年に一度、この時期に大阪で開催される大会に出場してきました。
障害者卓球の全日本選手権。
国際ルールに基づいた障害によるクラス分けを行い、そのクラスにおける国内の選手順位を明確にし、翌年の代表選手選考の対象となる国内唯一の大会です。
一昨年は初出場で4位。
お陰で翌年は国際大会へ行けました。
そして去年は予選敗退。
本当に悔しかったし悲しかったなぁ。
ある意味一年を棒に振る、そんな思いさえありましたから。
そして迎えた3回目。
「絶対に負けられない戦いがそこにはある」
テレビで頻繁に耳にする言葉ですが、本当にそんな気持で挑みました。
組み合わせは事前に発表されますが、僕の予選グループにはなんと去年の予選で逆転負けを喫した方が!
さらにあとのお二方は全く存じ上げない方。
もちろん強気ではいても内心はやはり不安も募るのが実情。
そうして挑んだ大会でした。
でも当日になると予選グループの4人中2人が棄権というハプニング。
ラッキーとも言えますが今回は素直に喜べなかった。
僕にとっては本当にハプニングでした。
予選で1試合しか出来ない。
会場には練習できる台などはもちろんありません。
決勝トーナメントに上がっても1試合しかしていない状態で複数の試合をやって勝ち上がった他の選手とちゃんと戦えるのか?自分の力を発揮できるのか?
ここでも不安が先行する形に。
さらに大きな不安を生んだのが隣の予選グループの結果。
去年僕が予選で逆転負けを喫した全年度4位の選手が、初出場の選手に接戦のうえ負けていました。
さらには長くベスト4の座位いたベテラン選手も彼に負けていました。
現に今回の大会にはそれぞれのクラスで初出場という方がたくさんいて、それも結構なレベルの選手も多く、これまでに入賞経験もあるような常連選手が敗れるというのもいくつもあったようでした。
組み合わせを見ると僕はそのデビュー選手に当たるかもしれない。
もしかしたら3試合を勝って勢いに乗る新人を相手に、1試合だけで内心不安でいっぱいの僕が当たるということになるかもしれない。
するとまさにその通りの結果になりました。
僕は予選で勝つことが出来1位通過。
隣のグループはその新人選手が3勝を挙げ1位通過。
1位通過同士の僕と彼が決勝トーナメント1回戦で当たることになりました。
「予選を1位で上がったらこのどちらかの選手だな」と想定していましたが、人生に想定外はつきもの。
この時もまさにそれを痛感。
神様は見ている。
だからこうしてハードルを与えてくださる。
それを越えなければ次へは進めないということか、と。
僕の予選の試合は午前に終わっていて、次の試合は午後4:20。
タイミングを合わせて、打てない代わりにラケットを持って外へ行き、スロープを登ってから素振りをしストレッチをするというせめてものルーティンワークで心を落ち着かせ、いざ試合会場へ。
その彼との試合は3-1で勝利することが出来ました。
そして次が準決勝。
ここではストレートで敗退。
そして3位決定戦へ。
一昨年と同じ組み合わせの3位決定戦となりました。
ここでは1,2セットを取り試合をかなり優位に進めるもその後逆転負け。
また逆転負け。
初出場の彼の時は1,2セットを取り3セット目を奪われる。
でも4セット目をしっかり取って勝利。
3位決定戦ではなぜそう出来なかったのか?
それが自分の中で掴めたのが、明確にできたのが今回の一番の収穫です。
4位という結果は悔しい以外の何物でもないですが、気休めではなく確かに得られたものが存在するので、それを活かして今後さらに励んでいこうと思います。
今回は多くの方から声をかけていただけました。
「成長したね」と言っていただけました。
「車椅子卓球らしくなってきた」とも言っていただけました。
逆に、ずいぶん昔のこととはいえ健常者の頃の経験のある僕に「健常者の経験は車椅子卓球においては逆に足を引っ張る」というアドバイス?も頂きました。
確かにこれまでも健常者や立位の卓球と車椅子の卓球は違う、とは散々言われてきました。
だから打っても意味が無いとも言われました。
脚を動かしてやる健常者のプレーは参考に出来ないとも言われたことがあります。
確かに車椅子の卓球は特殊です。
でも卓球であることに違いは無い。
使うボールもラケットも、台も全て同じ。
だから僕は別だとは考えない。
その考えのもとにこの一年活動し、身につけたプレーが「車椅子らしいプレー」だと誉められました。
その指導をしてくださったのは、実はまぎれもなく健常者です。
健常者の卓球と車椅子の卓球が別であるのならば、僕は敢えて「ハイブリッド卓球」を謳い頑張っていきます。
僕の過去の経験は財産以外の何物でもない。
その経験を生かし、これからにつなげていきます。
それは今回の敗戦を糧に努力を重ねていくことと同じことでしょう。
最低限の目標であったベスト4進出は良かったのですが、負けた悔しさとまた同じことを繰り返してしまったと言う後悔の念が強く残った今回の大阪。
一夜城のようにスポーンと出来るものではないので、今後も日々の積み重ねをしっかりと行っていき、結果的に同じことを繰り返さないように頑張るつもりです。
それにしてもスポーツというのは本当に良いですね。
1点に一喜一憂し、大きな声を上げ、身体を動かし、全力でひとつのことに挑んでいく。
世の中には、人生には楽しいことや魅力的なことはたくさんありますが、障害者というある意味で活動の幅が限られてきたりもする僕たちにとってスポーツという活動が存在することは、それは本当に人生をさらに太く豊かにしてくれると思いました。
「ハイブリッド」そして「心技体」、この二つをテーマに、さらに頑張っていきます。
障害者卓球の全日本選手権。
国際ルールに基づいた障害によるクラス分けを行い、そのクラスにおける国内の選手順位を明確にし、翌年の代表選手選考の対象となる国内唯一の大会です。
一昨年は初出場で4位。
お陰で翌年は国際大会へ行けました。
そして去年は予選敗退。
本当に悔しかったし悲しかったなぁ。
ある意味一年を棒に振る、そんな思いさえありましたから。
そして迎えた3回目。
「絶対に負けられない戦いがそこにはある」
テレビで頻繁に耳にする言葉ですが、本当にそんな気持で挑みました。
組み合わせは事前に発表されますが、僕の予選グループにはなんと去年の予選で逆転負けを喫した方が!
さらにあとのお二方は全く存じ上げない方。
もちろん強気ではいても内心はやはり不安も募るのが実情。
そうして挑んだ大会でした。
でも当日になると予選グループの4人中2人が棄権というハプニング。
ラッキーとも言えますが今回は素直に喜べなかった。
僕にとっては本当にハプニングでした。
予選で1試合しか出来ない。
会場には練習できる台などはもちろんありません。
決勝トーナメントに上がっても1試合しかしていない状態で複数の試合をやって勝ち上がった他の選手とちゃんと戦えるのか?自分の力を発揮できるのか?
ここでも不安が先行する形に。
さらに大きな不安を生んだのが隣の予選グループの結果。
去年僕が予選で逆転負けを喫した全年度4位の選手が、初出場の選手に接戦のうえ負けていました。
さらには長くベスト4の座位いたベテラン選手も彼に負けていました。
現に今回の大会にはそれぞれのクラスで初出場という方がたくさんいて、それも結構なレベルの選手も多く、これまでに入賞経験もあるような常連選手が敗れるというのもいくつもあったようでした。
組み合わせを見ると僕はそのデビュー選手に当たるかもしれない。
もしかしたら3試合を勝って勢いに乗る新人を相手に、1試合だけで内心不安でいっぱいの僕が当たるということになるかもしれない。
するとまさにその通りの結果になりました。
僕は予選で勝つことが出来1位通過。
隣のグループはその新人選手が3勝を挙げ1位通過。
1位通過同士の僕と彼が決勝トーナメント1回戦で当たることになりました。
「予選を1位で上がったらこのどちらかの選手だな」と想定していましたが、人生に想定外はつきもの。
この時もまさにそれを痛感。
神様は見ている。
だからこうしてハードルを与えてくださる。
それを越えなければ次へは進めないということか、と。
僕の予選の試合は午前に終わっていて、次の試合は午後4:20。
タイミングを合わせて、打てない代わりにラケットを持って外へ行き、スロープを登ってから素振りをしストレッチをするというせめてものルーティンワークで心を落ち着かせ、いざ試合会場へ。
その彼との試合は3-1で勝利することが出来ました。
そして次が準決勝。
ここではストレートで敗退。
そして3位決定戦へ。
一昨年と同じ組み合わせの3位決定戦となりました。
ここでは1,2セットを取り試合をかなり優位に進めるもその後逆転負け。
また逆転負け。
初出場の彼の時は1,2セットを取り3セット目を奪われる。
でも4セット目をしっかり取って勝利。
3位決定戦ではなぜそう出来なかったのか?
それが自分の中で掴めたのが、明確にできたのが今回の一番の収穫です。
4位という結果は悔しい以外の何物でもないですが、気休めではなく確かに得られたものが存在するので、それを活かして今後さらに励んでいこうと思います。
今回は多くの方から声をかけていただけました。
「成長したね」と言っていただけました。
「車椅子卓球らしくなってきた」とも言っていただけました。
逆に、ずいぶん昔のこととはいえ健常者の頃の経験のある僕に「健常者の経験は車椅子卓球においては逆に足を引っ張る」というアドバイス?も頂きました。
確かにこれまでも健常者や立位の卓球と車椅子の卓球は違う、とは散々言われてきました。
だから打っても意味が無いとも言われました。
脚を動かしてやる健常者のプレーは参考に出来ないとも言われたことがあります。
確かに車椅子の卓球は特殊です。
でも卓球であることに違いは無い。
使うボールもラケットも、台も全て同じ。
だから僕は別だとは考えない。
その考えのもとにこの一年活動し、身につけたプレーが「車椅子らしいプレー」だと誉められました。
その指導をしてくださったのは、実はまぎれもなく健常者です。
健常者の卓球と車椅子の卓球が別であるのならば、僕は敢えて「ハイブリッド卓球」を謳い頑張っていきます。
僕の過去の経験は財産以外の何物でもない。
その経験を生かし、これからにつなげていきます。
それは今回の敗戦を糧に努力を重ねていくことと同じことでしょう。
最低限の目標であったベスト4進出は良かったのですが、負けた悔しさとまた同じことを繰り返してしまったと言う後悔の念が強く残った今回の大阪。
一夜城のようにスポーンと出来るものではないので、今後も日々の積み重ねをしっかりと行っていき、結果的に同じことを繰り返さないように頑張るつもりです。
それにしてもスポーツというのは本当に良いですね。
1点に一喜一憂し、大きな声を上げ、身体を動かし、全力でひとつのことに挑んでいく。
世の中には、人生には楽しいことや魅力的なことはたくさんありますが、障害者というある意味で活動の幅が限られてきたりもする僕たちにとってスポーツという活動が存在することは、それは本当に人生をさらに太く豊かにしてくれると思いました。
「ハイブリッド」そして「心技体」、この二つをテーマに、さらに頑張っていきます。
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