する
布留山の西北麓に鎮座し(布都御魂大神)は
神体である{布都御魂剣に宿る神霊}とされ
布都斯魂大神 宇摩志麻治命 五十瓊敷命
白河天皇 市川臣を 配祀されています



市川臣は 孝昭天皇の皇子.天足彦国押人命の
後裔で 当社社家の祖ですね!



『古事記』・『日本書紀』に既に(石上神宮)
石上振神宮との記述が有り古代軍事氏族である
物部氏が祭祀し.ヤマト政権の 武器庫としての
役割も果たしてきたと考えられています



社伝によれば(布都御魂剣)は 武甕槌.経津主
二神による葦原中国平定の際に使われた剣で
神武東征で熊野において神武天皇が危機に
陥った時に 天津神から高倉下の手を通して
天皇の元に渡りその後 物部氏によって宮中で
祀られていたが神天皇7年勅命~物部氏の
伊香色雄命が現在地に遷し(石上大神)として
祀ったのが当社の創建とされています



また(禁足地)は今もなお『布留社』と
刻まれた剣先状石瑞垣で囲まれています



『未通女等が 袖布留山の 瑞垣の
   久しき時ゆ 思ひきわれは』
    柿本朝臣人麿 (萬葉 巻4 501)



『春山に 向ひて奏 す祝詞かな』(高野 素十)



『山めぐる 大和国原 日の始』(岡本艶女)松苗



凛とした元朝 国家安寧.皆様の弥栄を祈念致します