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学校給食の方式を決める前に(04/07/31)

 市民派議員学習会で学校給食について意見交換し、「地産地消」を学校給食で進めよう。 学校給食の食材がどこで作られ、どのように入手しているか、もっと関心を持とう。といったことなど、話し合いました。

 今、吹田市では中学校給食実施を目指して、検討会議が開かれています。その会議への市民参画のあり方について、以前、通信に書かせていただきました。 検討会議では、「給食実施のためにはどのような給食方式をとるか?」ということを話し合おうとしているのですが、その前に、大事なことがあるのではないか?と考えました。

 たとえば「本当の味を教えたいから、手間ひま、お金もかかるけれど、だしは鰹節、昆布、煮干など天然だしを使うのがよい」
と言う人がいるでしょう。 あるいは、「天然だしを使っている家庭よりも市販のだしの素を使っている家庭のほうが圧倒的に多いのだから、給食だけ本物の味にしても意味がない。 そこまで手間ひまかける必要は無い」と言う人もいます。 このように、「学校給食に何を求めるのか?」は、ひとそれぞれ違います。 

 昔、食生活が貧しかった時代には、学校給食が栄養をとる大事な機会だったそうですが、飽食の時代と言われ、食べ物が満ち溢れている現在、給食に何を求めるのか?ということをまず考えること。 そこから、議論を始めるべきではないかと思いました。つまり、教育の一環「食育」の観点から、本物の味を教える場とするのか、あるいは、単に栄養が摂れれば良しとするのか、ということです。
 私としては、このような時代だからこそ、単に栄養が摂れれば良しだと、「食べること」を軽く考えたくありません。 食べる時は、ただ咀嚼だけをしているのではなく、舌ざわり、香り、見た目など五感の全てを働かせています。 楽しく食べることが基本になります。 

 そこで、安心安全の食材による本物の味を実体験する場にしたい。
さらに、吹田の食材も含めて、生産から消費、そして廃棄(調理ゴミや食べ残しゴミ)について学ぶ場としたい。 
その学習の場としても給食を位置づけたい。

 みなさまはどのように考えますか?
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