あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

四国南予歩き遍路四日間 (第二日目・国道歩き)

2011-12-05 22:55:55 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2011.11.27(日)
 
 
なんとか長い柏坂のへんろ道も下って小さな集落を抜け野中の道を歩きだして間もなく
Kさんの歩きがゆっくりになって遅れだす
 
「足が痛むの?」と聞くと、どうやらマメが出来たようだ
 
休憩に適した場所がなく橋のコンクリートの段差に足を上げて靴下を脱ぐと
大きなマメが出来ている
応急処置用のセットは預けたリュックの中なので安全ピンで突き刺すとピューっと水が飛び出た
大きな傷テープを貼って緊急処置します
 
 
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少し痛みが和らいだのか、なんとか歩けるようだ
 
地元の作り酒屋さんかしら?
 
 
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小さな川沿いに舗装道路は続いて行きます
宇和島市津島の地名が現れてようやくへんろ小屋が見えてきました
地域の方がいつも綺麗に掃除してくださっているようです
トイレも自販機もあります
貸し自転車もあります? ここまで歩き疲れたへんろがこの先の宿まで行き宿泊して
また戻って自転車を返して歩き始める為のものでしょうか?
到着したときにはゴミが散らばっていてこれから休憩する自分たちの仕業に思われるのは憤慨なので
片付けてしまいましょう
 
先程の柏坂の下りでお接待に頂いたミカンを食べて腰を降ろします
 
 
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ここからもう4キロ程でお宿だよ~ 14:25
しかし国道沿いの歩道はほぼ直線、ちっとも距離が縮まないように思えます
 
 
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季節は何時だったかしら?と思わせる陽射しに椿が花開いています
 
 
 
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やっと津島大橋にやってきました
 
宿に確認の電話を入れてみます
くれぐれも津島大橋を渡らないで川沿いに進むようにといわれましたイメージ 6
 
おや? ここはウナギが獲れるんですね
どおりで宿の女将さんがウナギは好きかと聞かれたのですね
 
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14:45 宿がありました
「ゴメンください」と玄関で大きな声を出すと
中から女将さんが愛想良く出てこられました
今朝、預けたリュックの方が一足早く到着していました
 
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やれやれと部屋に案内してもらいお茶を飲むより何よりお風呂を頂戴します
こちらは洗濯は100円を投じて洗剤はサービスのようです
 
夕食までまだまだ時間がありますので少し横になって休むことにします
 
お腹空いたな~~と目覚めると隣の部屋でKさんが昨夜の宿の女将さんに
リュックのお礼の電話をしていました
さ~すが!ですね
 
やっと夕食の時間になって別館に移動していただきます
横須賀からの男性と一緒に今日も3人での夕食です
この地の名物のウナギの蒲焼は遠慮させていただいた代わりにワタシ達二人は
サザエと根菜の煮物、男性は蒲焼です
フカの湯引きを酢味噌で食べるのは初めてでとてもあっさりしていて美味しかったです
ちなみにKさんの地方では普通に食べるそうで珍しくもなんともないようです
 
おからの丸寿司も初めて口にしました
 
なんだかだと今夜もカロリーオーバーの夕食です
 
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明日の朝の食事は6時にお願いして部屋に戻ります
 
明日の歩きの確認をして早々の就寝です
 
 
第二日目の歩いた距離は約25キロ、休憩も入れて移動時間約7時間半
 
 
明日は朝一番に、てんやわんや王国のへんろ道を越えると
ほぼ平坦な国道歩きばかりで宇和島市内を抜けて行く
 
 
 

四国南予歩き遍路四日間 (第2日目・柏坂を越えて)

2011-12-05 02:13:19 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2011.11.27(日)
 
昨夜は睡魔に襲われて21:00には夢の中に入っておりました
今朝は6:30に朝食をお願いしていましたので
昨夜と同じ3人で揃って頂きます
 
女将さん、御飯のお代わりはと言われますがとてもとても
 
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お話好きの女将さん、いつまでもお話お聞きしたいけれど先へと歩を進めねばなりません
少し予定を遅れておいとまします
今日は、女将さんのご好意で重いリュックや納経用品は今夜のお宿まで届けてくださいます
今日のコースは札所へのお参りがないのと柏坂という長い峠道を越える為です
女将さんの愛用の小さいリュックを貸してくださり、その中に雨具と行動食と昼食に水分を入れて
とても軽い出で立ちです
 
お宿を出てワタシ達が見えなくなるまで見送ってくださってました  7:20
 
女将さんの言われるにはここから峠の登り口までは信号が一つも無いので
信号のある交差点の手前が登り口になっているので間違わないですよ、とのこと
 
見送られて軽いリュックの足取りは軽く国道を歩いて行きます
男性の歩き遍路さんが二人追い抜いて行かれました
 
左手には真珠の養殖筏のある室手湾を見ながらおしゃべりに夢中になって進んでいくと
道が少し下り坂になったところで突然黒い獣の集団に出くわし「きゃぁ~」と愕きます
 
 
 
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あ~びっくりしたなぁ~と笑いながら進んで自販機で甘い飲み物を補填します
ようやく次の41番札所の道標がありました
46キロも先です
今日一日ではワタシ達の足では辿り着けません
 
 
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愛媛県の国道での道しるべになります
 

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随分と素敵な海岸線が続きます
 
 
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磯釣りの人も小さく見えます
何が釣れるのでしょう
 
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2時間かかって信号のある交差点へやってきました
トイレを探しますがありません
ガソリンスタンドが日曜日ですが営業していましたのでお借りしました
気持ちよく貸して下さり助かりました
 
いよいよ長い峠の遍路道へと向かいます
 
 
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進む方向の前方に立ちはだかる山並み
まさかあの山並みを縫って林道が走ってる高いところまでは行かないよね
と話しながら海辺に別れ綺麗に整備された川に沿って山へと向かいます
愛南町内海という地名が見られます
 
 
 
 
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Kさんの足取りも軽やかです
 
 
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微笑ましいコスモスのお接待畑
時期外れですがまだ花が残ってました
 
 
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民家の横を通って登りへと差し掛かります
 
 
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登り始めると直ぐに整備された石畳が現れました
 
 
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やがて石畳も終わり峠道らしくなってきたゴロ石の登りに変わります
 
少しずつ町が下になり海が見えます
 
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Kさんがゆっくりと呼吸しながら登ってきます
彼女はとっても素敵な杖を金剛杖の代わりにもってるんですよ
ワタシはアホですから、せっかく昨日馴染む竹の杖を頂いたのに
観自在寺さんに置いてきてしまいました
全くのドジを棚に上げて
多分あの杖は観自在寺さんまで連れて行って欲しかったんだ
と言って憚りません
そんなですから今日は杖無しです
 
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野口雨情の詩句が登るたびに幾つか励ましてくれます
 
 
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柳水大師さんまで登ってきました
四国遍路の弘法大師がこの柏本街道のこの地に立ち寄られ、往還の旅人の渇きをいやす為
柳の杖をつき立てたところ、甘露の水が湧き出てきたことから柳水と云うようになったとか
その杖が根付き一本の柳が代々育っているそうです
 
ワタシ達、柳を確認できませんでした
 
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同行二人の地図にあるトイレマーク(WC)の確認でトイレと手書きされた木札の先に見えたのは
 
 
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そろそろ休憩所もあるはずだけど登れども木のベンチがあるばかり
 
もうくたびれたので適当な明るいところでベンチに腰掛水を飲んで休憩
坂だからと二人とも簡単に思い登ってきましたが、なかなかきつい勾配
こりゃ山登りだわ
 
なんだかんだとぶつぶつ言いながら登って行けばやっと車道(林道)に出ました
やった、ここから平道、と思ったのも束の間、へんろ道は横切ってまだ登りになっているではありませんか
 
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はいはい、山道の方が好きですから行きますよ
 
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少し開けた前方を見ると横切った道が続いています
下から眺めていた、まさかの道でした
 
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はるか下方に内海湾も見えていますね~~
 
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空が泣きそうに曇ってきて薄暗い森の中へと入ります
 
 
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注意を引くように下へと表示されています
もう下りかと思って進みます
 
 
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そうでしたか
清水大師様に立ち寄るようにとの案内でした
 
ここにもエピソードが残っていましたが清水は枯れていました
 
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迂回した道はまた少し登って先程分岐した道と合流
 
へんろ道はようやく尾根に上がって平道になりました
 
この辺りは昭和の二十年代位まで大草原で近在農家の草刈場であり
明治の頃には牛の放牧地帯で
津島の牛が南宇和郡内へまぎれこまないように頂上へ向け延々と石畳が敷かれいた
牛は1メートル位の高さがあれば降りないという習性を利用したものと思われここに木戸が設けられ
人々は「ゴメンナシ」と言って通行したそうである、と、案内板がありますが
うっそうと繁った自然林からは想像もつきません
 
<ゴメン木戸>を遍路も通ったのでしょうね
 
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頂上は502メートルのイヤガ森になるようです
 
柏坂へんろ道の最高地点かな
 
 
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峠を越えるのに退屈しないように諸々のエピソードの案内板が沢山立っています
一つ読んではへぇ~~、また読んでは笑い
 
森をずんずんと進むとポッと開けました
 
南宇和の海
火振島も見えているのかも?
 
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さっきのトイレは流石に遠慮しましたが
ここにもトイレがあります、ペーパーも用意してくださってます
お花摘みよりはましかもとお借りすることにしました
が、二人とも扉は開け放したままで済ませました
昼間でこんなですから夕暮れになれば
なんて想像はしたくないですね
 
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時々、黄葉に椛した山道の綺麗な風景は気持ちを和ませます
 
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馬の背の案内があり進むと長い馬の背です
和歌山の熊野古道にも同じような段築の道が見られますね
 
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これからは下りになります
Kさん、慎重に杖をついて下ってきます
 
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古いへんろ石標は歩いてる実感を抱かせます
 
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朝御飯をしっかり頂戴してきたのであまり空腹感はありませんが
時刻も11:55 お昼にしましょう
昨日、Kさんが買っておいてくれたおにぎりを一つ食べて
もう一つを迷いつつお腹に入れます
入るものですね~~
峠越えですのでまだ標高200m位までしか下っていません
歩行距離も出発してから16キロ近くしか進んでいません
 
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展望もないのでさっさと下りましょう
 
 
 
おや~、ぽつんと1軒人家がありました
元気なお母さんの足元はしっかと地下足袋が紐で結わえてありました
挨拶をして少し言葉を交わしてさようなら
 
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随分人里離れているようで他の家は人が住まなくなって久しいのか
朽ちていました
 
作業道を進んで行くとミカンの収穫中のハウスに人影が
ワタシ達の話し声に中からミカンを持って出てきてくださり
荷物になるので2個ずつお接待いただきました
 
ありがとうございます
 
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その道端に見つけた黄色い小菊
紀伊路で見たキノクシオギクによく似ています
でも少し、葉っぱが違いますかね
 
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ミカン畑を過ぎると道は再び急に下り始めます
今では作業道もあるけど
昔はこの道をあの奥の民家の人も畑仕事や町への往復に通ったのでしょうね
 
今にも朽ちそうな橋には
三本松大橋と表示されています
 
 
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なんとか人里へと降りてきました
サネカズラかな
Kさんは初めて目にしたようです
 
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小さな川が流れています、とても綺麗に澄んでおり川の中には所々にビクが仕掛けられていました
 
白い離れ鯉も1匹泳いでいます
 
少し大きな川に合流して道は川沿いに田んぼの舗装道路へと変わりました
 
12:50 ひとまず今日の最大の難所は越えてきたようです
 
この先あと7~8キロの国道沿いの舗装道路歩きが待っています
 
 
                                      間もなく宇和島市へと続きます