文法学説を規範とするものとすれば、対する記述とする文法学説は学説として成り立つか。常に記述である、科学であるとするだけではないはずであるから、そこには理論ができ、演繹されることになるが、そのたび記述は実証の故を以て理論学説をはずれる現象を覆うことになる。5大文法を国語で見ると、その後の学説が現代に続く。何があるか。師説はすでに、宮地裕学説にある。とすれば、京都学派とも言うべき、文法学になるかどうか、対抗する東京学派には、森岡健二学説が、同じ形態文法か、形態素文法で議論があるものの、この根っこには国立国語研究所の時代がある。アメリカ大陸流言語研究が構造言語学と、>20 世紀に入って〈構造言語学〉が興ると,これに基づいて文法研究も趣向を変えた。すなわち〈伝統文法〉が概して前述の〈規範文法〉としての色彩を有したのに対し,当該の言語で行われている文法の現状をありのままに記述する方針をとるようになり (これを〈記述文法〉という),研究対象もヨーロッパ以外の諸々の言語 (アメリカ・インディアン諸言語など) に広げて, 〈科学としての文法〉の面を強めた。 世界大百科事典 生成文法のあいだに起こった流行である。記述言語は瞬く間に、国語の実証研究と合わさって流派となる。言語学研究会に教科研文法を聯語論とともに展開してきている。国語の古典研究から、日本語の構文論を目指した渡辺実学説は関西からでることになり、国語構文論を体系とした。文法学説は大阪から筑波へと、寺村秀夫学説がシンタクスを唱えるようになる。
記述文法
現実の言語現象の究明を目標に、ある時期における一言語の文法現象をありのままに記述しようとする文法。
hellogさんの説明は英語学、そして,マルティネ引用が分かりよい。次は、学生にたしなめるという前提での要点である。
747. '''記述'''と'''規範'
user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2011-05-14-1.html
・ 一般に科学はあるべき姿を論じるのではなく,現実の姿を観察し,理論化し,解説(記述)しようとするものである.言語学も例外ではない.
・ いかなる言語社会も(いまだ記述されていないとしても)記述されるべき文法をもっているが,すべての言語社会が規範文法をもっているとは限らない,あるいは必要としているとは限らない.実際に,規範文法をもっていない言語社会は多く存在する.英語の規範文法も18世紀の産物にすぎない.
・ 規範は価値観を含む「道徳」に近いものであり,時代や地域によっても変動する.個人的,主観的な色彩も強い.「道徳」は科学になじまない.
・ いかなる言語社会も(いまだ記述されていないとしても)記述されるべき文法をもっているが,すべての言語社会が規範文法をもっているとは限らない,あるいは必要としているとは限らない.実際に,規範文法をもっていない言語社会は多く存在する.英語の規範文法も18世紀の産物にすぎない.
・ 規範は価値観を含む「道徳」に近いものであり,時代や地域によっても変動する.個人的,主観的な色彩も強い.「道徳」は科学になじまない.
現代日本語百科 けふも お元気ですか
文法となると
日本語百科
2014-08-14
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文法にはどういうものがあるか。フリー百科辞典に拠れば、関連項目には文法学、文法理論に続けて 4大文法を挙げる。これが師説に日本語文法、5大学説の謂いがある。近代の黎明に翻訳折衷とされた大槻文彦の文法学説を加え、文法を理論にして追求した山田孝雄、そのときに詞と原辞を理論とした松下大三郎、そして、学校文法に採用された文節の橋下進吉、学校教育にやはり影響する時枝誠記などである。
文法は現代日本語文法として解説が行われるが、その流れには国語教育文法が一方で日本語教育文法と対峙するようになり、言語学の理論の影響を受けながらも、またその一方では記述文法が行われるようになって、日本語現象の説明に文法が捉えられようとして、1960年代より、およそ半世紀が経過してきている。いまとなってみれば、理論と実践という、日本語の学問、研究において文法は体系を追求する
文法と名称の付く用語を挙げると、さきの関連項目には以下のようになる。この並びは意図するのではないが、その順に従いグループをつけた。いくつかの視点を取れば、さらにグループわけとなるが、それぞれに解説が必要となるところである。文法論を形態論、統語論とすれば、これにさらに個別言語の文法としてのそれぞれ、解説が加わる。現代日本語文法、4大文法のほかに以下のようである。
規範文法、伝統文法、機能文法、実用文法、一般文法
認知文法、記述文法、説明文法、普遍文法、派生文法
教科文法、歴史文法、比較文法、構造主義文法、句構造文法
口語文法、文語文法、格文法、解釈文法、談話文法
関係文法、読解文法、表現文法、語文法、形式文法
変形生成文法、方言文法、古典文法、依存文法
文法学
文法理論
• 四大文法(橋本文法、時枝文法、山田文法、松下文法)
• 現代日本語文法