あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

四国南予歩き遍路四日間(第一日目・松尾峠から、いよいよ伊予)

2011-12-01 23:55:08 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2011.11.26(土)
 
いよいよ、伊予の国に入りますよ
足を踏みいれると
純友城址の石柱が見えました
 
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行ってみたいんですが、宿毛湾が一望できるようですし
しか~し、例え700mでも往復していたら20分はロスですね
 
どうやらあの承平の乱の首領
藤原純友の山城址のようです、行きたい、されど先に進まねば
あきらめましょう
 
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12:20 それでは
いよいよ
伊予路の旅へと向かいましょう
標高300mの頂上から緩やかに下り始めます
お腹が空きすぎですので歩きながらアンパンをぱくついて行きましょう
 
なんだか伊予(愛媛県)に入った途端に道が整備されています
県民性でしょうか?財政でしょうか?
幅員も広くなり防護の手摺も付いてます
土佐の修行の道場から伊予の菩提の道場へと実感します
 
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アンパンを食べ終えてお茶を飲みながら下って行きます
標高100mの地点まで下って松尾峠も終了です
こちらにも沢山の杖が置かれています
ワタシには先程手にスッと馴染んだ竹の杖があります
お陰で修行の道場を抜けることが出来ました
 
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暫くは舗装道路を下って新しく奉られた松尾大師様にご参拝
 
 
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一本松の集落にやってきて分岐でトイレ300mに釣られて道標通りに進む
 
国道56号線を横切り進むと綺麗なトイレがありました
ここでも多目的トイレを気持ちよく使わせて頂き大助かりです
すぐ隣にこの地の鎮守様がありベンチもあるので
昼食休憩です、残りのクリームパンを食べて梅干水を飲んで
エネルギーの補給 13:05
 
 
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さて、このまま進みますか戻って2キロ短い国道を行きますか
え~~いままよと先に進みます
地図ではとんでもない曲がりくねった県道のようです
が、正解、大正解、
あるんですよね~
癒しの里の古道がショートカットされて山道に入ります
足に優しいです
 
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少し高台の集落の中を歩いていると後ろから自転車できたおじさんが
もう少し行くと綺麗な休憩所があるから一服していきよ
と言って先で待ってくれてます
 
トイレは先程済ませたのでミカンでも食べて小休止しましょう
丁寧にお礼を言うと安心して先に行かれました
多分、ワタシのザックの大きさに心配されたのでしょう 14:30
ここも神社さんがありました
 
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さぁ~、あまり休憩ばかりしていられません
少しピッチを上げて行きましょう
この辺り標高90mほどでしょうかね
少しずつ下ってやっと平地に降りてきました
県道と合流してお地蔵様に、こんにちわとご挨拶
 
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次なる札所40番観自在寺さんまであと2.3キロ
 
14:55 です
納経所が閉まるまでに到着するには
何が何でも16:00までに40番さんに着かねばなりません
 
空身での2.3キロなら余裕で歩けますが
ここまでおよそ8㌔の荷物を背負って25キロも歩いてきた足にはもう余力がありません
とにかくお参りを済ませたというKさんに
あと1時間以上はかかるから先に宿に行ってゆっくりするようにメールします
 
 
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愛南町(旧城辺町)に入り僧都川に沿ってとぼとぼ歩きます
地元のお散歩の人々と行き逢い、こんにちはと会釈して進みます
 
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橋を渡りちょっとした街中を進みお寺を探します
危なく行過ぎるところでした
さりげない石柱に気付き後戻り
ありました~~~!!
 
四国第四十番霊場観自在寺の山門が見えています
 
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やっと到着です
 
山門の前に微動だにせず遍路姿の男性が托鉢して立っています
が、ワタシは意地悪ですから軽くご挨拶して素通りして
山門で帽子を脱ぎ深々と一礼してお手水へと向かいます
 
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順番は本来ならご本尊薬師如来さんの本堂で仏前勤行し
次いで大師堂でも勤行してそれぞれにお灯明をあげお線香を焚くのが一般的な作法ですが
15:50 納経には時間がアウトです
先に納経に伺います
 
納経所は本堂の中にありお願いすると
さも事務的にすらすら~と記帳し朱印を押してくださいました
なんだか、素っ気無く感じてしまいましたが
不足は言うまい
300円をお支払いして御影(みえい)も頂戴して
ありがとうございましたと引き下がり
改めて
お灯明をあげお線香を焚き勤行してお参りを無事済ませます
ほ~~と息ついて我に帰り
ここまで納経に間に合うようになんとか歩いてこれたことに感謝して
山門で振り返り一礼して宿へと向かいます
まだ遍路姿の男性はじっと立っていましたが
「お疲れ様」と聞こえないように労いそのまま行きます
 
Kさんがここから宿までの道順を詳しくメールしてくれたので
疲れた足を引きずりながらまだ1.2キロも先の宿まで歩かねばなりません
今回の4泊のお宿の手配は全て彼女にお任せしてありますので
何も心配いりません
明日の昼食用の買出しも早く着いた彼女が全部済ませてくれています
 
さぁ、お風呂と美味しい夕食とお布団の待つ宿へとまっしぐら
 
辺りはもう夕闇が迫ってきました
 
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16:40
今日の宿に到着~~~~
 
ごめんくださ~いと飛び込みます
遍路マークのシールと
只今元気に商い中
の板の看板がいいですね~~
 
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迎えてくださった女将さんはとっても優しい話好きの方
お部屋に案内されて直ぐにお茶も飲まずにお風呂です
Kさんはもうさっぱりとして浴衣に着替えています
そりゃそうです
1時間半も前に宿に着いてるんですからね
 
朝8時から夕方5時前まで30キロを歩いてきた足をクールダウンして
お風呂でよく疲れを癒します
 
汚れた物や汗まみれになった衣服を洗濯してくださいました
こんなことなら着替えは2日分で充分でした
おまけにパジャマ代わりの上下も要らなかったかな
荷物を宅配便で送り返そうかと思ったのでした
 
お風呂から上がるともうお腹減り減り~~で、待ちかねた夕食の時間
 
女将さんの手作り料理はとっても美味しかった、ぜ~んぶ残さず頂戴しました
ハマチも甘エビもイカソーメンも新鮮
グレの煮付け、美味しい~~
もちろん、宇和島名物のじゃこ天も手作りでもちもち
海老しんじょはさみ揚げあんかけも熱々を頂き美味しい~~の連発のうちに食べ尽くした
 
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食後、やっと落ち着いて暫く同宿の男性や女将さんと談話して過ごす
 
男性は岡山県倉敷から遍路道の旧道の補修にボランティアで駆けつけておられた
聞けば、明後日越える予定の松尾トンネル上のてんやわんや王国の旧道のもう一つ東を通る
野井坂の道を復旧整備に来ておられるとか
Kさんは事前にネットで調べてきていただけに興味津々
だがまだ通行するには安全で無い為に整備が進められているのだそうだ
 
こうした人々のお陰で安全に古道を安心して歩けることを改めて知りまたまた、感謝する
 
女将さんの話も尽きず面白いけれどそろそろ横になりたくなりました
それでは部屋に戻って其々に明日の朝の6:30食事に寝過ごさないようにオヤスミナサイです
 
部屋の襖は嵌め殺し(はめごろし)とKさんが教えてくれた、くっついた襖で開かない仕切りになっています
 
まだ、21:00にもなっていませんが睡魔が襲ってきてダウン
 
                                               
              無事、第一日目終了
                                               おやすみなさい・・・・・
 

四国南予歩き遍路四日間(第一日目・土佐から伊予へ)

2011-12-01 19:50:17 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2011.11.26(土)
 
五月の区切り歩き遍路を終えて以来、うずうずしていた気持ちにけりをつけてやってきました
今回は五月にお知り合いになった広島県三次市のKさんと一緒に歩くことにしました
 
前夜22:55発の夜行バスにて大阪の東梅田を出発して高知県四万十市中村に今朝7:05到着
くろしお鉄道で平田駅まで移動
 
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駅前で前回打ち終えた(お参りした)39番札所延光寺さんまでタクシーでと軽く考えていたら
なんとまぁ~、車なんて一台もない駅前のガランとした駐車場
 
仕方ないので多目的トイレをお借りして遍路白装束風に着替えて歩き出しましょう
 
8:00 前夜に宿毛のお宿に泊まっていたKさんから歩き出したら連絡してとメールが入る
1時間半くらいならワタシが宿毛に到着するのを待って一緒に歩くつもりにしていたが
どうやらこのままでは長い時間のロスを彼女に与えるので
平田から歩き出したから2時間以上かかると思うので
申し訳ないが先に出発して、と連絡
 
お互い距離差10キロでスタート
今日はこのまま単独での歩きになるであろう
 
約2キロ程を前回のコース通りに39番へと向かう
中村駅から平田の駅までご夫婦らしき二人連れの遍路さんと一緒だったが
平田駅で着替えている間に先に行っておられたので後にも先にも遍路さんは誰も見当たらない
 
8:30 39番の山門に到着、先程のお二人も到着されていて山門を潜って行かれた
 
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ワタシは前回お参りは済ませていたので、深々とお辞儀をして
これからの四日間の歩きを無事に終えることが出来ますようにとお願いして来た道を少し戻る
 
直ぐに遍路道への分岐の道標(石柱)があり人家と小さな田の間の遍路道へと進む
 
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直ぐに山道になり朝まだ早いので蜘蛛の糸が顔にからむ
暫くするとのどかな里を通り過ぎて国道56号線に出る
長い影法師を踏み、きょろきょろしながら歩く、退屈にならないように物珍しい物はないか探しながら
 
 
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あら、何と嬉や蓮の花が咲いてます
 
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これからはこの遍路マークと四国遍路ひとり歩き同行二人の地図が便りです
 
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ここで荷物の重さがじわじわと肩に食い込んでようやく渡る宿毛大橋から
11月下旬とは思えない陽気に水の中を列を組んで泳ぐ鴨の群れに心が和みます
 
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橋の袂に遍路休憩所がありました
一息入れて行くことにしましょう
先客の野宿さんでしょうか?ベンチで横になって休んでおられます
静かにザックを下ろして水分補給して
Kさんに、只今小休止中とメールします 9:55
Kさんは今、今日一番のきつ~い松尾峠を登っているようです
先客さんを起こさないように、そっと小屋に「ありがとうございました」と述べて後にします
 
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道路の向かいにはキレイなトイレもあります
 
気持ちよく使って感謝です
 
宿毛の街中を抜けてそろそろ表示が挙がってきました
今日のハイライト、土佐の国と伊予の国の境の峠越えへ向かう標識です
 
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宿毛貝塚は特に何の遺跡もなく空き地のようになって整地されていました
 
10:30 Kさんは団体さんの後について松尾峠の頂上に着いたようです
 
峠道へのほんの取り付きの舗装道路で土地のオバサン(ワタシと変わらない)が
「これから山に入っていくんかね、さみしないんかね?」と声をかけて励ましてくれる
 
登り口に丁度、これから峠はきついからと言わんばかりに1本の竹の杖が寝かせてある
これはもうワタシの為にお貸下さったと勝手に解釈して手に取るとまた誂えたように手に馴染む
金剛杖は持たないワタシの為の杖になりました
 
徐々に登って左の方角に目をやると宿毛湾が下になって行きます
 
 
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少し上り詰めたところで平道になってやっと次なる札所の文字も現れ出しました
 
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蜜柑畑や雑木林が続き峠は何処と言うほど進んで
 
ひょいと民家の横をまた山道に入ります
 
 
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路傍のお地蔵さんにご挨拶しながら行きます
 
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またちょっとした里に降りつくと
牛さんがのんびりと日向ぼっこしてました
土佐の褐牛(あかうし)ということはまだ高知県ですね
 
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道路を横切ると民家のオバサンが畑仕事の手を休めて
「これから一人で越えなさるんかい、気をつけてなぁ」と見送ってくださる
 
さて、山道に入り、これから登りかと気合を入れたがどうやらまだまだ本来の登り口ではなさそうだ
 
 
また奥深い村里に入ると高知県も選挙が明日行われるのか
ピンクの派手なジャケットの応援隊が車から身を乗り出して呼びかけている
ワタシにも「気をつけて~」と会釈して行く
 
ここは不埒物の侵入を厳しく取り締まっていたようである
 
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山の上まで蜜柑畑が続きます
白い袋を被せて高級な蜜柑になって出荷されるんでしょうね
 
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やっと、松尾峠の登り口にやってきたようですよ
平田から実に3時間半 11:30になろうとしています 13キロ弱歩いたでしょうか?
大深浦というところですね、標高10mくらいでしょうか
沢山の竹の杖が用意してあります
 
これから標高300mの峠の頂上まで1.7kmの道のり
さぁ~今度こそ気合を入れ直して登りにトライです
 
 
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登り口はまだ土佐文旦畑が続きます
 
ひとつ欲しいけど大き過ぎて持って上がれそうもないので止めます
写真に撮るならOKでしよう
李下に冠を正さず、蜜柑畑に立ち止まらず行きましょう
 
 
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だんだん登りは急になってきます
まだ平面距離300mしか進んでいません 
Kさんにメールすると、もう峠を下りずっと先の一本松の分岐を歩いているとのこと
 
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更に勾配がきつくなって重い重いザックが肩にのしかかってきます
何でこんなに沢山の着替えを入れてきたんだろうと反省
初めはKさんがザックに入らないとメールしてきたのであれもこれも要らないと助言したのに
結局自分が天気予報と寒さ対策にまた出していた3日分を追加して入れてきてしまった
 
 
宿毛湾がかなり下方になって行きます
 
 
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言われなくともゆっくりしか登れません~~
 
 
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土佐と伊予の国を結ぶ重要な街道でもあったのでこの辺りは松林が繁っていたそうだ
写真に撮るととても平坦に見えてしまいますが結構きつい坂道なのです
 
 
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ここまできて階段登りは太腿に堪える~
 
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古道に見られる石畳道
雨で土砂が流されるのを防ぐ工夫だったようで
熊野古道でも良く見られる
 
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お~~後600mと喜ぶのも束の間
なかなか頂上が見えない
 
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道を塞ぐように大きな木が立ってその根っこを飛び越えて進む
 
 
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茶店後が見えて何とか峠の頂上に辿りつきました
土佐側にあった茶店で昔は団子や駄菓子、草鞋を売っていたそうだ
 
 大師堂跡
弘法大師が奉られておりお遍路さんは松尾大師様として必ず参拝して通ったそうだが
今は閉じたままになっている
後になってKさんは一緒になった団体さんがお寺の方たちで
先達さんがお扉を開けて一緒にお参りしたと話してくれた
 
 
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土佐と伊予の国境、松尾峠
 
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      土佐側の石標                               伊予側の石標
 
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いよいよ伊予の国へと入ります    
 
 
12:15 になっています
そろそろお昼にしないとお腹も空いています
が、ちょっと一人ではここでゆっくりと腰を降ろして休憩するには薄暗すぎて気味が悪いので
そそくさと過ぎ行くことにします
 
伊予の国への道中記事は一旦、小休止
 
 
                                                  暫し待たれよ~~~