児童文学作家を目指す日々 ver2

もう子供じゃない20代が作家を目指します。ちょっとしたお話しと日記をマイペースに更新する予定です。

こわい ゆめ

2015-02-10 | 日記
夜ふかししたせいか、

昔、こわい夢をみた日のことを

なんとなく 思い出してました。




なぜ人は夢をみるのか

夢が深層心理を表しているのか

はたまた記憶の整理整頓なのか

ボクはよく知らないのですが

どこかで聞いたはなし、

(それこそ夢で聞いたかもしれない程度のシロモノですが)

進化のために、

あるいは

これから訪れるかもしれない出来事に対して きちんと対応できるように

シュミレーションをしているんだとか。

うーん、どこで 聞いたんだっけ?

本当に思い出せないんですけど

少し 心がぞわぞわします。


夢はリアルで体感(?)するフィクションで、

目が覚めたとき

一冊の本を読みおわったような感覚に陥ります。

とても ハラハラ ドキドキして

なにか重大なことを知ってしまったような気がして

けれど、それはもう どうすることも出来なくて

なんだか胸がぎゅっと苦しくなって

視界がはっきりしてくると共に

風景に溶けてしまうように

夢も輪郭が なくなってしまう。







でも、朝の光にむけて

たしかに願うことは

「どうか この夢が
正夢になりませんように。」

それだけです。
















さてさて

書くとなんだかすっきりしたので

もう遅いかもしれないけど

今から寝ます。



おやすみなさい。







おかしな日々

2015-02-10 | 物語 (電車で読める程度)


毎日のほとんどが単調なリズムだ。そのうち時計と呼吸がリンクして、同じ速度になってしまいそうな錯覚におちいる。本当はこんなことに悩めること自体、幸せなことなのかもしれない。けれど変な話し、いつまで経っても自分が子供の頃に想像していた大人にちゃんとなれたとは思えないのだ。ネクタイを締め、スーツを着ていても、僕は結局僕のままで、どこまでいっても僕なのだ。小学生の時、早く大人になりたくて、むりやり納豆に辛子を入れてみたり、みんなより早くヒモ靴をはいたりなんかしてた。今考えれば、どうでもいいようなたくさんのことを気にして背伸びをしていた。

ぐぐっと背伸びをして、腕時計をみる。どうやら面接の時間まで、まだ10分ほど余裕がある。そういえば、ポケットに入れてた飴があることを思い出した。味が変わるやつだ。最初は無難な味で、その後いちごやレモンの味に変わる。色も変わって、包み紙にはそれぞれの色で今日の運勢が変わると印刷されていた。赤色ならいちご、大吉。黄色はレモン、小吉。緑色はメロン、凶。

僕はスーツのポケットに右手を突っ込み飴をとりだした。よく周りからは「ちっちゃい子みたい」なんて言われる。それは少し心外だったけれど、たぶん心のどこかでフフンと鼻を鳴らしている自分がいた。パクっと食べると唾液といっしょに甘いコーラの味が口の中に広がった。思わず顔が緩む。このひとくちめが僕はたまらなく好きだ。ちっちゃい頃はよくおでかけするときなんかに舐めていた。わくわくすることの前に、その日の運勢を占う。「どうか今日一日が楽しくなりますように」僕はこれを舐めている間、その時の気持ちをほんのり思い出すことが出来る。僕の日々は度々その気持ちを手探りでかき集めるように欲する瞬間がある。


それは本当におかしい話だけど
なぜだか、とっても可笑しい話しで。



つまり、



オトナになりたいコドモは、やがてコドモを思い出したいオトナになったのだ。













あと、

その日の面接はレモン味だった。











【おわり】