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220530 日本語文章

2022-05-30 | 日本語文章


日本語の文章は学校文法で文法単位に据えられた。これは明治以降の西洋文法の影響で文章の解釈を日本語の現象に当てはめて議論しなかった流れがあって、文法の分析に文章が置かれたのは少なくとも時枝文法による国語教育の理論背景があったからである。文章、文、語とする規定は文章と文の境界を明確にしなかったようである。日本語文章の理解が学校教育の現場で文章表現のままに扱われている。

文章は文法用語になってもなお、「文章」を sentence、 articleの両義でとらえることになる。それはそのまま文章という語の解釈である。ニッポニカにおける解説はその順を逆にしているように見える。統一体を持つかどうかは文章の受け手が文章の与え手の意図を理解するかどうか、もう少し言えば受け手の意識に統一性が生まれるとする表現形式に拠っている。したがって統一体をその思想と見るのは文芸に基準を置いている説明になる。

>この、一つの段落にまとめられる、いくつかの文の集まりを一文章というが、よりあいまいに、いくつかの文をまとめて取り上げるときにそれを文章と称したり、文と同意義としたりすることもあるなど文章はことばの単位として厳密なものでないことが多い。(執筆、山口明穂による)
日本大百科全書 ニッポニカ 「文章」の解説




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