新幹線不通 賠償に壁 有楽町火災 責任認定難しく 20140113中日新聞トップ記事、見出しである。リードは、Uターンラッシュの三日朝に起きた東京・有楽町の火災で東海道新幹線のダイヤは週日乱れ、三十二万人に影響した、とある。JR東海は沿線火災は開業以来初めてで、大損害を受けた、出火元の賠償請求を検討中ということである。火災対策の不備を指摘する声もあるようだ。左側の記事には、辺野古めぐり現新対決 名護市長選が告示 とある。中日春秋は成人日にちなんで、121万人の大人の仲間入りに、自分のなかの子どもとじっくり話すには、いい日だ、と結んで、話題を提供する。
中日春秋
2014年1月13日
さすが、超一流のスポーツ選手は、プレーだけでなく、言葉でもしびれさせてくれる。イタリアの名門チーム入りを果たしたサッカー日本代表、本田圭佑選手が先日、移籍会見で口にしたひと言には、舌を巻いた
▼移籍の理由を聞かれて、ひと言。「簡単なことだ。心の中のリトル本田に聞いた。おまえはどのクラブでプレーしたいのか、と。リトル本田が、ミランでプレーしたいと答えた」
▼「ぼくは大人になったら世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる」と小学校の卒業文集に書いた夢を、愚直なまでに大切にするその心。スーパーゴールのような鮮やかな答えを聞き、思い出したのが、谷川俊太郎さんの言葉だ。「大人」になるということは、どういうことなのか、大人と子どもの違いは何かと聞かれ、詩人は答えた
▼「自分のうちにひそんでいる子どもを怖(おそ)れずに自覚して、いつでもそこからエネルギーを汲(く)み取れるようになれば 大人になれるんじゃないかな」
▼どんな大人も百パーセント大人ではなく、必ず何パーセントかの子どもが含まれている。自分のなかの子どもをきちんと見つめ、大切につきあえる。それが大人だと、詩人は言う(『谷川俊太郎質問箱』東京糸井重里事務所)
▼きょうは、成人の日。百二十一万人が大人の仲間入りをするという。自分の中の子どもとじっくり話すには、いい日だ。
中日春秋
2014年1月13日
さすが、超一流のスポーツ選手は、プレーだけでなく、言葉でもしびれさせてくれる。イタリアの名門チーム入りを果たしたサッカー日本代表、本田圭佑選手が先日、移籍会見で口にしたひと言には、舌を巻いた
▼移籍の理由を聞かれて、ひと言。「簡単なことだ。心の中のリトル本田に聞いた。おまえはどのクラブでプレーしたいのか、と。リトル本田が、ミランでプレーしたいと答えた」
▼「ぼくは大人になったら世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる」と小学校の卒業文集に書いた夢を、愚直なまでに大切にするその心。スーパーゴールのような鮮やかな答えを聞き、思い出したのが、谷川俊太郎さんの言葉だ。「大人」になるということは、どういうことなのか、大人と子どもの違いは何かと聞かれ、詩人は答えた
▼「自分のうちにひそんでいる子どもを怖(おそ)れずに自覚して、いつでもそこからエネルギーを汲(く)み取れるようになれば 大人になれるんじゃないかな」
▼どんな大人も百パーセント大人ではなく、必ず何パーセントかの子どもが含まれている。自分のなかの子どもをきちんと見つめ、大切につきあえる。それが大人だと、詩人は言う(『谷川俊太郎質問箱』東京糸井重里事務所)
▼きょうは、成人の日。百二十一万人が大人の仲間入りをするという。自分の中の子どもとじっくり話すには、いい日だ。